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「出来る営業」と出来ない私は何が違うのか?
26歳で転職し、飛び込み営業を始めた。
初っ端から数多のダサい勘違いや壁にぶつかったものの、「言われたことをやってみよう!」というマインドで生きていることと、幸いにして?新しいところに飛び込んで行くことが苦手でなかったこともあり、「行くのが怖い」という気持ちを抱くことはなかったのだけど。
怖さがない故の、別の壁も次々やってきた
相手に話したいことが山盛りになった私は、相手が求めていないのに一方的に話しちゃう病、に罹患した。
厄介なことに最初はこれに気づいていない。(相手の顔を見る余裕がないから)。相手のあきれた表情に気づいたタイミングから、この病は違う形で重症化する。
無理に時間を割いてもらっても話すネタがないから、
とりあえず訪問はするけどそそくさと切り上げる。
飛び込み件数はクリアする、だけを自分に課して
1日を終える。
自分にがっかりしながら、行動件数を報告する日々
そんな中、2人の同期は飛び込み1週間で新規受注をあげた。
「(私だけ)営業経験がないから」
「担当してるエリアが違うから」
色々考えてみたけどどの理由もダサかった。
2人にもマネージャーにもそんなこと言えない。
ダサい状態を打開したのはあることを決めてから。
出来る人って何してるのか?
壁に貼り出されている売上件数ランキングを毎日眺めていて、ふと思った。この部屋にいる誰がどのくらい売っている人なのか?
売れている人ほどいつも席にいないので、どの人が売れている人なのかわからない。(考えれば当たり前すぎるのだけど、クライアント先に行っているから不在なのか、と気付く)
売れている人は、担当クライアントの数だけ、アフターフォロー工数がかかるので、社内にいても、ずっと電話しながら手を動かしていて、話しかけられる雰囲気ではなかった。(初めの頃、担当クライアントもなく、毎日無心に飛び込み営業だけしていたので、営業スケジュールや締日を把握する意識もなく、いつ誰がどのくらい忙しいのか全く知らなかった)
それに、もし話しかけたとして、「わたしと何が違うんですか」なんてアホな質問ができるわけもない。だって相手はわたしのことをよく知らないのだから。
何を話してるのか盗み聞き
クライアントと話している内容がわたしと違うのだろう、と思って、気配を消して電話の内容を聞きまくった。
「○○さん、この間**の交差点でお見かけしましたー!一緒にいらしたの新しいスタッフさんですね!夏休み明けて学生さん戻ってきますし、スタッフはこれで安心ですね!」
「この間お会いできなかったですが、新商品の○○、わたしも使ってみたいです!」
「先週オープンした裏のお店、店長のところと同じ○○社さんから花が出てましたね!もう行かれました?」
商品やサービスの話は一言もない!
わたしがクライアントから聞いたことも話したこともないようなことばかり、しかも、楽しそうに。
そしてこの人はいつもデスクにいない。それはずっと街に出ているからだ。これを真似したい、と思った。
入社して間もない頃、PCで何かを検索していた時に、この人に話しかけられたのを思い出した。
PCの前で何がわかる?
どの店に、どんな人が、どんな顔して入ってく?
どこに座って、何頼んでるの?
スタッフはどんな雰囲気?
わかるはずないよね。
PCでチェックなんていいから、早く出かけな!
同じ道を通り、同じところに飛び込み、断られ、帰るだけ。毎日何も変わらない、と思っていたのだけど。
毎日歩く顔ぶれも天気も違う。
流行は移ろいゆくし街のテンションも変わる。
それを見に行けばいいのか、ということに気付く。
この街を知り尽くしている先輩より早く出よう
せめて「今日の情報」だけは誰よりも詳しく
クライアントとは、商品の話から入らない。
誰よりも、相手に興味を持って話をきく。
これをやり始めたら、どの訪問先からもアポイントがもらえるようになった。
「その話なら聞くよ!明日?10分ならね」
まだ「出来る人」にはなっていないけど、「出来ない私」からは一歩前進?したような。
皆さんからのサポートは、子どもたちと新しい体験をしたり、新たな学びのために使わせていただきます。