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例え営業トークでも…「守るべきこと」とは
飛び込み営業を始めて、2年目。
やるかやらないかは顧客が決めると痛感したのに、またやってしまった。
いつ行っても適当にあしらわれてしまう訪問先。
なんとかアポイントをいただきたい一心で、時間や、話す内容、色々工夫してはいつも撃沈。
次第に「ここは後回しでOK(すぐ受注の見込みなし)」の対象となっていた。
ようやく話せたけれど、見込みは…
先方の手があいていて、珍しく10分くらい時間をいただけたことがあった。
「どうしてこの会社をはじめたのか、
そして、何がウリなのか?を教えていただきたい」
少しずつ話してくれて、こちらの話も熱心に聴いてくれた。
「全国でカスタマーアンケートを行っていて、○○(その時興味関心を示してくれていたトピック)についての結果も出ているので、今度お話しする時間を頂きたい」
うちは申し込むつもりはないから、時間のあるときに来ればいいよ。とアポはもらえず。
やっぱりここは、見込みなしか…とガッカリしていた。その後、営業の月次締めや社内行事なども続いて、次に行ったのは3週間ほど後のことだったと思う。
今頃何しに来たの
顔を見るなり言われる。
あなたさ、この間来た時、なんだかのアンケートについて持ってくるって、言ってなかったっけ。待ってたんだけど、もうこんな時期になっちゃったら、いらないよね。
そして当たり前だが何も話してくれず、扉も閉められてしまう。
初めて話したあのときに、わたしの話に興味を持ってくれていた。それまで、ずっと断り続けてきたから、急に「興味ある」と言えなかっただけだ。
初めてやっとチャンスをもらえたのに、自分の勝手な優先順位で決めつけていた。
大きな信頼のチャンスを自分で捨てた
自分で「ここは後回し」「この間はたまたま時間もあって機嫌が良かっただけ(次のアポももらえなかったし)」と勝手に決めていた。そして、そのときにした約束も、多分忘れてしまっていたのだろう。
○○を持ってきます
○○について今度話します
そう相手に伝えたなら、それは約束だ。
例え次に行った時に相手がそのことを覚えていなかったとしても。
相手に約束したなら、自分の忙しさや、優先順位は言い訳にならない。
だからと言って、できる約束だけしようと思うと縮こまってしまうから、対話の中で、これが大事だと思ったことは、素直に伝えながら、その約束を必ず果たせる時間繰りをすればよいだけだ。
返報性の法則
約束通りに行けば、相手が忘れていたとしても少しだけ「ごめんね!」と思ってくれる。そうしたら次のアポは比較的とりやすいはずだ。
返報性の法則とは、ほかの人から何かをもらったとき「お返しをしないと気が済まない」と感じる心理
(ロバート・B・チャルディーニ『影響力の武器』)
でも自分が忘れてしまったら、次のアポは二度とない。
営業の決めつけでチャンスを捨てたら、信頼も失ってしまう。そういう意味でもやはり「やるかやらないかは顧客が決める」こと。
返報性の法則、についてはまた今度書きたいと思う(これも、約束)
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