読書日記 松村雄策・著『ハウリングの音が聴こえる』
松村雄策・著『ハウリングの音が聴こえる』河出書房新社を読んだ。この本は、松村雄策が「小説すばる」に連載していた文章を一冊にまとめたものだ。
途中、著者が脳梗塞になったために、4か月間の中断がある。連載は復活したのだが、すぐに終了してしまう。これは著者の健康状態が影響したというよりも、編集部の意向だ。「小説すばる」は、元々、著者と相性がいいとはいえない。
連載が終わった著者は、その後、だんだん体調を崩していって、2022年の3月に70歳で亡くなってしまった。死因は、脳梗塞で