只野成行

1961年生まれ。男。noteには主に映画感想文を書きます。実際に文章を書いてから、投…

只野成行

1961年生まれ。男。noteには主に映画感想文を書きます。実際に文章を書いてから、投稿するまで、間があるので、上映が終了していたりします。だから映画を見る参考にはなりません。画像は岡本太郎作品から無断借用しています。最近は、読書感想文も増えてきました。誤字脱字変換間違い多し。

マガジン

  • 時事日記

    時事問題、社会問題に関する個人的な気持ちの吐露と提言?

  • 読書日記

    読んだ本の感想。私の場合、ベストセラーとか話題の本はあまり読まず、時流からかなりズレている気がします。音楽本や映画本が多いかもしれません。当然、読書案内というより、いい歳をして、モンクたらたらの文章が多い気がします。あしからず。

  • エッセイのようなものとか

    いまいち分類できないような個人的な文章

  • 映画日記

    見た映画の感想文。おおむね、ほめるよりもモンクが多く、偏った感想になっている。

  • 異人・偉人日記

    映画、文学、ロック、などで活躍した異人・偉人に対する愛憎渦巻く個人的な気持ちを発露した文章。

最近の記事

2024年 東京都知事選挙 雑感

それにしても、東京都知事選挙、小池百合子の圧勝、3選で終った。 小池百合子は、試合巧者といえば巧者で、極力、マイナスのイメージを払拭し、プラスのイメージを振りまいていた。 しかし、神宮とかどうなるのかな。 2位の石丸は、テレビでは報じられていないが、人柄が最悪だ。 しかし、上手に選挙をやったと思う。若い人にアピールし、既成政党なら維新の会とか参政党などの保守系野党と重なるのだろう。 蓮舫は、反自民・反小池を越える何かが伝わってこなかった。 報道にバイアスがかかって

    • 読書日記 新井素子・著『南海ちゃんの新しいお仕事』

      本屋さんに行って新井素子の本を探したら、これがあった。ハルキ文庫だ。2022年に単行本で出た小説の文庫化だ。 カバーはアニメっぽいイラストだ。見るかにライトノベルっぽかった。私のような還暦オヤジがレジに持っていくのは、ちょっと恥ずかしかったが、著者は私よりも1歳年上なのだ。恥ずかしがっていては申し訳ない。990円+税だった。 530ページくらいあった。でも字がびっしりってわけではなかった。改行も多く、会話ばかりで、結構、スカスカなページも多かった。大体、エンタメ系の小説の

      • 橋本治と新井素子と五木寛之と 1970年代末の流行本の記憶

        先日、所要があって実家に帰ってきた。その時、自分の本棚を見た。橋本治の本が置いてある部分を、写真に撮った。上に貼り付けた写真がそれだ。 『ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかの殺人事件』を開いてみたら、2段組みだった。まるで記憶にない。東京の今の部屋には、徳間文庫の上下巻を持っていたような気がする。 ところで、実家には『桃尻娘』シリーズが3冊しかなかった。全6冊が揃っている気がしていたが、違うようだった。 よく考えたら、このシリーズは完結するのに10年以上かかっていたから

        • 読書日記 ダシール・ハメット著『血の収穫』 始まりの小説はドタバタ喜劇だった…

          『動く標的』も読んだことだし、順番?だから、ハメットの『血の収穫』も読んでみた。創元推理文庫の田口俊樹の新訳だ。 『血の収穫』は、やはり以前に一度、読んでいる。二〇代でハード・ボイルド小説に凝った時だ。その時の感想は、……例によってまるで覚えていない。 ハメットの作品というと、ほかに『マルタの鷹』『ガラスの鍵』『ディン家の呪い』『影無き男』と、タイトルだけは無駄に出てくるが、中身はどれも覚えていない。 今回は、読む前に、『血の収穫』がどんな小説だったかを思いだそうとした

        2024年 東京都知事選挙 雑感

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          東京都知事選挙がどんどんカルト化してきて、なんだかな、だ。

          先日、東京都知事選挙の、「選挙公報」が来た。 NHKから国民を守る会の立花なんとかの名前ばっかりが目立つ、やたらと汚い印象の紙面になっていた。まともな候補はほとんどおらず、カルトな人ばかりで驚いた。ドクター中松がまともに見えた。 一体、なんでこんなことになってしまったのだ? これではただの紙屑ではないか。 昔から思っているのだが、選挙公報は、書式を一定にして、そこに立候補者が書きこむ形式にして欲しいと思う。 表現の自由とかなんとかは別のところでやってもらって、選挙公報

          東京都知事選挙がどんどんカルト化してきて、なんだかな、だ。

          読書日記 ロス・マクドナルド著『動く標的』こんなハナシだったか…

          私立探偵のリュー・アーチャーは、依頼を受けて、大富豪の家にいく。昨日から行方不明になった大富豪=夫を捜してくれという依頼だ。 依頼主は、大富豪の若い後妻だ。夫の大富豪が自家用飛行機でラスベガスに行き、空港で行方不明になったらしい。 自家用飛行機だから、パイロットも大富豪の家に住み込みで、いる。もと空軍の英雄だ。そのパイロットは、主人が空港で勝手にどこかに行っちゃったのだと思い、問題視せずに翌朝に飛行機を操縦して帰ってきていたという。 しかし、その後、いくら待っても主人は

          読書日記 ロス・マクドナルド著『動く標的』こんなハナシだったか…

          カラスのこと

          先日、出勤したら、駐輪場に何かが落ちていた。私がいつも自転車を置く、まさにその位置だ。なんか不吉な感じのする、長さ、3、40センチの黒い物体だった。 近づいたら、それは仰向けになったカラスだった。野生の鳥が、コンクリートのたたきの上に、仰向けに転がっている姿など見たことがなかったから、驚いた。 死んでいるのかと思ったら、時々足がぴくりと動いた。目も閉じたり開いたりする。まだ死んでいないのだが、もうじき死にそうに見えた。 よく見ると、頭部が血塗れだった。割れているように見

          カラスのこと

          読書日記 横溝正史・著『八つ墓村』洞窟と言うより地下道小説だった

          先日、森村誠一の『人間の証明』を読んだので、今度は横溝正史の『犬神家の人々』を読もうと思って、本屋に行った。しかし『犬神家』は売ってなくて、『八つ墓村』があったのでそっちを読むことにした。 『八つ墓村』は、後半、主人公が地下の鍾乳洞で、追ったり追われたりする洞窟小説だった。鍾乳洞というと、私が生まれ育った県には、大きな鍾乳洞が三つあった。 三つとも観光地になっていて、子供の頃に親に連れて行ったもらった。もっとも有名な鍾乳洞には、地底湖が複数あって、もっとも深いところでは1

          読書日記 横溝正史・著『八つ墓村』洞窟と言うより地下道小説だった

          読書挫折日記 野村進・著『丹波哲郎 見事な人生』

          丹波哲郎に関する本が出ていたので早速買って来た。丹波哲郎は、俳優だ。 2006年に亡くなっている。もう18年も前だ。今時、丹波哲郎なんて言っても、若い人は知らないだろう。 私は丹波哲郎が、けっこう、好きだった。でも、大好きってわけでもない。丹波哲郎は私からすると、人として、あまり見たことのないタイプだった。だから、私は興味があったのだと思う。 丹波哲郎の見た目の第一印象は、「とても立派」だ、になるのだと思う。多分、いい男だ。ハンサムな部類に入るのだろう。 ただ他の俳優と

          読書挫折日記 野村進・著『丹波哲郎 見事な人生』

          読書日記 池央耿・著『翻訳万華鏡』名翻訳家のエッセイ

          池 央耿 ・著『翻訳万華鏡』 河出文庫 という本を読んだ。 著者は翻訳家だ。そういえば、昔から見かけたことのある名前だ。しかし、なんと読むのか、知らなかった。 池央耿と書いて、「いけ ひろあき」と読むのだそうだ。一文字で「池」という苗字も珍しいが、「ひろあき」を「央耿」と表記するのも珍しい。 1940年生まれだから、今年84歳だ。だから、ベテランの翻訳者だ。訳業は、エンタメやSF、音楽関係と多岐にわたっているらしい。 この本は、2013年に発行された著者の初のエッセイ

          読書日記 池央耿・著『翻訳万華鏡』名翻訳家のエッセイ

          立ち読み日記 岸恵子・著『91歳5か月』 大女優の書いた人物回顧録?

          岸恵子の本が出ていたので立ち読みをした。買わずにごめんなさい。 岸恵子というと、私が知る限り、最初から大女優というか、現役感のまったくない存在だった。 一番最初に認識したのは、『GORO』という雑誌で篠山紀信が激写したグラビア写真だ。50年近くも前のことだ。 当時私は中学生で、自分の母親くらいの人の水着の写真を見せられても、よくわからなかった。 その前後に、ショーケン主演の映画に、出ている女優なのだと知るのだが、『約束』も『雨のアムステルダム』もまだ見ていなかった。

          立ち読み日記 岸恵子・著『91歳5か月』 大女優の書いた人物回顧録?

          映画日記「湯を沸かすほどの熱い愛」かっこいい宮沢りえが見られる映画

          ネットフリックスで「湯を沸かすほどの熱い愛」という映画を見た。 宮沢りえが主演だ。パン屋さんで店員をして働いている。 家に帰ると中学生の娘がいて、二人暮らしだ。 旦那はいない。 娘は杉咲花が演じている。学校では虐められているようだ。 この映画の杉咲花は、清純というコトバで表す以外にないような、年齢と表情をしている。 杉咲花が中学生なのだから、10年くらい前の映画だ。 宮沢りえはパン屋で仕事中に倒れて、病院に救急搬送される。 診断の結果、医師に末期の癌だと告げられる。 そ

          映画日記「湯を沸かすほどの熱い愛」かっこいい宮沢りえが見られる映画

          最近とこれからの本屋さんに関するあれやこれや

          最近は、コーヒーの飲める本屋さんが増えている。大抵、個人経営で、雑誌はほとんど置いていなくて、本も店主が選んで置いている感じだ。本のセレクト書店とか、独立系書店とかいうらしい。 そういう本屋さんが増えるのは嬉しいが、私の欲しい本は、あんまり見つけることは出来ない。また並んでいる本も、ジュンク堂で探せば売っていそうな本ばかりだったりする。それに、どこか友達や知り合いの家の本棚みたいんで、ちょっと気恥ずかしいのだ。 シェア型書店というのも増えている。棚貸し古書店だ。棚ごとに売

          最近とこれからの本屋さんに関するあれやこれや

          再読読書感想文 森村誠一・著『人間の証明』 こんな本だったのか!

          森村誠一は、去年の7月に亡くなった。もうじき一年になる。大きな本屋さんで、ほんの少しだけ、追悼コーナーがあったりした。 今も本屋さんにいくと、角川文庫の棚に森村誠一の本が数冊並んでいる。その中に、必ず『人間の証明』がある。今でも読む人がいるのだなと思って、私も読んでみようと思ったのだ。今読んだら、どんな感じなのだろうか? 面白いのだろうか? 『人間の証明』は、高校生の時に一度読んでいるから、40数年ぶり。今回で2回目だ。 あらすじは、大体知っている。というか憶えている。

          再読読書感想文 森村誠一・著『人間の証明』 こんな本だったのか!

          映画館で映画を見るということ

          先日、映画館で映画を見ていると言ったら、知人に吃驚された。 知人は、家で見た方が安いし、たくさん見られると言う。それに映画館へ行くなど時間の無駄だと言われた。見たい時に見られないのは苦痛だし、映画館の客席のように至近距離に他人がいるのは鬱陶しいと言うのだ。 その人は、Amazonのプライムビデオに加入しているのだそうだ。私も最近は、ネットフリックスでちょこちょこ見ているが、映画は基本的に映画館で見たいと思っている。 前にもどこかで書いたが、映画館と家とでは、映画体験がま

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          年なのか?  本と段ボールに占拠された部屋

          最近、本を最後まで読めない。半分くらい読むと、飽きてしまうのだ。 だから、読み終えていない本ばかりが溜まっている。 飽きる程度の本なのだから、読まなくてもいいか、と思うのが、数年前までなら、一気に読み終えていた気がするのだ。 そうそう、なにより読書速度が遅くなっているのだ。以前なら、二日で読めた本が、今では一週間以上かかる。 それに大きめの単行本は、買ったはいいものの、重いので、読みづらい。重さにひるんでいる自分を感じるたびに、年寄りのバカになったような気持ちになる。

          年なのか?  本と段ボールに占拠された部屋