読書日記 三浦英之・著『太陽の子』ノンフィクションとフィクションの間
1 三浦英之の本をまた読んでしまった
三浦英之の本をまた読んだ。今回は、『太陽の子』集英社だ。前回の『牙』の感想文でも書いたが、著者は朝日新聞の記者で、2010年代の数年、アフリカに特派員として赴任していた。
この本は、そのアフリカ時代に取材を始めて、その後、数年かけてまとめられたものだ。当時、著者のtwitter(現X)に寄せられた投稿が発端になっている。
それは、「1970年代、コンゴ(旧ザイール)で鉱山開発にあたった日本企業の社員たちが、現地の女性との間に何人