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映画日記「湯を沸かすほどの熱い愛」かっこいい宮沢りえが見られる映画


ネットフリックスで「湯を沸かすほどの熱い愛」という映画を見た。

宮沢りえが主演だ。パン屋さんで店員をして働いている。

家に帰ると中学生の娘がいて、二人暮らしだ。
旦那はいない。
娘は杉咲花が演じている。学校では虐められているようだ。
この映画の杉咲花は、清純というコトバで表す以外にないような、年齢と表情をしている。
杉咲花が中学生なのだから、10年くらい前の映画だ。

宮沢りえはパン屋で仕事中に倒れて、病院に救急搬送される。
診断の結果、医師に末期の癌だと告げられる。
その後、なぜか風呂屋の湯のない浴槽の中に座り込んで落ち込んでいる宮沢りえの姿が映る。
実は、宮沢りえの住んでいる家が休業中の銭湯だったのだ。

主人公が末期癌で、家が銭湯で、映画のタイトルが「湯を沸かすような熱い愛」となっているから、最後はそうなるのかなあ、なんて思った。

喫茶店で宮沢りえは、スーツ姿の男と会っている。
男の隣の席には、幼い女の子がいる。
男は、夫は隣町にいると言う。
男は探偵で、宮沢りえは、家出中の夫の行方を捜してもらっていたのだ。
探偵は、妻に先立たれ、なぜか子連れで仕事をしているらしい。

宮沢りえは夫を連れ戻しに行って、夫は一年ぶりに普通に家に帰って来る。
その際、小学校低学年くらいの女の子を連れて来る。
夫は、女の子を、杉咲花に、妹だと紹介する。
女の子は、伊東蒼が演じている。

伊東蒼は、映画「さがす」の時は中学生で、映画「世界の終わりから」の時は、高校生だった。
こんな子供の頃から演技派子役だったことを、私は知った。
まだ10歳くらいだが、けな気で涙を誘うのだ。

戻って来た夫は、オダギリジョーが演じている。
そして四人はなぜかそのまま家族になって、そして銭湯を再開することになる。

その後、えっ、と思うような細かなエピソードが積み重なる。
見ている方が、これは映画だからね、ファンタジーだからね、こんなこともありだよね、っていう感じで受け止めてくれているのだと思う。
だから、正直、よくわからなかった。

宮沢りえは、かっこいいんだけど、シナリオが、私にはよくわからなかったのだ。
わかりやすくしようとしてああなったのか、理不尽な運命とか人生の不条理を描きたかったのか、どっちにしても、的確な展開にはなっていなかったように、私には感じられた。

そんな風によくわからない展開が続き、最初に予想しちゃったラストを迎える。
何でこんなわかりやすいタイトルにしたのかと、ちょっと腹が立った。
でも、感動する人は感動するかもしれない。
そういう熱心なファンを獲得しそうな映画ではあった。

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