【第17回配信】写真でわかる駅前豆辞典「駅前地区 編」
『八画文化会館vol.5 特集:駅前文化遺産』
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先行配信の第17弾をお届けします。
早いもので、本日で最終回となりました。最後のテーマは「駅前地区」です、では!
えきまえ-ちく【駅前地区】
駅前地区とは、駅を中心にして同心円状に広がるエリアである。駅前の壁を構成する1層目だけでなく、デパートや商店街などの商業施設が集まる2層目のエリアまで観察対象を広げて見ていきたい。
かつて駅前地区には、デパートや商店街、市場、スーパーマーケットなどが集まり顧客を奪い合っていたが、現在では駅ビル開発が進む一方で、郊外型モールの台頭もあり、駅前地区の衰退に拍車がかかっている。
駅前から無駄なものが消え、猥雑さを残した駅前地区はますます貴重になるだろう。
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【目次】
1.駅前地図
2.駅前アーチ
3.駅前商店街
4.駅前市場
5. 駅前スーパーマーケット
6.駅前デパート
7.駅前ピンク街
8.駅の威光
9.開かずの踏切
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1.駅前地図
駅前に掲げられた地図のこと。Googleマップ登場以前は、駅前地区の必需品だった。大きく分けて2種類の存在が確認されている。名所などの絵が描かれたイラスト地図タイプと、商店の名前が列挙された店地図タイプである。
▲JR東日本東北本線 瀬峰駅(宮城県栗原市)
鳥瞰図のように名所旧跡が大きく描かれている点が魅力的
2.駅前アーチ
駅前に設けられたアーチ状の物体。老朽化による墜落の危険があるため、撤去されたり簡素な素材に変えられることも多く、全国各地で存在が危ぶまれ、危機遺産に認定されている。商店街アーチはまだよく見られるが、駅前にはあるだけで貴重。
▲JR東日本鹿島線 延方駅(茨城県潮来市)
白鳥をモチーフにした4車線を跨ぐダイナミックな歓迎アーチ。夜になると光った
▲長良川鉄道越美南線 富加駅(岐阜県富加町)
旅人の歓迎とともに、交通安全も祈る折衷型アーチ
▲JR東海東海道本線 由比駅(静岡市清水区)
名産である桜エビの立体オブジェが、2尾で向かい合わせに歓迎してくれる
▲JR西日本宇部線 宇部新川駅(山口県宇部市)
駅前商店街の入口としての役目も任された駅前兼商店街アーチ
▲東武鉄道 東武動物公園駅(埼玉県宮代町)
電球が埋め込まれた歓楽街タイプのアーチ。奥には居酒屋やスナックが広がる
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