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作品の物語

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製作した作品の解説です。 ひとつひとつに物語があります。
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#龍

【作品の物語】矛の龍・杖の龍

【作品の物語】矛の龍・杖の龍

三叉の矛の形のような角をもつ
矛の龍。
和睦や和解を司る。
矛を収める力を持つ。

杖のような角を持つ龍。
人を助け、寄り添う力を持つ。
また、守る際にも杖術のように
平和的な解決を好む。

こちらは禍雷の龍というシリーズで、
雷鳴と共に現れるさまざまな龍を描います。
金と黒色が印象的ですが、よく見ると少しずつ角や鱗が異なります。

【作品の物語】硨磲の龍

【作品の物語】硨磲の龍

400年生きた大きな硨磲貝に
住む小さな龍。
魔を払い平安を守る力を持ちます。
普段は貝の中で過ごしていますが、
誰かが力を必要とした時は出てきます。

【作品の物語】瑪瑙の龍

【作品の物語】瑪瑙の龍

瑪瑙で出来た体を持つ龍は、
さまざまな結晶が重なることで生成されている。
それゆえに瑪瑙と同じ、人との絆を深め状況を安定させる。

【作品の物語】瑠璃の龍

【作品の物語】瑠璃の龍

「玻璃の龍」
金潜紙・アクリルガッシュ
10×4㎝

深い瑠璃色に輝くその身体は
夜空に溶け込む。
人々を静かに見守り、幸運を与える。

【作品の物語】玻璃の龍

【作品の物語】玻璃の龍

水晶で出来た身体を持つ龍。
ひんやりと冷たい鱗は、
太陽の光を反射し、その輝きで周りを浄化していく。

【作品の物語】月面の龍

【作品の物語】月面の龍

月に住む龍がいる。

月が輝いている時にのみ
月面に姿を表す。

その体は月の光を受け
あやしく光る。

月がない夜は
一体どこにいるのだろうか。

それは誰も知らない。

龍の鱗を描く時の下塗りは、
月面のように複雑にしたので実物の鱗は今までの龍シリーズより不規則な色味になっています。

【解説】
2種類の雲を描き分け、
月の世界と人の世界の狭間から、
少し龍が顔を覗かせるというイメージで描きま

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【作品の物語】月影の龍

【作品の物語】月影の龍

月の影に住む龍がいる。

月が出ている時にのみ
月の影から顔を出す。

影の色をした体は月の光を受け
あやしく光る。

月がない夜は
一体どこにいるのだろうか。

それは誰も知らない。

【解説】

2種類の雲を描き分け、
龍の住む月の影の世界と人の世界の狭間から、少し龍が顔を覗かせるというイメージで描きました。
闇に紛れるような、濃紺の龍です。
渋い和額で額装しました。

持ち主を月の影から見守

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龍の作品集

龍の作品集

私が、好んで描くモチーフの一つに龍があります。

さまざまな物語に登場し、
昔から多くの作家が作品にし、
「龍」と言えばどのような姿か容易にイメージが出来る
ある意味身近な存在だと思っています。

描いてきた龍は全て役割や特性を持たせ、独自の物語を紡ぎました。

※作品名に下線があるものはクリックすると作品の紹介ページに飛びます

龍の神

雨の龍

波の龍(作品名・波の使い)

碧海の龍

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【作品の物語】煙の龍

【作品の物語】煙の龍

白い煙と現れる不思議な龍。
背からは煙が出ており、
時折姿が煙に隠れてしまう。

その龍がいる時は、
月の輝きが和らぎ、
自分がどこにいるのか
わからなくなるそうだ。

時々セージのお香を炊くのですが、

いつも炊いてすぐは煙の動きに見入ってしまいます。
空間の中でうねり、流れる姿に龍を重ねて描きました。

2022年ザ・美術骨董ショーに出品予定です。

【作品の物語】空鳴りの龍

【作品の物語】空鳴りの龍



空が鳴り始めた時、
雷雲をまとい、現れたのは
空鳴りの龍。

漆黒の体に雷が伝い、
鱗が輝く

その姿は美しく、
恐ろしい。

潮鳴りの龍と対照的な
龍の作品です。

黒雲をまとう龍が描きたくなり
制作しました。

「空鳴りの龍」
色紙・アクリルガッシュ
額12.5×7.5㎝
【個人蔵】

【作品の物語】潮鳴りの龍

【作品の物語】潮鳴りの龍



「潮鳴りの龍」
色紙・アクリルガッシュ
額11.7×7.7㎝
絵8.5×4.5
【個人蔵】

人には見えぬ、黒い龍。

珊瑚のような枝分かれをした角を持ち、寄せては返す波の音が聞こえる間はそこにいる。

静かに海を見守る。

【作品の物語】渦雷の龍

【作品の物語】渦雷の龍



渦を巻くように広範囲に降り落ちる雷の中心には龍がいる。

それは「渦雷の龍」

発達した低気圧や台風の中心付近などで、周囲から吹き込む気流によって上昇気流が通常より盛んになると発生する雷です。

気温が高い時は勢力を長時間持続し、移動速度が速いため広範囲に影響を及ぼします。

これを見た昔の人は、
きっと龍がいると思ったのでは?

と想像し、描いた龍です。

「渦雷の龍」
色紙・アクリルガッシ

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【作品の物語】波の使い

【作品の物語】波の使い

シリーズで龍を描いていまして、
こちらが3作目です。

今回は腐食と再生を司る波の龍です。

なぜこの2つを司っているか

海の波飛沫が人工物や自然物を腐食させるというのと、観世水の模様は絶えず続く水の流れは再生を表すというところからインスピレーションを受けオリジナルの設定をつけました。

美しい波飛沫と共に姿を表すところを描きました。

今のところ、7月のイベントに展示予定です。

⬇︎製作工程

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