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読書録

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あげた読書録を集めたマガジンです。
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記事一覧

読書録 11冊目

読書録 11冊目

「一切なりゆき」
樹木希林  文春新書

亡くなってもなお、彼女の言葉は心に刺さり生きる勇気をくれる気がします。

樹木希林さんの「面白がって、平気に生きればいい」
という言葉にいつも救われています。

読書録 7冊目

読書録 7冊目

「長い廊下がある家」

有栖川有栖       光文社文庫

火村英生シリーズの有栖川有栖のミステリー作品。

長い廊下を挟む2軒の家で起こる殺人事件、犯人は誰なのか、どうやって誰にも気づかれずにそんなことができたのか、動機は。
表題作含め4作品が入った短編集。

しっかりとしたミステリーで読みごたえはしっかりあるが、読書・推理小説初心者でも読みやすい1冊!

読書録 8冊目

読書録 8冊目

DIVE!!森絵都   角川文庫

高さ10mの飛び込み台からの、たった1,4秒の空中演技の美しさを競う、飛び込み。 

飛び込みに打ち込む少年たちの青春物語。
彼らの必死に打ち込む姿に胸が暑くなること間違いなし!

学生時代からたまに読みたくなる、名作!
森絵都のスピード感溢れる物語に、心つかまれる。

読書録 9冊目

読書録 9冊目

「DIVE!!」
森絵都  角川文庫

DIVE!!下巻

要一・知季・飛沫3人の熱い戦いの結末はいかに!
なんのために、誰のために、彼らはここまで頑張ることができるのか。

大人になればなるほど、なぜか泣ける青春小説。
自分の青春時代とかさね、私は彼らが羨ましくて仕方がない!笑

読書録 10冊目

読書録 10冊目

「光」
三浦しをん  集英社文庫

個人的超問題作。

読後感がなんとも言えない1冊。
なんとも容赦のない…。読みつつそんな言葉が頭を渦巻いていた。

ある日突然島を飲み込んだ津波。
たまたま生き残った数人の子供たち。
彼らのか抱えた闇、そこから彼らはどのように生きていくのか。
なんとも残酷な人生の物語に、息つく暇もない。

しかしこれは、仮定の話でありながら、あり得ない話ではない。
そこにまた人

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読書録 6冊目

読書録 6冊目

「塩の街」
有川浩    角川文庫

有川浩のデビュー作にして最高傑作

ある日突然、人も、待ちも全てが塩に変わっていってしまう世界。
なぜ塩化してしまうのか、どうすればこの状況を止めることができるのか。

人々が諦めと絶望しか感じなくなるなか、秋庭は大切な人のために立ち上がる。

最後はきっと、誰かを思う気持ちが強くしてくれるんだなと感じる作品。
ラブストーリーというわくに収まらない、人間の物語

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読書録 5冊目

読書録 5冊目

「海の底」
有川浩     角川文庫

海上自衛隊基地と米軍の基地が一緒にある横須賀に、巨大な赤い甲殻類が海から上がってきた。
そいつらはなんと、人間を食べている!!
なんとも現実離れしているように聞こえるこの設定でも、有川浩の手にかかれば、現実味を帯びてしまうのだから恐ろしい。

赤い甲殻類の正体は?
人間はこの生物に勝つことができるのか?
ハラハラドキドキするなかに、人間の感情が丁寧に描かれて

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読書録 4冊目

読書録 4冊目

「空の中」 
有川浩      角川文庫

高度2万メートルに住んでいた未確認生物と、人間が出会ってしまうことから始まるこの物語。

生きているもの同士が共存していくための過程は、長く険しく、そして切ない!!
でもだからこそ、生きている、生きていられることへの暖かさを感じる。

軽い語り口や、SF要素のなかに描かれる人間模様に、思わず涙がチョチョぎれる💧 
そんな作品。

塩の街・海の底と並ぶ、

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読書録 1冊目

読書録 1冊目

石田衣良 作  角川文庫出版

人生に突然降りかかる災難や試練。
落ち込み、動けなくなり、時には死にたいとさえ思う。
そこから人間はどう立ち上がっていくのか。

ホロリと泣けて、泣いたあとに前に進む勇気が湧いてくる。そんな1冊。

ぜひstayhome週間のいまだからこそ読んで欲しい一冊

読書録 3冊目

読書録 3冊目

ラブソファに、ひとり
石田衣良   角川文庫

男と女は何をもって相手を好きになるのか。
好きになるとはどういうことなのか。

大人になればなるほどわからなくなる。
だって、うまくいくと確信していた恋さえ、儚く散っていくことを知ってしまうから。
そしてその寂しさや虚しさを怖いと感じてしまうから。

でも、やっぱり恋って幸福だ。

大人に送る恋の応援本

読書録 2冊目

読書録 2冊目

海と毒薬
遠藤周作   角川文庫

戦争中に実際に行われていた、生きたままの人間を使った人体実験。
そこに参加した医師や看護婦の苦悩を綴った作品。

なにをかくそう、私の曾祖父も七三一部隊でペスト菌の実験を行っていた一人。
最後は自らもペスト菌に侵され、満州で亡くなった。
その会ったこともない曾祖父を思うと、怖くて読めなかった。
しかし今回、意を決して読んでみた。

戦争という混乱や恐怖が、人にも

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