ひび しらす

読んだり書いたりするのが好き。

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夏の終わりと茄子のミイラ

9月も後半に差し掛かり、吹く風も秋めいてきた今日この頃だけれども、この夏のことで書き残しておきたいことが一つある。大したことではないのだけれど。 ※タイトルの「ミイラ」は例えではないので、ものが朽ちていく描写が苦手な方はここで回れ右を。 あれは6月の半ば頃だったと思う。その朝、会社の最寄り駅の出口からすぐのところに、なすが落ちていた。 なす。なすび。夏野菜としておなじみの、煮物にしたり田楽にしたりするアレ。つやつやと光る黒い皮が美しく、ぽってりとみずみずしく育った、立派

    • 日記 24/06/22

      ダイエット始めました。 この家の住人は全員食べることが大好きです。 いっぱい食べることは正義という考えが根底にあるので、食べ過ぎていても、そろそろやめようよ…とストップをかける文化がありません。 思い返せば、明らかにカロリーの過剰摂取だったのです。 お鍋の〆にラーメンを入れ過ぎたり、遅い時間にケーキを食べたり。 そんなことを続けていたので、全員心なしかふっくらしてきてしまいました。しばらくは見て見ぬふりをしていたものの、今まで入っていたサイズの洋服がきつくなるなど、悲しい現

      • 日記 24/6/10

        土曜日にTOEICを受けてきました。 英語が好きとか得意なわけではないです。むしろ苦手な部類なんですが、今後のキャリアを考えた時に、履歴書に書けるくらいの点数は取れるようになっておきたい、という思いがあり、年に1回くらい受けています。 申し込む時はやる気に満ち溢れているんですが、だんだんトーンダウンして勉強をサボるので、結果は推して知るべし。 しかし今回はテキストで勉強したので(直前の3週間くらいだけ)、ちょっとくらいは上がっているといいな、と思っています。ここまで、TOEI

        • 日記 24/06/03

          我が家では、料理は週替わりの当番制。 月〜金の5日間は、担当者が買い物と夕食作りを担当するルールです。 実家では祖母が台所を預かってくれていた影響で、私の数少ないレパートリーはほとんど和食です。シェアメイトはお料理上手で、キッチンには瓶に入ったスパイスがずらりとあるのですが、いまいち使いこなせていません。 私は胃腸が弱いので、大抵ご飯とお味噌汁、焼き魚や野菜のお惣菜など、比較的あっさりとした献立を準備することが多いです。 私はそういうご飯が毎日続いても飽きないのですが、シェア

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        夏の終わりと茄子のミイラ

          日記12/27

          12月の頭から体調を崩していました。 風邪からの急性副鼻腔炎、それが治ったと思ったら気管支炎になってしまい、今も服薬中です。 このせいで有給休暇が全滅してしまったので、年末年始はテレワークです。わーい… 来年の大阪の文学フリマに出たいという話を友達としました。 合同誌と個人誌を作りたいです。 モチベーションのために、noteにアップしていくかもしれません。 編み物近況。 二目ゴム編みのマフラーを編み始めました。 初心者なのでゆっくりですが、けっこう綺麗に編めているのではな

          日記 11/25

          朝からお目当ての公演のチケット先着戦争に臨んだのですが見事に敗北しました。ログインできた時にはすでに焼け野原。一体何をどうしたらチケットが取れるというのか。 編み物を始めました。まずはガーター編みとメリヤス編みを習得すべく、練習しています。 編み物をするのは人生初のことです。かつては祖母がよく毛糸の靴下を編んでくれたのですが、私は真冬でも靴下が苦手なたちなので、あまり手が、というか足が伸びずにいました。そのまま、「編み物=おばあちゃんの趣味」というイメージだけができあがり、

          日記 11/23

          しばらく文章を書くことから遠ざかっていたので、リハビリのために日記を書いていくこととします。 日曜日はお出かけをしました。 最近買ったお気に入りの服(黒と黄色のモヘアシャギーニットのセットアップ)を着ていったら「おしゃれイエティ」「ライチュウ」「ピチュウ」など様々な呼称で呼んでもらえた上、見知らぬ幼女が通り過ぎざまに「ふわー」と言いながら触っていきました。可愛かったです。 集まったのは高校時代のいつメン4人。うち1人は10年以上連絡を取っていなかったので、上手く話せるか心

          温泉に行ったよ日記

          9月頭、友人から連絡が入った。 以前から暖めていた“温泉で旧友と再会”計画を今こそ実行に移そうというもの。 度重なる残業で肩や腰が悲鳴を上げている私。 すぐにその気になり、先週、温泉旅行に行ってきた。 メンバーは4人。私と友人Aは関西在住、友人BとB夫は関東在住だ。普段離れて生活しているのに付き合いが続いているのは、ひとえにネット環境とSNSの恩恵、そして筆まめな友人達の愛情によるものだ。 特急電車に揺られて2時間半、互いに朝に弱く、当然のように朝食を食べ損ねた私とAは、切

          温泉に行ったよ日記

          面白いことが始まるみたい。

          突然親友から連絡が来た。 なんでも電子ZINE、平たく言えばメルマガをやるらしい。 その名も「蟄居通信」。 「蟄居」は、ここではコロナ禍のおこもり生活のことだという。いいじゃない、かっこいいじゃない。嫌いじゃないよそういうの。 なんと今日(!)第1号が配信されるそう。 私は、書籍・映画紹介のコーナーに短い文を寄稿させてもらった。 自分の書いた部分以外は全く知らないので、とても楽しみにしている。 電子ZINE発行についての親友の思いや登録方法は、下記リンク先の記事からどう

          面白いことが始まるみたい。

          新版「いっぱしの女」

          最近読んで面白かった本。 氷室冴子と言えば、「なんて素敵にジャパネスク」を生み出した、忘れられない作家の一人だ。「ざ ちぇんじ!」も読んでみたいと思いながら、ここまで来てしまった。 中学生の頃、叔母から譲り受けたコバルト文庫は、当時の私にとってもレトロな装丁だったが、読み始めてみると一気に引き込まれた。平安の時代が舞台でありながら、まるで現代の普通の女の子のような感覚を持った主人公。ひどくまっすぐで、融通がきかなくて、全力で笑ったり泣いたりして、深く傷ついてしまう。その生

          新版「いっぱしの女」

          仕事の話

          最近、悩んでいることがある。 1月に転職をし、今の会社に入社して半年が過ぎた。前職はブラック寄りのグレーな会社で、勤務時間は問題ないが、とにかく給与が低かった。それでも必要とされていたし、やりがいも感じていたから新卒採用から8年ほどいたのだが、このコロナ禍のあおりをうけ、もともと低い給与がさらに低くなると聞かされた。悩んだが、先立つものがなければ生きていくこともままならない。このままここにいても、昇給の見込みはほとんどないし…。以前からぼんやりと考えていたこともあり、生活の

          人の褌で相撲をとる、とは。(ちょっとだけ下ネタ?)

          私は二次創作をするタイプのオタクだ。二次創作とは、ざっくり言えば、原作の設定やキャラクターを使って、自分で考えたストーリーを表現することだ。 是非を問うわけではないが、著作権的にグレーな行為であることは間違いない。 まれに二次創作OKと公式が宣言しているジャンルもあるが、基本的には「見えないふり」をしてもらっているだけで、いつ禁止されても文句は言えない。 二次創作でそこそこ反応をもらえても、オリジナルでは泣かず飛ばず、ということはよくあることで、二次創作はある意味「人の

          人の褌で相撲をとる、とは。(ちょっとだけ下ネタ?)

          絵本っていいよね、の話。

          妹に会ってきた。妹はわりと近くに住んでいるのだが、結婚して、今第一子を妊娠中だ。 マンションのエントランスまで降りてきてくれた妹は、ずいぶん目立つようになってきたお腹を抱えながら、私と母を先導して階段を上っていく。私ははらはらしながら、「今妹が足を滑らせて階段から落ちたら、すぐ下にいる私が意地でも受け止めなければ。でも後ろには母がいるから、落ちるわけにもいかないな」と考えを巡らせ、無駄に体幹に力を入れた。 妹のパートナーは私と同い年の男性で、ものすごく丁寧で、気遣いのでき

          絵本っていいよね、の話。

          罪とは誰が裁くのか。

          きょう、『プロミシング・ヤング・ウーマン』という映画を観た。 これがとても良作で、間違いなく今年のベスト5に入りそうな映画だった。でも、見る人によってはとても苦々しい映画になるだろう。 以下はネタバレを多分に含む内容となるので、鑑賞済みの方のみ読んでいただけたらと思う。この映画は、間違いなくネタバレなし、無防備な状態でぶつかったほうがいい類の映画なのだ。 なお、以下の文章では、この映画の重要なファクターである女性差別及びフェミニズムという観点からの話はほとんどない。避け

          罪とは誰が裁くのか。

          昔のこと

          ここ数日、さて何を書こうかな、と悩んで、数行書いては消して…ということを繰り返していた。理由は、noteのアカウントをTwitterに連携したからだ。 趣味のひとつに着物があり、休日はときどき着物で過ごしたりするのだが、Twitterのアカウントはもともとその情報収集のために使っていたものだった。今では日常のなんてことない呟きを投稿する場となり、着物のことはあまりたくさんツイートできていないのだけれど、それでもときどきいいねをもらったり、交流したりして、楽しくやっている。

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          部屋にグリーンがあった話

          ※画像はお借りしたものです。 ユーカリを枯らした。 2週間ほど前に買ってきた、5号鉢のユーカリグニーだった。以前からずっと、部屋に緑が欲しいなと思っていたけれど、園芸経験ゼロの私にはハードルが高く、二の足を踏み続けていた。通勤途中にある花屋さんでふと見かけたその鉢植えは、シルバーグリーンの葉の色が可愛らしく、さわやかな香りが気に入って買ったのだった。 この植物は比較的生命力が強い品種で、日当たりの良い場所を好み、湿度を嫌うそうだ。私の部屋にはベランダがなく、西向きの窓し

          部屋にグリーンがあった話