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ぐん税ニュースレター vol.48 page03 -FP通信- Part 1

日経平均株価の乱高下が話題になっています。
最近はあまり指標をチェックしていなかったのですが、大きな動きがあったので少し見てみようと思います。

今年2月に日経平均株価が39,000円台の史上最高値をつけた時に記事にしましたが、その後小幅な上下を経て、7月11日に42,000円台にまで記録を更新しました。

2月の記事

問題はこの後ですが、8月5日には史上最大の下げ幅となる4,451円安という記録をつけました。これは1987年の米国市場の暴落(ブラックマンデー)を受けて記録した3,836円を大きく更新するほどの暴落となり、サーキットブレーカー(短時間で大幅な変動があった際に取引を一時停止する措置)が発動する事態となりました。
さらに翌日には株価が反発して3,217円高という史上最大の上げ幅を記録するという大忙しの市場でした。

これまで上昇を続けて含み益を見てきた新NISA勢の人にとっては、まさに天国と地獄をこの短期間で経験したのではないでしょうか?最高値、最大下げ幅、最大上げ幅がほんの1ヵ月で起こるという、ある意味で貴重な経験と言えます。

含み益を見続けてきた新NISA勢のなかにはこの暴落に慌てて株を売ってしまった人もいるかもしれません。何が正しいというのは投資の世界にはない(何が間違い、というのはある)のですが、8月5日に記録した日経平均31,458円は8月19日時点で38,000円台まで戻しています。もちろん、もっと下落するという想定もあったと思います。高値で売って、反発したところで再度拾って買い直すという考えもあるでしょう。
でもそんな上手いこといかないのが投資の世界です。ではどうすればよかったのか。つまらない答えですが、何もしないのが無難と思われます。

NISAを始める人の多くが今日のお金よりもっと先の将来の蓄えのために運用していると思います。これは、基本的に株価は将来的には上がっていくもの、という前提を置いているからと言えます。であるならば、投資の目線ももっと長期的にみる必要があります。その日の値動きだけみて判断するのはプロの投資家でも難しい相当レベルの高い意思決定になります。
結局株価は戻る、また高値を更新していく、という前提で投資をするなら、自分が決めた決済のタイミングまでは放置すればよいだけです。建値(買った値段)で決済することになっても、それまでの間に配当金がもらえます。(配当しない企業もあります)

これは半分ネタですが、投資がうまくいく人はどんな人か、という例で「死んだ人」という話があります。実際は死んだら相続などややこしい問題が発生しますが、つまりは株を買ったらアレコレせずに放置しておくことが一番良い運用結果になる、という皮肉でもあります。

ここまでは立ち回りの話でしたが、では何が株価を乱高下させる要因となったのでしょうか? 続きはPart 2の記事で解説します。

Part 2の記事

ファイナンシャルプランナー 原


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