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こんな時どうしたら???No3「すぐ、怒る!!」(イライラ・癇癪)

第3回目の今回は「すぐ、怒る!」(イライラ・癇癪)です。

一番と言っていい程、家の中でも、外でも困る言動ではないでしょうか?


今回も、大人は”すぐ、怒る!”と見た目には同じ困り感ですが、状態によって原因は様々です。状態と原因について今回はお伝えしていきますね。


《よく見られる状態》

・周りにいる者には理由がわからず、突然イライラしだす。

・突然、叩く(つねる・ける・ひっかく)

・突然、その場からいなくなる(走り去る・逃げる)

・目の前の課題やプリント、ノート、作品などを破り捨てる

・「わぁ~」っと色々早口に気に入らないことを説明しているようには聞こえる

・暴言をはく

などなど・・・


《原因》

・自分の思っていた(次こうなるだろうな等のイメージや見通し)と違った

・言いたかったことと違うことをかぶせるように「~やな~」と言われてしまった

=決めつけられた

・自分が触ろう、取ろう、掴もう、使おうとしていたものを先に取られたと理解した

・自分にとって不快な物事が起こったが、とっさに口頭でうまく表現できない

・自分にとって見通しになかったことや、不都合、不安、驚くようなことであったために、その場にいることが難しいと感じた

・あらかじめ聞いていた内容や、示されていた見通しと違うことが起こった

 =約束が違う・裏切られたと感じた

・自分のイメージと違う文字や絵などになり、見たくなかった

・自分なりに「この人ならこう言ってくれる」などの期待があったが違った

 =(裏切られたと感じた)

・感覚的に不快に感じる素材の服を着せられた・不快な音がする・不快な匂いがする(自分の感覚的につらいと感じる状態の環境を提供されている)


たくさんありますね。どのシリーズでも言えるのは、必ず原因があり、その原因は私たちから想像し得ることばかりではなく、子どもの側に立って考えることが大切です。子どもの側に立って見てみると、もしかして?こんなことが?という原因が見つかったりするものです。

さて、では、《対応》についてお伝えしていきますね。

①自分の思っていた(次こうなるだろうな等のイメージや見通し)と違った場合

→できる限り前もって予測して対応できることが大前提ですが、既に怒らせてしまった場合には、「どうしたかったのか?どのようなイメージを描いていたのか」を予測し、「~だったんだね。そっかそっか~だと思っていたんだね。」とまず寄り添い、今、ここ、この時点からどのように変更がきくのか、変更の道筋を具体的に書いて示す等して見通しを再度伝えていきましょう。


②言いたかったことと違うことをかぶせるように「~やな~」と言われてしまった

=決めつけられた場合

→「そっか、そっか~と言いたかったんだね?!ごめんね。」(大人側が真面目に謝ることが必要です。)”感情をひろって”あげましょう。


③自分が触ろう、取ろう、掴もう、使おうとしていたものを先に取られたと理解した

→「もしかして、~しようとしていたのかな?~しようとしていたんだね?」

「それは悪かったね。これからは、どんなタイミングで何といってくれると~しなくて済むよ」(具体的にどのタイミングでどのようなセリフを使って表現すると周りがどのような行為をしなくて済んだのかを説明する)


④自分にとって不快な物事が起こったが、とっさに口頭でうまく表現できない

⑤自分にとって見通しになかったことや、不都合、不安、驚くようなことであったために、その場にいることが難しいと感じた

⑥あらかじめ聞いていた内容や、示されていた見通しと違うことが起こった

 =約束が違う・裏切られたと感じた

⑦自分のイメージと違う文字や絵などになり、見たくなかった

⑧自分なりに「この人ならこう言ってくれる」などの期待があったが違った

 =(裏切られたと感じた)

➈感覚的に不快に感じる素材の服を着せられた・不快な音がする・不快な匂いがする(自分の感覚的につらいと感じる状態の環境を提供されている)

④~➈全て、いや、①から全て

実は共通するのは、

★まず、現状が起こる前に子ども側は何がどのように見えていたのかを、こちら側がことばで説明すること

★そのズレや受け取れてあげられなかったこと、前もって見通しを示すなどの配慮ができていなかったことについて、子どもに謝る

★実際に「こうなる前にどのような方法があったのか?」を理由に合わせて教える

例)「~の音が嫌やったんだね。そういう時には、”~の音が気になる”とまずは言ってね。~の音は耳栓をしたり、別の部屋でさせてもらえませんか?、ノイズキャンセラーを使っていいですか?など言えば対応してあげることができるからね」

「~と思っていたんだね。”~は〇を△にします”という意味だったんだよ。わかりにくかったね。そういう時には、ん??と思った時に、そのまま取り組んでしまうのではなく、”~は◇にすることで合っていますか?”と聞くとよかったね。」

等などです。とにかく大切なのは、この癇癪・イライラを起こさせないためにいかに『見通しを的確につたえるか』が大切になるでしょう!!

また、誤解のないように、『子ども達側にも、いつも自分たちの快適な環境が提供されないこともある』ことも学びのひとつとして、『こういう時には怒らず、~をするスキルを持とうね』と子ども達にも使えるスキルを増やす機会にしたいものです。

いかがだったでしょうか?

ご参考になればうれしいです。

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