藤田 明子

2021年~子育てサポートセンター非常勤講師。元行政保健師~19年間で約3,500組の…

藤田 明子

2021年~子育てサポートセンター非常勤講師。元行政保健師~19年間で約3,500組のお母さん子供たちの育児健康相談に携わる。退職後は人間の成長、女性のライフステージ等学び多くの気づきを受取るとともに、北欧の教育に関心をもち現在も勉強中。2023年~お話会・発信をスタート。

最近の記事

無中になるってどんな意味があるの?~子どもたちとの時間で気づいたこと~Vol21

雨の夜のあとに・・・ 先日今年いちばんの「豪雨」の夜がありました。 約1か月ぶんと言える雨の量~という予報どおり、 明朝まで雷とともに降り続け、 朝を迎えた時には、いつもの景色が違って見えたほど。 全てが洗い流されたような、洗われたような。。。 そんな雨でした。 (川の氾濫、冠水と被害のあった地域もありました。   ~心よりお見舞い申し上げます) 翌日、大きな水たまりができた園庭で外遊びの時間。 小学生の一人が、見たこともない大きさのミミズを見つけて、 子どもたちとスタ

    • 引き継いでいるもの ありませんか?~子どもたちとの時間で気づいたことVol.20 

      今日は少し、私たち大人向けのお話を。。 子どもと関わるうえでも、子育てのうえでも 深く・大きく影響していること と思っています。 子どもから大人へ・・・ 私たちは、親から教えられたことが 大切である、正解であると ある程度の年齢まで、信じて育ちますよね。 ですが 大きくなって、大人へと成長していく過程で 親を通してではなく、自分自身が社会と関わるようになると ”大切だと教えられて、守ってきたけれど 「自分はそう思わない」” とか ”こうしなければいけないと思ってきた

      • 学校と学び~子どもたちとの時間で気づいたことVol19

        5月、北海道で認可を受けた 体験学習型の小学校の見学の機会をいただきました。 子どもの学びの場について考えたり、関心を寄せるとき この「体験学習型の学校」の存在を知ることになる方は 多いだろうなと思います。 見学させていただいたのは まおい 学びのさと小学校 https://manabinosato.com/ 『夢みる小学校』(文科省選定)は、全国各地で 上映会が開催されましたが あの映画の中に出てきた、南アルプス子どもの村小学校。 https://www.jenap

        • それぞれの喜び~子どもたちとの時間で気づいたことVol18

          4月。 私の住む北海道、日本の東の隅にも、春を感じる気配がやってきました。 雪が解け、一日一日、気温が少しずつ上がってくると 木の枝に緑が芽吹き始めます。 空気もどことなく瑞々しく、心も洗われるような気持ちになります。 なにより、ただそのままに在る自然が  ”生命力” そのものであることを感じ 自分にも周囲にも、全てに、命を寿くこの季節がとても好きです。 この記事を読んでくださっている皆さんは、 いまどんな春の景色を目にしていらっしゃるでしょうか? 何かと変化が激しく、

        無中になるってどんな意味があるの?~子どもたちとの時間で気づいたこと~Vol21

          遊びのなかで何が育っているか?~子どもたちとの時間で気づいたことVol17

          今日は私の家族、息子の日常から感じたことです。 中学3年、高校受験を終えました。 高校は、自宅から離れた場所にある学校を選んだので、 生活する場所も私たち家族と離れることになります。 最大限、本人の希望や意思を大切にしてきたのですが 慣れるまで不安もあるだろうな とか、朝起きられるのかな とか 思ってしまうのも親の刹那です。 学校を選ぶ過程で、生活の事も含め色々話し合い、 本人が選択してきた道だけれど 私自身がができるサポートを、遠くであっても寄り添いながら していきたい

          遊びのなかで何が育っているか?~子どもたちとの時間で気づいたことVol17

          答えはだれが持っている?~子どもたちとの時間で気づいたことVol16

          先日のこと。 宿題がおわって、それぞれの時間を過ごし始めた頃、 Bくんが私のところにやってきて 「ぼくが読んでいた本、Cくんがとった!」と怒った表情で訴えます。 Cくんを見ると、本を持ったまま顔を真っ赤にして 「ぼく、とってない!」とこちらも興奮しています。 学童預かり保育では、 毎月図書館から50冊ほど本を貸し出ししていただいており、 漫画や科学、読み物から、図鑑まで司書さんが選んでくれる本は、 とても魅力的で 本好きなBくんは、宿題が終わったら、まっすぐ本のコーナー

          答えはだれが持っている?~子どもたちとの時間で気づいたことVol16

          余白のチカラ~子どもたちとの時間で気づいたことVol15

          先日私が住む街の 大人向けの講座に参加してきました。 成人大学講座でゼロカーボン、SDGsを学ぶスタートアップ。 昨年、町の施設としてバイオガスプラントがスタートして初めて、 町民向けに開催されたもの。 「環境・暮らし」の側面から、 環境、SDGs、ゼロカーボン、町の環境への取組みなどを学ぶ時間でした。 これがとてもわかりやすく、楽しかった!のです。 わかりやすく・大切なことはブレずに、自分事として考え、 次の行動につなげたくなる・・ 約2時間の講座があっという間でした。

          余白のチカラ~子どもたちとの時間で気づいたことVol15

          共に育つVol14~そうである時・そうでない時

          ふと気づいた 不思議なこと 以前子どもたちと過ごしていた時に気づいた 不思議な?…出来事のお話です。 ある日のこと。 学童預かり保育でいつものように子どもたちと遊んでいたとき、 子どもたちがワラワラっと私の側に密集するように集まってくる日と そうでない日があることに、ふと気付いたことがありました。 その日は特に変わったこと~遊びに誘ったり、 目新しい遊びを見せたりなどをしていたわけではありません。 それなのに何人かの子供たちが吸い寄せられるように私の近くに集まってき

          共に育つVol14~そうである時・そうでない時

          多様性の根源にあるもの~子どもたちとの時間で気づいたことVol13

          自分を表現するということ 能登半島沖地震で被害に合われた皆様に 心よりお見舞い申し上げます。 年初から、心が痛む出来事でした。 『子どもも大人も学びあう・育てるから育ちあうへシフトする』 ~私自身が日常や子供との関わりで大切にしたいこと、 伝えていきたいことの主軸としているこのキーワードですが 言い換えれば ”寄り添う心と大切にしたい在り方” であると思っています。 いついかなる時も 「自分への寄り添い」、「他者への寄り添い」ができるなら、 必ず次の一歩につながっ

          多様性の根源にあるもの~子どもたちとの時間で気づいたことVol13

          多様性の根源にあるもの~共に育つ 子どもたちとの時間で気づいたことVol12

          今日は絵本をご紹介します。 来年の4月 小学生になる女の子が描いた手書きのお話です。 実は11月に Growオンラインお話会を開催したとき 『~どこにいてもしあわせを感じる子どもに~』に、 参加して下さった女性のお子さんです。 お話会の後、メッセージをいただき、 アンケートに回答してくださったのですが、その際 お嬢さんが応募した絵本が表彰されたとの一文が。 お話会の時に、少しだけzoomで言葉を交わした Tちゃん。 ぜひ見せていただきたいとお伝えしたら、写真で送ってくださ

          多様性の根源にあるもの~共に育つ 子どもたちとの時間で気づいたことVol12

          多様性の根源にあるもの       ~共に育つ子供たちとの時間で気づいたことVol11

          多様であるとは 多様性~ この記事を読んでくださっているみなさんは、この言葉から どんなことを思い浮かべますか? 10人いたら10人分の、100人いたら100人分の多様性へのイメージや 思うことがあることでしょう。 「その人がどう感じるか」は、誰にも強要されることのない領域です。 ”どう感じるか” ”そこからどんなことを思うか”  人と人とが重なりながら社会に存在しあう限り、 多様であるということは前提でもあるように思います。 では多様であるということを言葉にする

          多様性の根源にあるもの       ~共に育つ子供たちとの時間で気づいたことVol11

          学習と個性~共に育つ 子供たちとの時間で気づいたことVol10

          学童保育では下校後、勉強する時間を1時間ほどつくっています。 どの学年も、担任の先生が準備して持ち帰ってきた 学習プリントに一斉に取り組みます。 決して広い施設ではなく、 8畳ほどのスペースに15人前後の子どもたちが入るので 肩を寄せ合うようにして、並んで座り 終わった子から順にスタッフに確認してもらったり わからないところをきいたりして、 終わらせてから遊びの時間に入ります。 何年もずっと変わらない、学習サポートの時間です いつもと違う様子を感じて・・・ ある日、

          学習と個性~共に育つ 子供たちとの時間で気づいたことVol10

          語り合うことの可能性

          あたたかなご縁から 先日ある方と、オンラインで対談をしました。 この夏に、小学生のお子さんとニュージーランドで 21日間の親子ホームステイを体験されたという女性です。 実は彼女と私は直接お会いしたことはなく、 友人を通じてSNSでつながり 何度かやり取りさせていただいてきた・・というご縁。 (彼女のおばあさまが育てた柚子を購入させていただいたのが最初) ですが、実はとても身近に感じていました。 SNSであっても、人との距離感や熱って伝わるものだなぁと 思うようにな

          語り合うことの可能性

          ともに育つ~子どもたちとの時間で気づいたことVol9 

          子どもと言葉 私たちがつかう ことば。 意味合いが似ている言葉があったり 同じ意味をもつ言葉でも、ニュアンスが微妙に違うものもあったり 日本の言葉は、 色のグラデーションのようだな… と 思う。 どこかで少し重なっていながら、 色や深さが変化していくグラデーション。 ことばから受け取るものや 響きあうレイヤーも 変化する。 やさしさや強さ 激しさや穏やかさ やすらぎとざわめき やわらかさと鋭利さ どんな感情があるのかが その人にその言葉を選ばせている…のだろう

          ともに育つ~子どもたちとの時間で気づいたことVol9 

          共に育つ~子どもたちとの時間で気づいたことVol8

          「してあげる・してもらう」 子育てで、もしくは子どもとの関りにおいて 子どもに対して”してあげる”の要素を 前面に感じている大人がほとんどだと思う。 「大人が」「子どもの」お世話をする 「大人が」「子どもと」遊んであげる 「大人が」「子どもに」教えてあげる 「大人が」「子どもの」食事を準備する … いろいろある。 子どもが小さい頃は、安全を守ることも大人の役割。 たくさんしてあげなくてはいけないことがあって 本当に大変。とか… けれど、してあげなくてはいけないこと

          共に育つ~子どもたちとの時間で気づいたことVol8

          共に育つ~子どもたちとの時間で気づいたことVol 7

          先日家族で久しぶりの温泉旅行に出かけてきました。 主人の仕事でのお祝いと父の日の慰労を兼ねて…(メインテーマ) 私のなかでは、裏のテーマがあった1泊旅行。 それは息子が 「空白の時間に身をおく」こと。 年が明けてから新学期にかけて、 放課後の部活動と週末の遠征、英語検定試験、運動会、生徒会活動、 中間試験5教科、学力テスト5教科、教育相談という名の進路相談面接 …とこうして書いているだけでも ギューギューで かなり忙しすぎる学校生活と日常の中で、 ゆっくり何かを考える(い

          共に育つ~子どもたちとの時間で気づいたことVol 7