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ともに育つ~子どもたちとの時間で気づいたことVol9 

子どもと言葉

私たちがつかう ことば。

意味合いが似ている言葉があったり
同じ意味をもつ言葉でも、ニュアンスが微妙に違うものもあったり
日本の言葉は、 色のグラデーションのようだな…
と 思う。


どこかで少し重なっていながら、
色や深さが変化していくグラデーション。


~カラーブランディングコンサルより~
私をイメージした色のグラデーション画像から
感じたこと・・


ことばから受け取るものや
響きあうレイヤーも 変化する。


やさしさや強さ
激しさや穏やかさ
やすらぎとざわめき
やわらかさと鋭利さ



どんな感情があるのかが
その人にその言葉を選ばせている…のだろうと思う。


意図しても 意図していなくても。

子どもの言葉


ただただ、まっすぐに言葉を届ける 子どもたち。
ことばそのものがその子自身であり 、その子自身がその言葉そのもの。
子どもたちと話していると  いつもそう感じる。

何かを変えようとか
何かをわからせようという意図がなく
なんのズレもなく 言葉と一緒にそのまま存在している。


どんな感情からくる言葉でも、
意図していない言葉はまっすぐに届く。

ピンと張ったボールのように
跳ね・跳び・ころがっていく。


こどものことばを受取るとき


しっかりと体を向けて、目線をあわせて
存在ごと受けとめている気持ちで
聞いてあげると、子どもは安心します。

聞かせてもらって嬉しいという気持ちで聞いていると
子どもはどんどん話します。
日頃、言葉があまり出ない子でも、
言葉の発達が遅いといわれているような子でも
「意思をもって」話し始めます。

言葉を受けとめてもらっていることは
子どもにとっては自分の存在を受けとめてもらっていること 
そのものです。

安心は、子どもにとってのエネルギー源。


子どもに伝えるとき


しっかり伝えなければいけないことは
言葉であれこれ付け加えるよりも
「思いを込めて」伝える。


言葉で理解するよりも、どんな意味があるのかを
全身で感じとろうとするからです。

「これは大事なことだよ。
だからわかってくれるまで何度でも伝えるよ」
子どもはそんな思いを、言葉の意味からではなく
全身で感じとっていくのです。

強い口調だから、言葉で説明したからわかるのではなく
大切なことなんだ という様子を何度も繰り返し
伝えられる中で、少しずつ理解していく。


何度でも 積重ねよう


いろいろな事情がある毎日の中では、
つい言葉でわからせようとしたり
子どもの言葉を受けとめきれなかったりすることは
どんな人でもあります。

そんな時は、
「ごめんね」
「本当はこう言いたかったんだよ」
「ちょっとしか聴けていなかった。もう一度聞かせてくれる?」
大人もその時の素直な気持ちを届けるのがいちばん!

そういったこと自体が、
ああ、間違えてもいいんだ。
でもまたこうしてあたたかく言葉を交わしあうことができるんだ
という礎のような経験になっていく と思います。

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