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無中になるってどんな意味があるの?~子どもたちとの時間で気づいたこと~Vol21



雨の夜のあとに・・・


先日今年いちばんの「豪雨」の夜がありました。
約1か月ぶんと言える雨の量~という予報どおり、
明朝まで雷とともに降り続け、
朝を迎えた時には、いつもの景色が違って見えたほど。
全てが洗い流されたような、洗われたような。。。
そんな雨でした。

(川の氾濫、冠水と被害のあった地域もありました。
  ~心よりお見舞い申し上げます)


翌日、大きな水たまりができた園庭で外遊びの時間。
小学生の一人が、見たこともない大きさのミミズを見つけて、
子どもたちとスタッフ数名とで、思わず見入ってしまいました。

体長30センチ近くもあるミミズが(本当に30センチ!)、
土の中から身体を出しきり
また土にもぐって姿が見えなくなるまで・・・を
みんなでしゃがみ込み、飽きずに見届けました。




無中になる~フローという状態


その間、どれくらい時間が経過していたのか。。
1時間の外遊びの時間が、あっという間に終わったと感じたほど。

ですが、あとで思い起こしてみると
ミミズを見守りながらみんなで頭を突き合わせて、
たくさんの言葉が飛び交っていました。

こんなに大きなミミズは初めて見た!・・ から始まり
ミミズは頭とお尻ってあるの? 
どっちが頭?
引っ張ったらキレちゃうよ。
切れちゃっても生きているミミズもいたよ。
手も足もないのに、動けるのはすごいね!
こんなに大きな体で、どうして土の中にもぐっていけるんだろう?
どうして大きいミミズは雨のあとで出てくるのかな?
ミミズって土の中で何をしているのかな?
ミミズ同士で土の中で会ったりするのかな?

次々に飛び出す子どもたちの言葉を楽しく聴きながら
「フロー」という言葉を思い出しました。
何となく知っていた言葉ですが、今年の春
世界50か国を訪れ、
教育と幸福度を自己探求したという方のお話を伺った際、
「幸福度のkeyだと感じた」 と話しておられたのが
とても印象に残っています。

以来、私自身も子どもたちの様子を
フローという言葉を重ねて観ることが圧倒的に増えました。

子どもの遊びの場面を見ていると
ただただ、夢中になる
ずっと同じ遊びや動作をやり続けている、というように
何度も何度も納得するまで、自分が”よし”と思うまで
何かをやり続ける場面に出逢うことがあります。

鉄棒の逆上がり
~お尻が上がらず空回りしても
雲梯(うんてい)を右端から左端まで
~途中で手が雲梯から外れて地面に落ちても
異年齢数名でやるトランプ
~自分より年上の子にコテンパン!に負かされても

何度も何度も ”飽きるまで” やり続ける。
すべて、私が学童預かり保育でここひと月ほど見てきた場面の一部です。

子どもたちは遊びの中で、たっぷりとこのような経験を積んでいきます。
こちら側から やってごらん、夢中になっていいからこれをしてごらん 
という声かけやお膳立てがあったわけでははありません。

「やってみたい」 という  ”内的な心の動き” があり
何度も何度もやり続ける

フローという状態。

「やってみたい!」「やりたい!」という心からの声があり
その心の声に従い、行動を起こし
やりきったという満足感、達成感、につながる
とても大切な体験です。

この 「大人にとっては、なぜそんなに?と思うような行動(にみえる)」をじゃますると
盗みの行為や破壊性が増すというイギリスでの研究結果もあるそうです。


もし
子どもが目の前で何かに夢中になっていたら どんな声をかけますか?

”そんなことしていないで 早くしなさい” でしょうか?

声を掛けることはせず、
”気が済むまで、納得いくまで、味わってみてね” と思うでしょうか


フローをじゃましない 大人の在り方とは・・・


このフローというエネルギーを大人も体感としてわかること。

知識として頭でわかるのではなく、
どんな感覚なのか、質感なのかを、体感としてわかっていると、
ストレスなく待っていられるかもしれません。

それは子どもに充分やりきった感を
味わわせてあげられることでもありますよね。

頭でわかるのと、身をもってわかるのは
その先の行動も変わってくると思います。


無中になっている子供の状態が
大人にとって 待つ という意味づけではなくなるからです。


この記事を読んでくださっているみなさんは
いま、夢中になってしまうことはありますか?
それをしているだけで、元気になることはありますか?
子どもの頃からこれまで、理由はわからないけれど
なぜか夢中になってしまうことはありますか?

そこには、どんな感覚があったでしょうか?
スッキリした、楽しかっただけでなく
身体が軽くなった、逆に元気になった、などどんなことでも
何か感じたことを思い出してみませんか?

大人も自分にとってのフロー状態を体感としてわかっていくと
同じ場面に出逢ったとしても
子どもの理解の中身が変わってくると思います。 



オンライン お話会 開催のお知らせ


8月19日(月)10:00~ オンラインお話会を開催します。

お申込み方法は 記事の最後にあります♪



大川扶水子さん プロフィール♪


『学ぶってなんだろう?』

はすちゃん♪ こと、
大川扶水子さんとオンラインでお話会をします。
私たちは、子育てこと、疑問に思うこと
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そんな普段着感覚のお話会です

子育てのこと・子どもの成長を大切に思っている
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世界を旅したはすちゃんは、
自分自身にも人にもオープンハート❤

留学生の地域でのサポートや
地域での活動・ボランティア
子育て・自分育て・・と
多様性を認め合う日常を「地」で
体現している女性。
今月末にバリ島で
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グリーンスクールは、
2008年にインドネシアのバリ島に創立した、
インターナショナルスクール。
「世界一環境に配慮した学校」
「世界中の子ども達が集まる学校」
と呼ばれています。


◆グリーンスクール


◆日本語でまとまった参考記事


探究心を行動に・カタチにして
人生を謳歌しているはすちゃんの体験談は
楽しく微笑ましく、なぜか力が湧いてくる・・
そんな時間になると思います☆





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