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伝統文化+異文化=新しい文化


 こんにちは。グリンテック協同組合の講師小椋です。
もうすぐ夏祭りの時期ですね。今年は各地でお祭り、花火、音楽フェスが中止になったり、夏休みが短縮されたり・・・
いつもの夏よりなにか楽しみが少し欠けてしまうような感じがします。
そこで、少し去年の夏まつりを振り返ってみようと思いました。

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地域の夏祭り

 昨夏、実習生と亀山市のお祭りに参加したときのこと。そこでは、ステージで披露される歌やダンスの発表を観たり、屋台がたくさん出店していたり、やぐらを囲んでの盆踊りをしたり・・・夏の風物詩として近隣からの来場者で賑わい、老若男女問わず集う場であり、地域の名物イベントです。
皆さんの地域の「夏祭り」には、地域ならではの特色がありますか?

 私が最も印象的だった亀山市の夏祭りのカラー(特色)は、カメヤマローソクさんのロウソクが飾ってあり、それを盆踊りの時に持ちながら踊ることです。ろうそくを持ちながらの盆踊り。風情がありそうで、ちょっぴり危険。とっても驚きました。

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浴衣美人にドキドキ♡

 当時、中国人実習生Kさんは、キョロキョロして落ち着かない様子で、楽しいお祭り会場から、母国にいる母親とテレビ電話をしていました。彼は、テレビでしか浴衣の女性を見たことがなかったらしいく、浴衣の女性を見てすごく感激していました。

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日本人で着物や浴衣姿の人って普段はなかなか見かけませんね。今となっては特別な日に着るか、テレビで見ることが多いですよね。素敵な浴衣姿を見ると、女性も男性も目で追いかけてしまいますが、異国の方にも、民族衣装の良さが伝わったのかなぁ、と思うとちょっぴり嬉しい出来事でした。

 実は、数年前に、スリランカへ旅行に行った際、浴衣でシギリア・ロックを登ったときのこと。いろいろな人に「ナイス!」「キモノ」と声をかけられたり、写真をとられたり・・・予想以上に話しかけられ、注目されました。私はただ、着物を着て、頂上でいい感じの写真が撮りたかっただけなんですけど(笑)

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着物は着るだけで、外国人から注目されるということです。そして憧れの服でもあります。

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逆に!?注目の盆踊り

 せっかくなので盆踊りの醍醐味を!と言うことで、実習生も輪に入って盆踊りの体験をさせてもらうことにしました。やぐらを囲んでの盆踊りは、女のコの実習生は積極的に輪に入っていき、見よう見まねで踊っていました。男のコは少々強引にの輪に入るように促すと、恥ずかしそうに踊りだしました。「先生、難しいです・・・」といいつつ、汗だくになりながら、2周ぐらいは頑張って踊っていました。記念になればいいなと思い、そんな彼らをスマートフォンで撮影していると、「どこの国?ベトナムか?」と声をかけていただいたり、「昔仕事で住んでいたから、インドネシア語少しわかる!」と実習生に話しかける日本人の方がいらしたり、さらに輪の中に招き入れて、踊りをレクチャーしてくださるベテランの盆踊りをしている方まで出てきました。周りの目線も彼らに少し集まっていました。初めての体験は誰でも緊張の瞬間だと思いますが、自分から思い切って一歩近づいてみると、相手も少し歩み寄ってくれたり、手を差し伸べてくれたりするものなんですよね。うまくできなくてもいい。仲良くなるためにはまずは相手の懐に飛び込んでみることの大切さを身をもって体験できた瞬間でした。

 今回のように、いいことで注目されるときと、そうじゃない時があると思っています。たとえば、私の友人は、見た目は外国人。日本で生まれ育っているので日本語しか話せないのに、「上手な日本語ですね。」とか、「ハロー」と声を掛けられることがよくあるそうです。芸能人のUさんも、同じようなことをテレビで話していたのを覚えています。話しかけるほうは良かれと思ってのことかもしれませんが・・・
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役割は、未来の懸け橋

 外国人は日本にいるだけで注目され、着物は着ると注目される。どちらも、今の日本の非日常です。外国人と共に暮らす新しい生活、そして日本の古き良き伝統文化である着物。古き良き伝統文化を守りながら、新しいことを当たり前のように取り込み、自らを成長させる柔軟性がなければ、生き残っていけないのではないかと感じます。

異文化+伝統文化=新しい文化

 この公式に外国人は必須になってきていると思います。もはや外国人無しでは和食の食材を確保することもむずかしくなっているそうです・・・
伝統文化を次の世代に受け継ぐためにも、外国人が日本に馴染んで、注目されないくらい共存できる日本になってほしいと、願います。その為に、日本人と外国人お互いの未来の懸け橋となれるように、引き続き発信できたらと思います!!!!

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