相談できないのは、"心のどこかで他人を見下しているから"
こんばんは、悠です。
先日、今泉力哉監督の新作「窓辺にて」を新宿で観てきて、印象に残った内容がたくさんあった。だから今日のそのうちの一つについて書こうと思う。
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皆さんは自分の苦悩や考え事を誰かに相談していますか?
僕はほとんどした事がない。うつ病になって主治医に言われるまで、そんな事実に気付きもしなかった。
稲垣吾郎さん演じる主人公の市川はそんな人間だった。妻の浮気にすら怒りの感情が湧かないタイプ。
これはまあ賛否両論の嵐が吹き荒れそう。
「相手に期待しない」「相手を信頼しない」それはつまり、
「相手を見下している」という事。
理由は明白、"裏切られて傷付きたくない"から。
実はこの"裏切り"には2つの意味がある。
一つ目は、自分勝手に構築した相手への期待や信頼(つまりエゴ)に対する裏切り。
二つ目は、相手が自分以上のポテンシャルを持っていると分かった時、相手よりも優れていると自分に期待していた自分自身に対する裏切り
自分自身を裏切ってしまう事は、自分自身への信頼も下がってしまうし、それに比例するかのように同時に自己肯定感も下がっていってしまう。
人間って驚くほど繊細で、すぐ負のループに突入してしまう。
そういえばこれに関して、芦田愛菜ちゃんが仏みたいな事言ってたっけ。
あの子は人生何周目なんだろうか?
結局僕は、自分の為にしか生きれないのかとベッドの上で項垂れた。
無意識に、他人のマイナスな側面ばかりに目がいってしまっているのかもしれない。
上辺で判断されたくないと社会に噛み付いていた自分が、一番他人を上辺で判断してしまっていた。本末転倒過ぎて思わず空を仰ぐ。
だから自分は他人を褒めるのが苦手なんだと、点と点が線で繋がった。
でもその人の事をもっと知ったら、自分には見えていなかった良い側面が、きっとたくさん見つけられるんだろう。そういうアンテナを少しでも敏感に張り続けようと決めた。
色んな話をしたり、時には同じ景色を眺めたり、コーヒーでも飲みながらその人の良い側面を発見していければいいなと。
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きっと変わるべきは自分。
思い切って他人の中に飛び込んで、思う存分溺れれば良い。
その覚悟を持たなければいつまで経っても他人とは深く交われないままだ。
つらつらと書いてしまったけれど、それでも結局ボクは誰かに期待して信頼できるような関係性を築きたいと思いつつ、また苦悩して文字を書き続けていく。
今夜も寒いから温かくして休んでね。
それでは良い夜を。
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