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グレイリーのうつ日記

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#ポエム

眠れる森

一日中腫らした目。
今まで、いっぱい泣いても一日中浮腫む事はなかった。
今日はずっと眠れた。

私を受け入れて迎えにきてくれる王子もいなきゃ、心配する家族もいない。

みんな自分が大事だから。

そう、みんな必死でこの陳腐な世界にしがみついてる。

今まで頑張ってきた事が、間違えてなかった。
それが幸せへの道だと信じる為に。

話の主人公は自分だけじゃない。
でも、みんな好き勝手にやるなら、我慢し

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信号

娘の入院。

娘の発した、今までの注意信号。

今日、赤に変わった。

家に帰らなきゃならない。

心の準備はまだ出来てない。

今日に限って、信号は青信号。

進め、進めと、交差点を通過する。

突風

突風が背中を押した。

自分のペースで歩けない。

押されて押されて、

待ってまだ進みたくないの!

心の声も届かず、強風が吹き続けた。

押されるごとに、涙が溢れて、

前に何で進まなきゃいけないのか、

何でここで生き続けなきゃいけないのか、

心と体がついてきてない。

私が生きる理由はなんでしょう?

こじらせ

心も体も何もかも。

いなくなりたいのに

コーヒー飲んで、

風邪薬飲んで、

傷の手当てして、

生きようとしてる。

ひとりでずっといたい。

私は家族といたくない。

死亡フラグ

食器を洗いながら涙が溢れた。
涙が止まらない。
スッと泣き止んだ。
手に包丁を持ち、手首に押し当てた。

バラバラに落ちていくオーナメント。
ツリーが横たわり母が怒鳴る。

もうバラバラなんだ。
私たちの仲にはもうフラグが立ってる。

ジェンガ

おじいちゃん、おばあちゃんになって、
一緒にトイプードルでも散歩して、
ふたりで老後を送る。

そんな幸せを夢見ることさえ、
崩れていく。

毎日、毎回、グラグラっとする。
日を追うたびに、不安定になっていく。

私たちは崩れかけのジェンガ。

不協和音

私が加わるとそうなるの。

なんでだろう。

私だけ仲間外れの音符。

交わろうとすると、外れてた音がなる。

居心地の悪い旋律。

記憶と嘘

昔娘が小さな時、
私は娘を殴りました。
鼻血が落ちシーツを汚しました。

娘が小学生になり、
母にこう言いました。

「パパに殴られたことある」

たまに、この話を言ってくるらしく、
母との会話で初めて知らされました。

はじめは、私似の娘なので、
私の為に嘘をついていたのかと思いました。

母には、
「ちがうよ。全部わたしがやった。
 今まで〇〇(旦那さん)は手もあげたこと   
 もない。」

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合格発表

春の花が咲く、校舎の玄関前。
あのこは先急ぐ私のテンポより遅れていた。

怖がるあのこは、知りたい私の後ろ。
2人ともドキドキは一緒だった。

番号を見つけ、ホッとするあのこ。
くるんとカールしたまつ毛に
涙の粒がにじむ。

よかったと、頑張ったねと、
私はあのこを抱きしめていた。

記念受験

一生懸命な姿に気付けないだけなのか
危機感を感じない。

今しかないこの毎日を
一生懸命やりきるしかない。

本気が伝わらないだけなのか
あなたの嫌な顔しか見えない。

このまま応援するべきなのか
それとも、諦めさせるべきなのか。

今のままでは、どちらの未来も見えない。

後がない現実。
先もない現実。
辛さを乗り越えて、踏ん張って欲しい。

あなたの未来のため。

綿毛のようにふわり
頬に落ちて溶けて。

真っ白な景色を凝視する。
ゆっくり落ちて
早く落ちて
不思議な時間を感じる。

見ていると面白い。
冬生まれだからかな。
雪が好きだ。

終止符

磁石のように
くっついたり、離れたり。

喧嘩するたび、
もう最後だ。
おしまいかもしれない。

そう思う事から
とにかく逃げたくて。

ぶつかりあって、
お互いの思いを、
少しずつぶつけあって。

いつのまにか終わってる。

府に落ちない感が今回は残る。

きっといつかさよならがくる。

あなたへ

一生添い遂げる。
現実だったあの頃が、今は夢物語だ。

夢から覚めないどころか、
夢を見る事もない。

あなたは私にとって現実。
だけど、あなたの私の像は幻。

影を追い続けるあなたと、
光を夢見る暗闇の私。

交わることはできるのだろうか。
交わることで、あなたは闇になる。

愛する人を幸せにしたいよりも、
愛する人を不幸にしないが大事。

出会わなければ幸せだった?
不運を纏わせてごめん。

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年明け

もういいわ別れる
そんな一言をLINEされ

涙を拭いて休憩室を後にした。

仕事中にいつも簡単にする。
LINEで済むんですか?

夫婦ってそんなもんですか?