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銭湯継業イベントに潜入!文化を守るため活躍する3人の対談トーク

今回は銭湯の裏側に密着したドキュメンタリーを発信している「湯のウラ」さんのご紹介で、11月3日、文化の日に開催された「銭湯を継ぐ」イベントに参加してきました!

主催はこの方

角屋さん

この度ご自身が廃業しかけた「すえひろ湯」を引き継ぐことを決意。絶賛引継ぎのため改装工事やアルバイト採用の最中。

このイベントは、継業の辛いことや楽しいこと色々ご経験された角屋さんが、その業界の先輩たちに色々話を聞きたい!と思い立ち開催されたイベント。銭湯運営に興味がある!という方や、継業に関心の高い方に向けてこの記事が届けば嬉しいです。

今回は全3部でお届けします!

今回のイベントのゲストはこちら

ゲスト:相良さん

ゲスト:栗田さん


金春湯の店主がすえひろ湯を継ごうとなったきっかけ

この継業のキッカケは何だったのでしょうか?

(角屋さん)
実は最初は乗り気ではなかったんですよね..笑
すえひろ湯の話は品川組合経由で話がきました。それから関係者の方々に話を聞いてくうちに「じゃあやっていようかな」と思ったのがキッカケです。

それから今は個人事業主としてやっていた「金春湯」と一緒に法人化して「すえひろ湯」をやっていく予定です。

ただ、銭湯を引き継ぐのも思っていたより時間かかるな〜といった印象です。

営業許可を取るのに「3ヶ月」
改装工事に「4~5ヶ月」
かかってます。

あと1ヶ月で再オープンできそうなので、なんとか年内には...と思ってそれに向けて頑張ってます。

複数の銭湯を持つことって珍しいと思うのですがどうなのでしょう?

(角屋さん)
実は銭湯を何件も持っている人はそこそこいるんですよ。
僕たちの金春湯も昔は何個も持ってたけど、時代と共に次第に減らしていったんですよね。
昔は銭湯は儲かっていたので、土地を買って銭湯を立てて、地方から家族、親戚を呼んで運営するとか結構あったらしいです。でも今はどんどん施設を手放していってる人が多いって聞きますが。

(栗田さん)
そうですね。
あとは銭湯同士が親戚同士というのはよくある話です。

(角屋さん)
しかも、みんな北陸出身とか?

(栗田さん)
北陸出身も多いですよね。みんな地方から東京へ出稼ぎでくる親戚がが多いんです。
加えてその人たちは出稼ぎで来るくらいだからみんな勤勉で真面目な人が多い印象。そんな背景から昔は銭湯が都内に増えていった経緯がありますね。


銭湯の歴史について語ってくれた角屋さんと栗田さん。
昔は親戚ぐるみで銭湯運営を多店舗でしていくことがあったのですね。
そうやって家業が増えていった中、銭湯運営の3つの形式についても説明してくれました。


銭湯運営ってどんな形式がありますか?

(角屋さん)
銭湯運営には大体3パターンがあります。

①家業
これは土地も銭湯の建物も自分が所有し自分で運営をしている形態を言います。金春湯はこれに該当しますね。
②自分はオーナー
次に自分がオーナーで運営は別の人が行うパターンです。
これは栗田さんの「喜楽湯」がそうですかね。
③運営だけ行う
これはさっきの2番と変わって別のオーナーがいる銭湯の運営だけ任されているパターンです。相良くんの「ニコニコ温泉」さんとかはこの形式でよくやられてますよね。

銭湯の歴史や運営形態について語ってくれた御三方。
時代の流れと共に複数の銭湯を経営するのは難しい傾向にあるそうです。
ただその中でも今回「すえひろ湯」を引き継ごうと思った角屋さん。
次回は実際の銭湯継業についてより詳しく深掘りをしていきます!


最後までご覧いただきありがとうございます😊

本記事の内容・表現は、取材当時の"瞬間"を『家業エイド』視点で切り取らせていただいた、あくまで家業を通して皆様が紡いでいる物語の過程です。皆様にとっての「家業」そして「家業との関係性」は日々変わりゆくもの。だからこそ、かけがえのない一人一人の物語がそれを必要とする誰かに届くことを切に願っております。

運営チーム一同より

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