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#3 銭湯継業イベントに潜入!銭湯運営で必要なスキルと資格とは


11月3日文化の日に開催された「銭湯を継ぐ」イベント記事の第3弾です!


銭湯の裏側に密着したドキュメンタリーを発信している「湯のウラ」さんのご紹介でイベントに潜入してきました!


▼第1弾をご覧になられていない方がこちらから
#1 銭湯継業イベントに潜入!文化を守るため活躍する3人の対談トーク


▼第2弾をご覧になられていない方がこちらから
#2 銭湯継業イベントに潜入!1日7店舗を周る!?継業で大変だったこととは






今回はイベントの最後、参加者からの質問をまとめています。



銭湯運営に必要なスキルはなんですか?


(角屋さん)
僕は元々メーカーのITエンジニアやってたので、IT的なスキルや考え方は使えるなと思います。
例えばHPを自分で作ったり、SNS運用ができたり。

あとは、元々機械に対する興味が強い方なので、この前中古で買った自販機の説明書がなかった時とか、自分で使ってみながら自分で仕組みを理解していきました。

あとはDIY好きです。


(相良さん)
角屋さんってDIY好きそうなイメージあります。笑

(角屋さん)
なので、すえひろ湯のビールサーバーの場所とかは自分らで作ったり、タイル張り替えたり、色々活かされてます。
ここ大工さんに頼むと数十万円ほどしますよね。

銭湯やってる人たちは自分で直したりする人も多いので、僕たちはAmazonではなく「モノタロウ」派です。笑


(相良さん)
僕も似たように、高校が工業系だったので、危険物管理などの資格もこのタイミングでとっていたこともあり、機械系の知識や経験は今でも活きてますね。

でもそれより重要なのは「前向きさ」ですかね。
知識があってもなくても、トライ&エラーを楽しめるかが必要になってくるので、知識やスキルはその後でもいいかなと。

(栗田さん)
こう言ったらあれですけど、僕は「一般的な社会人スキル」が重要かと思います。

銭湯やってる人って家業を継いだ人たちでサラリーマンなりを経験したことがない人が多いです。

例えばサラリーマンをやっていれば、現状把握、整理、問題点の洗い出しや、報連相、書類を作る、お客さんの数を数えるなど当たり前ですが、銭湯をやっている方はできる人は少ないです。

銭湯、家業って基本的に「今あるもので今あるやり方をやる」という傾向にあります。それが本当にいいのかはわからないけど、「そう教わったから」でやってる人は結構多いです。

そこを一歩ひいいて見れるかは、社会人経験の有無から生まれるものだと思ってます。

(角屋さん)
それは確かにそうですね。
でもぶっちゃけ、銭湯を運営する上で皆さんの経験は何でも活かせると思ってます。

銭湯運営は総合格闘技的なノリもあるので。笑
いろんな作業があるからどこかしらで何かしらが役立つなと個人的にが思いますね。

(栗田さん)
そうですね!
例えば角屋さんはビール好きだから金春湯はビールが特徴的な銭湯になったわけで。
自分の個性がその施設に色濃く出るなと思ってます。

あとは「綺麗好き」とかめちゃめちゃ相性いいですよ。笑

(相良さん)
でも栗田さんの綺麗好きさには驚きますよ。

この前とか天井についてる僕には見えないシミを見つけて「あれ取りたいなー」って言ってた時はびっくりしましたもん。笑

(角屋さん)
逆に僕は清掃が好きじゃないので、汚れを隠すスキルは身に付きました。笑



銭湯運営する上での必要な資格は?


(角屋さん)
資格は正直、不要だと思います。

よく「ボイラー技師」の免許がいると言われますけど、銭湯レベルのボイラーなら必要ない。
推奨資格は「防火管理者」です。二日間講習受ければ取れますよ!

あと必要な資格ってありますかね?

(相良さん)
油を使うなら「危険物取扱者」ですかね。

あとは車の免許はあったほうがいいです。
銭湯をやってると何かと物を運んだりすることが多く、特にホームセンターに行くのであったほうが便利です!





今回は銭湯運営に必要なスキル・資格についてのお話でした。

この後は改装中のすえひろ湯さんの中を見れるツアーがあったり、交流会でざっくばらんにお話が聞けたりと、とても素敵なお時間を過ごせました。

近年のサウナブームで銭湯を継ぎたい、運営したい方も増え、業界としても盛り上がりを見せてますが、お話を聞くとそれもやはり一筋縄ではいかないようですね。

今後も家業エイドでは、家業持ちの方のお話や体験を発信していきます。




最後までご覧いただきありがとうございます😊

本記事の内容・表現は、取材当時の"瞬間"を『家業エイド』視点で切り取らせていただいた、あくまで家業を通して皆様が紡いでいる物語の過程です。皆様にとっての「家業」そして「家業との関係性」は日々変わりゆくもの。だからこそ、かけがえのない一人一人の物語がそれを必要とする誰かに届くことを切に願っております。

運営チーム一同より

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