ソシュール『一般言語学講義』註解 #00
目次
概要
2023の７月から「ソシュール祭り2023」と題し、Twitter (X) の「スペース」機能を使って、『一般言語学講義』の原文をみんなで読もう、という催しを行いましたが、せっかくなので、参加できなかった人にも後から参照できるようなものを残しておこうと考えました。
ここでは $${\textit{Cours de linguistique générale}}$$ を原文で読もう、という人のためにその手助けとなりそうな情報をまとめていきます。まず、原文（引用範囲は菅田対訳『一般言語学講義抄』準拠）を掲げ、フランス語そのものの読解のヒント、各邦訳で解釈が分かれるところ、用語の対応などを並べます。
原文抜粋のpdfはこちら。原著および菅田対訳の誤植は気付いた範囲で修正しています。
主な参照文献および凡例
本「註解」シリーズで主に参照するのは下記の通りです。
原著：Éditions Payot & Rivages から出ている 1972年版（2005年再版）。
「原著」または Cours と表記します。小林訳『一般言語学講義』岩波書店（1972年改版、1994年第25刷）
菅田対訳『一般言語学講義抄』大学書林（2013年初版）
特に和訳部分を参照するときは「菅田訳」、フランス語原文を参照するときは「菅田『講義抄』」とします。町田訳『新訳 ソシュール一般言語学講義』研究社（2016年初版、2023年5刷）
（熊本先生による町田訳への書評）
参照する際は「熊本(2017)」とします。
また、適宜 Harris による英訳も参照します。
辞書・文法書としては：
Grevisse, $${\textit{Le bon usage,}}$$ De Boeck Duculot
朝倉『事典』：『新フランス文法事典』白水社
その他、よく参照するものはここに追記していきます。
註解note一覧
Introduction
#01 Chapitre I. — Coup d’œil sur l’histoire de la linguistique
#02 Chapitre II. — Matière et tâche de la linguistique ; ses rapports avec les sciences connexes
#04 Chapitre IV. — Linguistique de la langue et la linguistique de la parole
#05 Chapitre V. — Éléments internes et éléments externes de la langue
#06 Chapitre VI. — Représentation de la langue par l’écriture
Première Partie — Principes généraux
Deuxième Partie — Linguistique Synchronique
Troisième Partie — Linguistique Diachronique
Quatrième Partie — Linguistique Géographique
Cinquième Partie — Questions de Linguistique Rétrospective
Conclusion
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