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小さい夢なんてない。

後藤大

周りから見た「ミュージシャンの夢」のイメージ。のイメージ。

武道館をやること。Mステに出ること。印税で金持ちになること。

僕自身やりたいことを深く掘り下げていなかった時期はそういうものを漠然と目指していたし、そういうものだと思っていた。

でも、今は違う。

今の僕の夢は「自分の作ったもので、おかんや周りの好きな人たち、そして自分自身を守れるようになること」だ。

実は少し前までそれを胸を張って言うことができなかった。

武道館とか、Mステとか、印税生活とか、そういう「THE 夢」みたいなものに比べたら「小さい夢」とか「そんな現実的なものは夢じゃない」と思われるんじゃないかと恥ずかしくなってしまっていたのだ。

それでも「小さくても夢は夢なんだ。」「そういうささやかなものでも夢と呼んでいいんだ。」という気持ちで想いを発信してきた。

でも先日とある方に話を聞いてもらいにいって、その時に「小さい夢かもしれないんですけど…」と前置きをして自分の夢を話した時に

「人の人生を背負っていこうとしてることのどこが小さな夢なんですか？立派な夢ですよ。」

と言ってもらえて涙が出そうだった。

それからまっすぐな気持ちでそれを言えるようになった。

夢に大きいも小さいもない。掲げられているものは全部立派なんだ。人と比べて萎縮したり変なプライドやコンプレックスを気にするなんてもったいないんだ。

今月は作曲のご依頼やファンの方からのpolca支援のおかげでおかんにいつもより多めに仕送りができた。

ガンになってやってた店を閉めて、退院したけど今も体調は良くなくて体重も30キロ台になってしまった。バイトをはじめたけど体力が続かなくて長時間働けず生活も苦しいらしい。

僕は大阪で夢を追ってる。実家に帰ったり就職すればもっとできることがあるだろう。でも、違う。僕の夢は「自分のことも犠牲にしない」が含まれているからだ。

僕は音楽で生活できるようになって、おかんの仕送りを増やす。身近な人を助ける力も欲しい。それを、やる。

おかんからラインが来た。

「多めに入れてくれたんやな、ありがとう！」

夢が気まぐれに落としていったカケラなのかもしれないけど、それを落とすことなくつかむことができた。

この先、仕事にもできるように僕自身もやりがいをもってやれる活動を考えて８月から始動する。

興味を持ってくれた方はぜひ参加してほしい。いま応募のフォーマットや参考になるものを作っている最中で、参加しやすいように改良していきます。

今年中に仕事としてこの活動を成立させるのが目標です。

「やるんだ」という気持ちです。


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