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沖縄県北大東村を踏破 その1<日本全市町村踏破(制覇)>

2018年4月28日。未踏市町村が多数残る沖縄県の市町村を、ゴールデンウィークに集中して踏破する為、沖縄へやって来た。
沖縄の市町村は、本島以外の離島が多数。まずは、大東諸島から。

那覇空港から北大東島へ。北大東島は、沖縄本島の東、360kmもの先にあり、船便もあるが、限られた時間の中では、飛行機を使って行くしかない。先を急ぐ旅なのだ(笑)

沖縄本島の上空を通り過ぎたら、あとはひたすら海の上。だからこそ、近代になるまで、大東諸島は無人島だったのだ。ただし、琉球の人々に、その存在を知られてはいて、「うふあがり」と呼ばれていた。「うふ」は「大きい」の意で、「あがり」は「東」。つまり「大東」。大東とは、琉球語「うふあがり」の訳なのである。

360kmもの先といっても、飛行機であれば1時間程。北大東島が見えて来た。

そして、北大東空港に到着!これで島尻郡北大東村踏破!

北大東空港からは、送迎により、宿の「ハマユウ荘」へ向かう。時間に関係なく、着いたらまずは宿へ向かうのは、離島ではよくあることだが、今回はこの宿でレンタカーも手配しているということもある。宿とレンタカーが一体なのも、離島ではよくあることだ。

ハマユウ荘の敷地に生えている、綿のような実がなる謎の樹木。宿の人に聞いたところ、これは桜の一種であり、実が成ると、そのうちに割れて、中の綿状のものが露出するという。

北大東島巡りで最初に向かったのは、空港近くの秋葉神社。先に書いた通り、大東諸島は、近代になって初めて人が移り住んだ島であり、開拓の中心になったのは、八丈島の人々だった。この秋葉神社も、最初八丈島から秋葉信仰を持ちこんだ人が建てた祠を、後に遷して神社としたものらしい。

秋葉神社は、小山のような「天狗岩」の麓に鎮座している。日本各地に、天狗岩と呼ばれる岩は多数存在している。もちろん、天狗の伝説に由来するものだ。しかし、大東諸島は、近代になって初めて人が住んだ島だ。つまり、この天狗岩の天狗伝説は、明治以降に生まれたことになる。

そして、静岡県の秋葉山は、「三尺坊」なる天狗の信仰で知られた山だ。三尺坊についても、秋葉信仰についても、古くから諸説があるが、京都の倉山と同じくらい、秋葉山と天狗の関係は深く、何らかの形で、八丈島から秋葉信仰と共に、天狗伝説が持ち込まれたものと思われる。いずれにしても、近代以降に生まれた天狗伝説というのは、大変興味深い。

天狗岩の上には、登ることも出来る。神社と反対側に回り込むと、階段がある。

登り切ったところには、注連縄が張られ、聖所となっている。沖縄の御嶽等を見た事がある人は、分かるかもしれないが、実は、ここは琉球式の祭祀が行われている場所だ。

大東諸島の開拓を主導したのは、八丈島出身の人々だったが、当然、古来からその存在を知っていた沖縄の人々も、多数働きにやって来た。大東諸島は、八丈島と琉球の文化が混じり合った土地なのだ。

天狗岩の上から、後ろを振り返えると、サトウキビ畑と、空港と、海が見えた。

沖縄県全41市町村のうち、30市町村踏破、残り11市町村、達成率73.2%。
九州・沖縄全274市町村のうち、262市町村踏破、残り12市町村、達成率95.6%。
日本全国1741市町村のうち、1722市町村踏破、残り19市町村、達成率98.9%。

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