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社会課題で振り返るGoodMorningの2021年

今年もあとわずかですね。
「GoodMorning」では、今年も社会問題の解決に向けた多くの取り組みをサポートさせていただきました。

今年は「GoodMorning」を通してどんな挑戦があったのか、どんなプロジェクトが社会へ変化をもたらしたのか振り返ってみよう!
ということで、今年「GoodMorning」へ掲載された数々の素晴らしいプロジェクトの中から、特に今年、話題性や必要性が高まった社会課題をテーマとしたプロジェクトをご紹介します。

 2021年の「GoodMorning」


まずは、2021年のGoodMorning全体を振り返ってみると...
今年は初めて1000件以上のプロジェクトを掲載しました。これは、コロナ禍で大きくクラウドファンディングの利用が増えた昨年と比べても100件以上多い数字です。

昨年から続く新型コロナウイルスの影響は、長期化するにつれてより深刻となり、社会的に弱い立場に置かれている学生やシングルペアレント、外国にルーツのある人などの課題が顕在化しました。緊急性の高い支援にとどまらず、新しい活動や枠組み作りにも取り組まれた一年となりました。

「社会課題で振り返るGoodMorningの2021年」プロジェクトをご紹介!

それでは、「災害支援」「教育」「ジェンダー」「共生社会」「コロナ禍」のキーワードをもとに、今年の社会課題を振り返りながらプロジェクトを紹介します!

今年話題になった出来事などを振り返りながら、ご覧いただけると嬉しいです。
また、どれも素晴らしいプロジェクトなので来年クラウドファンディングをやってみたい、という方もぜひ参考にしてください。

1. 東日本大震災から10年、7月には熱海土石流災害が発生

2021年は東日本大震災から10年を迎えた年でした。今年3月までとされていた復興庁の設置期間が10年延長され、特に東京電力福島第一原発事故の被災地では、生活環境整備や被災地への帰還などに重点を置く方針で、各地の復興はこれからも続いていきます。

また、台風などにより毎年のように大規模な自然災害が発生し、今年7月の豪雨では熱海市の土石流をはじめ甚大な被害が発生し、26人が死亡、2人が行方不明になっています(※)。

GoodMorningはこれからも、緊急性の高い災害の復旧から中長期の復興に寄り添い、防災の取り組みもサポートしていきます。

(※)内閣府非常災害対策本部 令和3年7月1日からの大雨による被害状況等についてhttp://www.bousai.go.jp/updates/r3_07ooame/pdf/r3_07ooame_17.pdf

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【桜ライン311】未来に伝える避難の目印として、看板(サイン)を設置します!
プロジェクトオーナー:認定特定非営利活動法人桜ライン311
支援者数:273人 支援金額:3,678,000円
URL:https://camp-fire.jp/projects/view/384377

GoodMorningからのコメント

津波の到達点を桜並木で繋ぎ、未来に東日本大震災の教訓を伝える「桜ライン311」。クラウドファンディングでは、植樹した桜に看板を設置することを目指し、より多くの方へこの桜並木の意義を伝えました。

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熱海土石流災害で工場損壊。人気ラーメン店に生麺を再び届けたい【コマツ屋製麺所】
プロジェクトオーナー:コマツ屋製麺所
支援者数:882人 支援金額:9,093,360円
URL: https://camp-fire.jp/projects/view/459997

GoodMorningからのコメント
土石流災害により被害を受けた熱海市の老舗製麺所が工場再建のために支援を集めたプロジェクト。熱海市内にとどまらず、多くの市民を巻き込んだ好事例でした。

2. 教育現場の深刻化

今年3月、文部科学省が開始した「#教師のバトン」プロジェクト。教師の魅力をTwitterで発信し担い手を増やすのが目的でしたが、教育現場の過酷さを訴える内容で溢れ、数多くの問題が顕在化しました。

また、2020年度の公立小学校の教員採用倍率は過去最低の倍率(※)。中学校や高校でも前年度から減少し、教師不足が深刻化しています。

「GoodMorning」では、教育に携わる全ての方々や子どもにとってより良い教育環境の実現に向けた活動を今後も応援していきます。

(※)文部科学省 令和2年度(令和元年度実施)公立学校教員採用選考試験の実施状況のポイント https://www.mext.go.jp/content/20210201-mxt_kyoikujinzai01-000012429-1.pdf

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教職員の声を社会に! 学校現場の声を見える化するプラットフォームをつくりたい!
プロジェクトオーナー:School Voice Project
支援者数:992人 支援金額:11,127,000円
URL: https://camp-fire.jp/projects/view/461050

GoodMorningからのコメント
元教員や現役教員が「学校をもっとよくしたい」という思いを実現するべく立ち上がったプロジェクト。学校現場の声を集めて社会に届ける、WEBアンケートサイトとメディア立ち上げに挑戦しました。

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教育実習でもボランティアでもない、学校インターンの仕組みを実現させたい!
プロジェクトオーナー:一般社団法人merry attic
支援者数:157人 支援金額:1,377,041円
URL: https://camp-fire.jp/projects/view/434414

GoodMorningからのコメント
教員と教育業界を志す若者のため、そして人手不足が深刻な学校現場のために構想された次世代教員養成プログラム「TEST」。学校インターンの仕組みを実現させることで、よりリアルな学校現場体験を学生に与え、さらに現場の負担を軽減することにも寄与しました。

3. プライドパレードの開催やジェンダー意識の高まり

2015年11月に東京都渋谷区と世田谷区で施行された、同性同士のカップルを婚姻に相当すると認める「パートナーシップ宣誓制度」。2021年10月時点では130自治体で施行されるなど(※)、LGBTQに関する認知が少しずつ広まっています。

「GoodMorning」でも、各地のプライドパレードのプロジェクトが実施され、また、生理の生きづらさや生理用品を買えない少女たちの「生理の貧困」に取り組むプロジェクトも生まれました。今後もジェンダー・セクシュアリティ―を理由に差別や生きづらさが生まれない社会づくりをサポートしていきます。

(※)一般社団法人 ⽇本LGBTサポート協会 パートナーシップ宣誓制度について https://lgbt-japan.com/partnership/

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誰もが自分らしく生きられる社会を!今年もさっぽろレインボープライドを開催したい!
プロジェクトオーナー:さっぽろレインボープライド実行委員会
支援者数:244人 支援金額:2,004,000円
URL: https://camp-fire.jp/projects/view/419609

GoodMorningからのコメント
3年連続でのさっぽろレインボーパレードのクラウドファンディングに加え(※)、北陸地方初となる金沢プライドパレード中国地方初となるももたろう岡山 虹の祭典2021 など、コロナ禍でもさまざまなチャレンジが生まれました。
(※)札幌でのプライドマーチの活動は、様々な団体により1996年より実施されている。うち、直近の3回をクラウドファンディングにて実施。

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アスリート発の吸収型ボクサーパンツ『OPT』を、新しい生理の選択肢に
プロジェクトオーナー:株式会社Rebolt
支援者数:798人 支援金額:6,174,500円
URL: https://camp-fire.jp/projects/view/416107

GoodMorningからのコメント
新しい生理の選択肢「アスリート発の吸収型ボクサーパンツOPT」。我慢するのが "アタリマエ" と考えられていた身体的/心理的な悩みを取り除くべく開発されました。従来の女性専用の枠を超えたプロダクトを多くの方に届け、ジェンダーステレオタイプへの問いを改めて社会に発信することにも繋がりました。

4. パラリンピックを通した共生社会の実現促進

8月にはパラリンピックが東京で開催されました。パラリンピックはスポーツを通し、多様性を認め誰もが活躍できる公正な機会を与えられる場とされ、共生社会の実現の手がかりがあるといわれています。

近年では、共生社会の実現として、スポーツ以外の側面でも障がい者の活躍や社会参画がみられるようになってきました。

「GoodMorning」でもアートや創作を通して、障がい者らの活躍の機会に寄り添うプロジェクトが多く実施されました。

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緊急支援のお願い!障害者と社会をつなげる雑貨店「マジェルカ」の灯を消さないために
プロジェクトオーナー:一般社団法人マジェルカ
支援者数:613人 支援金額:6,214,000円
URL: https://camp-fire.jp/projects/view/488279

GoodMorningからのコメント
"ウェルフェアトレード"(福祉のフェアトレード)を掲げ、障がい者が製作したプロダクトを販売するマジェルカ。 クラウドファンディングを通して、活動資金だけではなく多くの応援やサポーターを集める機会となりました。

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応援求む!ダイアログミュージアム「対話の森」存続へ、今こそ #対話をあきらめない
プロジェクトオーナー:
一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ
支援者数:1,391人 支援金額:23,055,999円
URL: https://camp-fire.jp/projects/view/375163

GoodMorningからのコメント
ハンディキャップのみならず、世代、文化、宗教、民族など、世の中を分断しているたくさんのものを出会いと対話によってつなぎ、ダイバーシティを体感するミュージアム「対話の森」。この場で生まれていく「対話」を繋げるために、多くの方から支援が集まりました。

5. 長期化するコロナ禍による貧困

2020年度に地方自治体に申し込まれた生活困窮者の新規相談受付件数は78万件超。これらはコロナの影響による失業等が要因とみられ、前年度から3倍超に急増しています(※)。

社会的に不利な立場に置かれている方々へのサポートは緊急性が高く、様々な組織・団体による取り組みが実施されました。

適切に公的支援に繋がるなど、一人ひとりが必要とする社会的なサポートが受けられるよう、「GoodMorning」は手を差し伸べ続ける団体の取り組みを今後もサポートしていきます。

(※)厚生労働省 生活困窮者自立支援制度支援状況調査の結果についてhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000092189.html

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コロナ禍の年末年始、住まいを失う方にあたたかな居所と支援の手を届けたい!
プロジェクトオーナー:反貧困ネットワーク
支援者数:1,365人 支援金額:13,329,702円
URL: https://camp-fire.jp/projects/view/347557

GoodMorningからのコメント
役所の窓口が閉じ、日雇いの仕事がなくなる年末年始も「住まいがない」「所持金がない」などのSOSにこたえ続けるためのプロジェクト。40の団体が連携し、より多くの方に支援を届けることができました。

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【グッドごはん】ひとり親世帯の子ども達に食品を届けたい!
プロジェクトオーナー:認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン
支援者数:266人 支援金額:2,309,480円
URL: https://camp-fire.jp/projects/view/434280

GoodMorningからのコメント
国内のひとり親家庭へ食品を配付するために必要な配送費用を集めるためのクラウドファンディング。配送と対面での食品配付を実施し、多くの世帯に食料を届けることができました。

「GoodMorning」掲載プロジェクトが「CAMPFIRE クラウドファンディングアワード2021 」総合賞1位を受賞

今年は、GoodMorningの過去最高支援金額の記録が更新されました!
「寝たきりでも働ける「分身ロボットカフェ」実験店 常設化プロジェクト!」が2000人以上の方から4400万円を集め、6月には実際にカフェが日本橋にオープンしました。

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寝たきりでも働ける「分身ロボットカフェ」実験店 常設化プロジェクト!
プロジェクトオーナー:株式会社オリィ研究所
支援者数:2156人 支援金額:44,587,000円
URL:https://camp-fire.jp/projects/view/405051

日頃から本活動を応援するコミュニティ「オリィの自由研究部 (β)」のみなさんをクラウドファンディングの構想段階から巻き込み、共に実現したプロジェクトです。

そして、「CAMPFIRE クラウドファンディングアワード2021」でも、「寝たきりでも働ける「分身ロボットカフェ」実験店 常設化プロジェクト!」が15,000件以上のプロジェクトの中から、総合賞第1位を受賞しました。

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オリィの自由研究部 (β)
「孤独の解消」を目指し、車椅子や分身ロボットなど発明を続ける吉藤オリィと、そこに集まる有志、応援する人達のコミュニティ。たとえ外出困難、寝たきりになったとしてもテクノロジーを活用してできることを拡張し、楽しく生きていける未来を目指し続ける自由研究部
URL:https://community.camp-fire.jp/projects/view/254559


いかがでしたでしょうか?
少し長くなってしまいましたが、本当はこの他にもご紹介したいプロジェクトはたくさんありました!
現在支援募集中のプロジェクトについても、ぜひこちらからご覧ください。

2022年に向けて

「生理用品を買う余裕がない」
「学校の友達と遊びたいけど帰って家事をしなければいけない」
「結婚しても自分の苗字を使いたい」

「自分一人が感じているだけ」。そう思って誰にも相談できずに自分の中で抱え込んでいた「痛み」が、勇気ある声をきっかけとして繋がって広がり、社会を変える大きな力になります。

昨年から続くコロナ禍の影響が長期化する中、長年の社会のひずみが顕在化し、また大きな変化の中で新しい社会課題も生まれています。そんな中、誰かが抱える「痛み」は決して個人が抱え込むべき問題ではなく、社会で取り組むべき課題であると訴える問題提起の声がクラウドファンディングという形で広がってきました。

「GoodMorning」は、市民の声をきっかけに社会は変えて行くことができると信じています。
わたしたちはこれからも声を上げ続ける人や「社会」で取り組むべき課題であると訴え続ける人、そしてその思いを共有する全ての人と連帯し、クラウドファンディングのキャンペーンを通じて社会に対する訴えを続け、継続的な支援の仕組みで活動を支えていきます。


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