見出し画像

【コラムvol.7】オーラルフレイル


五感を刺激する 「食べる」

食べ物が体に入るまで・・・
食べ物を認識 
→ 口へ運ぶ 
→ 噛む
→ 食べ物の塊をつくる 
→ 食道へ

この「食べる」という行為を細かく分けてみると「歯がないから食べられない」と言えないことがよくわかります。

見る、匂い、食べ物を認識する脳への刺激、 食べ物を口へ運ぶ手の動き、口の周りの筋肉の動き、あごの動き・・・ 食を五感で楽しむとはまさにこのことか!と認識させられます。

オーラルフレイルは知らず知らずのうちに

オーラルフレイルとは

口腔機能の軽微な低下や食の偏りなどを含み、身体の衰え(フレイル)の一つです。

日本歯科医師会

誰とどのような環境で食事ができるのかなどの社会性、認知機能低下やうつ等の精神心理面、経済的問題等、多岐にわたる要素が交絡する

歯科診療所におけるオーラルフレイル対応マニュアル2019年版

オーラルフレイルは口腔機能の低下、筋肉の衰えを表していますが、背景にある要素を調査をすることはとても重要です。それは、口腔機能の衰えだけに限らず、社会生、認知機能、精神面(口腔機能の衰えが助長することも)あらゆる要素が関連しているためです。

健康寿命に社会との関わりが関連しているとも言われていますが、日常生活での些細な積み重ねが心身の健康へ徐々に影響を及ぼしています。

口腔内の動きは複雑で巧妙

口腔内で起きている動きは、複雑で巧妙です。
舌と頬が巧みに調和して、上下の歯を使って食物を粉砕、切断します。噛む、のみこむ 口腔機能において、 「歯」だけでなく、 筋肉やあご、舌も重要な働きをしています 。

つまり、歯を抜けたまま放置して噛めないままが続くと筋肉は衰えます。 噛まない食事を何気なくとり続けることも 筋肉の衰えを招きます。
噛むことを忘れてしまいます。筋肉の使い方も忘れてしまいます。

これはオーラルフレイルの入り口に立っています。

実は、口腔機能の問題は高齢者だけではありません。近年、若者で噛む機能が育たないまま成人をむかえている方が多いのも懸念されます。 ぜひ、早いうちからの噛める口を育成するための定期チェックをおすすめします。

日頃から噛むことを意識し、 丁寧にまんべんなく左右、前歯も使って噛むことは、 基本的な口腔機能を維持するのにとても大切だということです。
噛む力、のみこむ力は日々のエクササイズ(食事)がポイント! ぜひ、次の食事から意識してみて下さい。 新しい発見があるでしょう!

そして、「声に出して話をする」こともオーラルフレイル対策には欠かせない取り組みです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?