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私が2回短期離職した正社員を手放して派遣社員という道を選んだ理由

私は2回正社員を経験して2回とも短期離職をしています。

スーパー店員(デリカ部所属)新卒の頃は2年間、医療事務の方は10か月勤めていました。

思えば焦り、安易な気持ちで職場を決めてしまったから短期離職をしてしまったんだと今では感じています。

今回は正社員を経験してなぜ派遣という道を選んだかこの記事を通して書いていきます。



新卒きっぷを捨てて、事務職への転職活動


私が転職を決めたのは2021年2月。

2年間、惣菜を売っている販売員だった私は、当時チーフだった上司に

「立ち仕事が最近しんどいし、休みも不定休で疲れが取れません。パソコンができて座り仕事ができる事務職に転職したいのでボーナスもらったら(当時7月支給)辞めたいと思っています。」

と伝えました。

すると上司はあっさりとした口調で

「わかった。一回店長にそのことを伝えておいで。私は止める権利はないから何も言えない。けど私はあなたの夢を応援してるからそのつもりでいてね!」

と言われました。

その表情はマスク越しではっきりとはわかりませんでしたが目だけは優しくけどどこか悲しそうな目をしていました。

会社を辞める1か月前、dodaでカウンセリングを受けながら転職活動を開始。

10社受けてなかなか事務の面接は受かりませんでした。

当時の自分は少しずつ焦っていました。

(やばい、こんなに受からないならもっと早く行動すれば・・・)

そんな後悔の念が募っていきました。

仕事と転職の両立はなかなかできず、ついに退職日となり無職になりました。

そんな後悔と焦りが転職の失敗を招いてしまったのです。

dodaの営業に紹介してもらった医療事務に内定を頂き、入ると想像以上の大変さに泣いてしまう


辞めて数日、とある薬局で医療事務として内定を頂きました。

その仕事内容は調剤薬局のレセプト入力の他に、施設に赴き、薬剤師さんの送迎、お薬の配達、お薬カレンダーの回収、OTC販売などでした。

面接官には「車の送迎もあるし覚えることが他の医療事務とは段違いだけど大丈夫??」と最終確認をされるぐらい仕事内容が多い内容でした。

しかし私は覚えるのが他とは違い、早かったし接客の経験もあるから大丈夫だと過信し、 出来ると思っていました。

お盆終わりに入社をし、まずは受付をするところから始めました。

簡単に流れを言うと、

①処方箋を受け取る⇨②番号印を押す⇨③コピーをとる⇨④薬を入れるカゴに処方箋を入れる⇨⑤薬剤師に渡す

という流れ。

その流れの他に後で薬を取りににくる人、15歳未満の人には親と一緒に検温して測ったり体重を聞いたり・・・

さらには問診票を持って行って説明したりなどが追加され、慣れない仕事に戸惑いました。

また、番号印を押すのを忘れて、『順番はまだなのか!!』という患者のクレームが来ることもありました。

経験したことない業務、流れを掴むのに1か月かかりました。

入って3か月、業務やレセプト業務に四苦八苦しながら、なんとか業務を覚えてきたと思っていました。

しかし思いも寄らない人に呼び出しをくらい、泣いてしまいました。

それは同じ事務で30代ベテランパート社員。

業務が始まる5分前、呼び出しをされて裏に連れてかれてこう叱咤されました。

「いくらなんでも覚えるのおそいんじゃない?あんまり比べたくはないんだけど今までの人達より覚えるの遅れてるからもう少ししっかりして欲しい。あと、わからないことがあるならすぐに聞いて!忙しくなければ答えるから。」

確かに気を使って中々相手にわからないことを聞くのを躊躇してたし、家と職場の往復だけでしんどくて勉強が疎かになってたかもしれない。

けど、(なんで私は覚えられないんだろう)と悩んでた隙に言われた言葉。

正直いってくるものがあり、その場で泣いてしまいました。



半年後、上司から宣告を受ける

悔しさを噛み締めながらなんとか頑張って半年が過ぎようとしたある日、上司に知らないカフェに連れられ、こう宣告されました。

「君は頑張ってるのは伝わる。だけど正直いうと覚えるの遅すぎる!もっと人に頼ったら? あと今まで黙ってたけどあなたの失敗は誰かしら尻拭いをしているんだ。そのことをもっと自覚して欲しい」

一瞬何をいっているのかわからず、頭がフリーズ・・・

今まで黙ってのに急にそんなこと口に出すの?
部下の尻拭いは上司の当たり前なのでは?
そもそも前から改善案出してるのに聞いてないのそっちじゃん

次第にもやもやが頭の中から募っていきました。

上司からはさらに鼻で笑いながら衝撃な言葉を口にしました。

「あなたはこの仕事好きなんでしょ?だから入ったのにおかしくない??
あなたの後に入った子はできるのになんでできないの??」

その言葉で目が覚めたような感覚に陥りました。

そうだ、この会社やめよう!!

この言葉で皮肉にも退職する決心がつきました。


2022年6月退職。医者には鬱気味だと申告され、2か月無職を経験する。


上司に言われてから数ヶ月後。

体に異変が起こり始めました。

不眠症、吐き気、頭痛、何もしていないのに涙が出るなど生活に支障が出るまで異変が起こっていました。

さすがにおかしいと思い、メンタルクリニックに受診するとうつ病の初期症状だと言われました。

このことを上司に説明すると無反応。

そして診断書を懐にしまいながら人事部に電話をしてそそくさと去っていきました。

私が帰っていいかと問うと

「なんで来たの?こんなの郵便で遅ればいいじゃん(笑)」

笑いながら言われたので

(ああ・・・この人には常識がないんだな)

と感じ、今までこんな会社に勤務していた自分が恥ずかしいと思った瞬間でした。

こうして私は誰にもさよならを言わず、本社に退職届を郵便で配達。
(診断書がいいなら退職届送ろうと思ったから)

2022年6月末で退職しました。


反省を活かし、現在は派遣社員をしながら自分のやりたい仕事を見つける決心をする


さて反省点としては3つ

・「向いてると思った」から職場を決めてしまった。
・「自分がやりたいこと」と「職場の事業内容」が合致していなかった。
・事務職でも職種が違えば業務内容が全然違うということ

自分の中で2か月自己分析、自己理解などを活用して整理した結果でした。

また、不特定多数の人と関わる事。電話応対が少ない(医療事務では20件ほどでほぼクレーム)、1日で沢山の業務を覚える仕事を避けられる仕事を探しました。

とはいえ、また正社員で決まらないからと焦ってしまいそうで怖かったので派遣社員なら向いてなかったら辞めやれるし、色々な職場を見たいと思い、派遣の道を選びました。

現在では不動産事務で接客はほぼなし、ゆったり働けて電話対応も多い時で10件ほど(ほとんどが電話の取り次ぎ業務)の職場で安定して働けています。

まとめ

結論としては新卒というきっぷを捨ててまで急いで転職活動をする程でもなかったなと思いました。

どうせならゆっくり転職活動して自己分析をしっかりしていればという後悔が今でもあります。

ですが現在となってはそれも大きな経験。

仕事が覚えられなくて自己嫌悪、上司と合わなくてもやもやするなど

少しでも違和感があればすぐに行動するという習慣がついたように感じます。

それに正社員で合わない人間関係、中々覚えられない仕事で身体を壊しながら働くより今の方が幸福度が高いです。

初めての転職活動が苦い経験になってしまいましたが、この経験を糧にして自分の限界を知って行動していくことを学べてよかったと感じました。

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