#創作大賞2024
#エッセイ
主人が
なぜ 緩和ケアになった途端に
会ってくれなくなったのか
知りたかった。
自分の死期を感じたとき
人はなにを思うのだろう
わかるわけないけど
知りたかった。
その中で 一つの文献にたどり着いた。
私には この①~⑩が
叶えられなかった。
でも これを一つ一つ
叶えることで
家族のこころの準備が出来ていくのかもしれない。
でも
私には すい臓がんの主人が
交通事故にでもあって
急に亡くなった・・・。
そんな最後のように思えた。
それほど 心の準備なんて出来ていなかった。
だって 本気で奇跡がおきて
癌が消えてなくなると
信じていたから。
そうしないと 平常心なんて
揺らいでしまって
普通を装って毎日過ごすことなんて
できなくなる。
ある事例が紹介されていた。
A氏60代男性 右上葉肺がん、胸膜藩主、脳転移の診断
これか・・・。
④「弱っていく自分を他人に見せたくない」
プライドの塊で生きていた男だと
知っていたよ。
最後くらい弱い姿を 私にも見せてほしかった。
コロナ渦中だったけど 介護をさせてほしかった。
娘にも 言った記憶がある。
『私は ずっとこの人の介護をするんだって決めて
結婚生活をしていた。』
主人を介護して 看取って・・・。
それが この結婚の私の使命であり、覚悟だった。
私も古い女なんだ。
でも 一生一緒にいたいって思ったから
結婚したのだから。
人の人生は 思い描いたように
いかないもんだと思うが
誰にでも ”時間” と ”死” は与えられているもの
ぜひ、皆さんもこの両方を
改めて考えてほしいと思う。
この経験で 娘は 本当に変わった。
いい意味で そして可哀想なくらい
一気に大人になった。
そして 彼女は
これからの人生を
一歩一歩踏みしめて
大事に生きている。
その成長が 会うたびにわかる。
『人なんて
いつどうなるかわかんないんだから
やりたいことやらないとね!』
この言葉が口癖になった。
私は・・・。たぶん
最大で変わったところは
“その人がいるうちに
感謝の言葉を言う”
プレゼントをもらったとか
何かしてもらったとか
そういうことじゃなくて
存在してくれていることに感謝を伝えていく。
肉親や友達・・・
なんだか照れくさくて 後回しだったけれど
少しずつ伝えているし、伝えていく。
この経験をマイナスにかえてどうする?!
プラスにしなかったら!
あんなにつらい思いをした意味がない。
あんなにつらい思いをした意味がない。
あんなにつらい思いをした意味がない。