薫子

これは “ドラマ”ですか? 私の身に起こった過去2年間の話、そしてそれは今も私に刻ま…

薫子

これは “ドラマ”ですか? 私の身に起こった過去2年間の話、そしてそれは今も私に刻まれていっている。 あなたなら 耐えられますか? #エッセイ

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1.『noteを書くきっかけ』

世の中には幾つもの “よくあること” が 混在している。 それが いくつも重なったら 貴重な(?)経験になっているのではないかと思う。 そして、これが 誰かの役に立ち 自分も前に進みたくて・・・。 きっと この現実は書き残していくべきだと思い続けていた。 “現実は小説より奇なり” まさか私の身に。 そう、誰もが思うことよね。 ここにその言葉を綴るだけでもおぞましいわ。 #旦那の死 #不倫 #隠し子 #愛人が乗り込んできた #相続 #うつ病 #父の死 #繊維筋痛症という

    • 40.『終末期患者と家族のかかわり』なんて大きな題にしてみた

      #創作大賞2024 #エッセイ 主人が なぜ 緩和ケアになった途端に 会ってくれなくなったのか 知りたかった。 自分の死期を感じたとき  人はなにを思うのだろう わかるわけないけど 知りたかった。 その中で 一つの文献にたどり着いた。 私には この①~⑩が  叶えられなかった。 でも これを一つ一つ 叶えることで 家族のこころの準備が出来ていくのかもしれない。 でも 私には すい臓がんの主人が  交通事故にでもあって 急に亡くなった・・・。 そんな最後のように思え

      • 39.『象の背中』②

        もちろん 本もオススメですが  なかなか手に入らないみたいなので 動画を見てください。 主人が 亡くなり その2か月後に 父が亡くなった。 スぺリチュアルなことも  宗教的なことも まったくわからないけれど…。 もし自分の余命がわかったら? 考えてみて 本気で。 一体どんなことを 考えるのか 思い巡らわせずにはいられなかった。 そうしないと 主人が何を考えていたのかを 理解しないと 私は きっと 主人が亡くなった日から  一歩も前に進むことが 出来なくなりそうだった

        • 38.『象の背中』①

          みなさん この本を知っていますか? もし 読んだことがなければ  ぜひ 読んでほしい。 秋元康/原作 城井文/原画 光文社 『象の背中』(ぞうのせなか)は、秋元康の小説作品及び、それを原作とした日本の漫画・絵本・アニメ・映画・テレビドラマ作品。 絵本と映画(漫画)ではずいぶん話は違う。 私には どちらも自分と重なる部分があって 主人が亡くなったあと  どうやってたどり着いたのか 覚えていないが  この本に出会った。 映画(漫画)の方では 愛人が出てくることや  手紙が

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        1.『noteを書くきっかけ』

          37.娘への愛③

          『じゃあ また・・・。』 その言葉しかお互いに  思いつかなくて とにかく その日は帰ることにした。 娘からは連絡はない。 次の日の朝 電話で 『部屋を見に行ってきてよ』 『俺も朝から治療に入るから 無理だよ』 そんなやりとり。 娘と連絡がつかず 心配の中 仕事に行くことにする。 静かな数日が過ぎた。 電話が鳴る。 あまりかかってこない時間に  主人から電話。 ”こんな時間に?” まず 主人の様態を心配した。 嫌な予感の中 電話にでる。 『いたよ!いたよ!

          37.娘への愛③

          36.線維筋痛症

          線維筋痛症(せんいきんつうしょう)    という病気を知っていますか? 主人の病気がわかり一年になろうとした時、この病気を発症しました。 知らない人が多いと思います。 ですが  日本での線維筋痛症の推定患者数は 約200万人と言われています。 かなり質の悪い病気なので  ぜひこの病気の知識が広まってほしいと願っています。 私の最初の症状としては やはり 不眠、目や口の渇き、 めまい、全身の疲労感。 そして いつも心が緊張状態にありました。 https://note.

          36.線維筋痛症

          35.認知行動療法カウンセリング終了

          ここ2週間ほど 不安定な天気とともに あまり自分自身も いい感じではない状態で 行動認知療法の全過程が終わり 最後のチェック☑️ 最初の時よりは  数値的には良くなっていたが 薬は 一度減らした薬を また増やすことになった。 うつ病の怖さは また戻ること。 問題の中で “自分を価値のない存在であると思わない” “◯について考えたことがない” というのがあった 手が止まった… 即答できなくて 次の問題へ。 自分の深層心理を探るようで 苦しくなる。 未来に対して  意気揚々

          35.認知行動療法カウンセリング終了

          つぶやき

          主人のお墓に 無事に納車されたことを報告。 『俺が車買ってやるから 好きなのを選びなよ』 そう言ってくれてから もう5年も経った。 ありがとう、 車買ってくれて。 この車で 一緒に旅行 行きたかったな…。 でもね、私の気持ちは なんだかスッキリしてるよ。

          つぶやき

          つぶやき

          散々 キズつけられた愛車とおさらばです。 良い思い出もたくさんあるけど キズを見るたびに 複雑な思いになるのは なくなる。 主人が亡くなった今 もう キズつけられることはないかな。

          つぶやき

          34.認知行動療法

          知るべきは考え方の癖私の場合 『あの人はきっとこう考えているのであろう きっとそうだ』 私の最大の悪い癖。 相手を深読みしすぎる。 予想から入って 100パーセントの結論としてしまう。 ”その根拠は?” ”根拠はある” ”そう言ったの?” ”言ってない” ”なんで そんな風に決めつけられるの?” ”根拠があるから” ”確かめた?” ”確かめてない” 誰かとやりとりしたら こんなことだろうと思う。 例えば  ”あの人は 目をあわせてくれない きっと 私のことが

          34.認知行動療法

          33.娘への愛②

          こんなに娘のことを愛しているんだ。 私たちは 娘の家へ 向かった。 もともと 返信が遅いこともあって 会う約束をしたあとは 連絡をとっていなかった。 それに 少しおかしくなっている娘に 『今回は来れるよね?』 なんて 聞けなかった。 タクシーの中で 良からぬ妄想だけが どんどん膨らんでいく。 声に出さないと その不安に押しつぶされてしまいそうだった。 主人も  『そんなことないよ』 『寝てるんじゃないか?』 『大丈夫だよ』 と 言っていたが  前のめりに座っている

          33.娘への愛②

          32.信頼残高

          みなさんは 『信用残高』という言葉を聞いたことがありますか? ひとことで言えば、相手との信頼関係の度合いを  銀行口座に例えたものです。 私はこの言葉を知ったとき 夫婦には これが本当に大切だったんだなと 痛感しております。 もう やり直すことは 絶対にできないけれど 来世で やってみようと思ってます。 最近の主人の話は とても良い人で 誰からも愛されて... そんな人物像で書いていますが 家の中では 夫としても 父親としても0点に近い人でした。 私は 主人のこと

          32.信頼残高

          31.朝7時のコール

          会える日も会えない日も 主人は毎日電話をくれた。 決まって朝7時に。 治療に入るときに 『毎日 電話するから!』 その言葉を守ってくれていた。 私はその時刻までに 家のことをこなし  主人からの電話を待っていた。 ある日、 喧嘩した。 『こんな状況でも電話で喧嘩する?』 『ありえない!』 と 皆さんからの声が聞こえて来そうですね。 主人に万が一の時の話を 意を決めて相談した時の事だった。 でも その提案に 主人は 『ありがとう。でも それは頼めない』 と言われ

          31.朝7時のコール

          30.桜

          毎年 季節は巡って  この季節になり 桜が咲いて 私は 主人を思い出す。 やはり みなさんも ”桜” に関する思い出を おもちでしょうか? きっと 忘れてほしくないから 主人は桜の思い出を残していったのかな そんな気がする。 主人の病気のわかった年は 夫婦そろって入院した年だった。 私が 年甲斐もなくアキレス腱断裂になったのだ。 主人にも 娘にも 『なんでも一生懸命やりすぎるんだよ。 少し手をぬけよ。』 そんなこと あとから言われても もう切れちゃったし・・・

          29.娘への愛①

          父から娘へみなさんは ご自身のお子様に嫉妬したことありますか? 『おかしいよ!』 と よく言われていたが 私は娘によく嫉妬した。 親子だから 当たり前! と 頭でわかっていても ふだん まったく愛情表現をしない主人が 娘に対しては わかるように愛情を 示す姿を見ると うらやましくなってしまった。 忘れられない出来事がある。 病気発覚後は なるべく3人の時間をもとうと 食事を絡めて会うことにしていた。 丸の内で いつものように待ち合わせをした。 30分は平気で遅れてく

          29.娘への愛①

          28.谷深ければ山高し

          株式相場の世界での格言ひとつで  『山高ければ谷深し』という言葉がある。 この言葉は 人生にも当てはまるなと思った。 悩みがあったとき これは “ジャンプするために沈み込んでいる状態”と 思っていた。 きっと 自分のことだったら そう思えていたと思う。 みなさんも 自分の問題に対して そんなふうに思うように 心掛けたりしませんか? 主人のすい臓がんは 早期発見と言われていた まだ2センチほどの腫瘍 通常なら 手術で切除。 主人の場合 血管が絡んでいるところに出来ている

          28.谷深ければ山高し