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うつ病②(ありふれていないキッカケ)

主人の葬儀の後 女性が乗り込んできたっ!!!


眠れないから?
朝起きて 線維筋痛症の症状がひどくなる。
首なんてコルセットで固められたように動かなくなって
運転の時 
左右を確認することさえ
簡単なことではなくなっていた。

幸い私には
力になってくれた友達がいる。
全てを知っている子と
知らない子

夜中でも何時でも辛かったら話を
聞いてくれる友達。
本当に救われた。

主人の気配が残っている家に
1人でいると
頭がおかしくなりそうだった。

なぜ引っ越さなかったって?

それは 私のプライドだった。
私は ○○○○(主人の名前)の妻だから。

前に
その女性は マンションの住人に
なりすまして
のうのうと家に電話をしてきたことがあった。
『このマンションの女性だけで集まっているのですが、
あなたの態度が 
ここのマンションに合わないので
あなただけ出ていって欲しい』
『私だけ?』
『そう、あなただけ』
頭悪い…。意味わかんない。

これは 主人の女絡みかも 
と直感した私は
この事も主人に話した。

もちろん
『なんだそれ?
気にしなくていいよ』
と言われた。
やっぱり心当たりがあったね。。。

これも あとでわかったことだが
その女性は 
マンションのフロアで
待っていたことがあった。
思い出すだけで 恐ろしい。

私と主人と娘で 
部屋に向かって歩いていたら
見慣れない怖い感じの女性
廊下の奥に立っていた。

私たちをみるなり 
こちらに向かってくる。
突進という言葉はこのことだと
言わんばかりに
廊下の真中を歩いてきた。

”何?この人?こわい”

私の顔をじっと見つめた。

娘にぶつかるスレスレのところ歩いてきたので 
すかさず娘を抱き寄せる。

後ろから 主人の
『いってー!!』の声。
『どうしたの?』と
聞くと
『ぶつかってきた…』
『なんで怒らないの?』
『いいよ。行っちゃったから』

私も頭が平和ボケだったみたい。
愛人がマンションまでくるなんて
思ってなかった。

個人的な意見だが 
家まで行くとか
ほんとやめたほうがいいと思う。
家族は関係ないんだから。
対峙する相手は 違うでしょ。
二人で決着つけてちょうだい。


私を追い出すことで
頭がいっぱいだったのね。
追い出し、空いた席に座れると思っていたのね。

残念だが 私と主人とで
離婚の話をしたことは
1度もない。

何があっても 離婚にいたることではないし、
利口に 行動してくれているんだと
思った。

違ったけど。

こんな経験があったからこそ
私は こんな理由で出ていくのは
嫌だった。

私の意思で出ていくことが
これからあるか分からないが
その時しか
出る必要はない。

ただ 主人が残していったものは
気持ち悪くて触れなくなった。

顔なんか見られない。
仏壇に お線香と花はあげたけれど
写真は裏側のままだった。

主人は夢の中に出てこなかった。
ずっと…一年以上。
夢の中まで 苦しめたら悪いと思ったのかな。

主人が居ないことで 悲しくて
泣いたり
この現実で泣いたり
ふと楽しかった時を思い出して
泣いたり
毎日 
乱気流の飛行機に乗ってるような気分
上がったり下がったり・・・。

その中で 淡々と進められていく
相続関係の話。

頭が割れそうだった。
脳みそが溶けて 耳から出てきそうだった。

逃げたかった。
本当に逃げたかった。

でも逃げたところで
なんの解決にもならないことは
わかっていた。

期限が決められていることは
やらなくてはならないのだ。
あっちはどうでもいいが
娘に迷惑がかかる。
なんてたって 私が第1相続人なのだから。

週に2度くらいのペースで
税理士さんに会っていた。
相続の内容だけではなく
あちらの行動で
先に進めるのを阻まれてる話や
その女性が主人に関係する会社に
電話をしまくっている話を
聞いたり(謎の行動)・・・。

何これ? ドラマ?


いえ 本当に起こったことです。
主人が 亡くなって 
2週間ほどくらい
相続のことで 
税理士さんに呼ばれたその女性は

『私の分がないっ!!』

と叫んだらしい。

なんとか なだめて 
帰らせた・・・

が…

が…

その足で
隠し子を連れたまま 主人の会社に乗り込んだ。
事なきを得ようと
応接室へ案内し 
話を聞くと
やはり お金の話だったそうだ。
慌てて 税理士さんも呼び
同じ説明をする。

そこから数時間…
そんな状態。

小学4年生の隠し子は
隣でずっと大人たちの話を
黙って聞いていた
らしい。
日付けが変わる時間まで・・・。

そして 翌日。
会社の始業時間を狙って
その女性は 会社の前で 

『私は 
〇〇〇〇(主人の名前)の
愛人ですっ!!
皆さん 知ってくださいっ!』
って。

会社の人が出てきたり 
警察呼んだから 近所の人は見に来るし
もう ムチャクチャ

警官に
『お名前は?』
と聞かれて
『愛人です!!!』
って答えた嘘のようなホントの話。

この人は 人ではないのか?

そうか 
『悪魔のような人』って
義妹も会社の人も言ってたもんな。


主人が この人に何を求めていたのか?

自分の怒りが止められなくて 
子供にそんな姿を
平気で見せる女性の
どこがよかったのか?

騙せるような風貌なんてしてない。
皆さんと私が想像するような女性ではない。
色んなことの感情を
足しても ひいても
ただの田舎のおばあちゃん。

そして なんて怖い風貌。
本物の悪魔か?

主人が 一番 避けたかったことが起こってしまった。
主人が守り続けたかったものは
この女性のせいで
いとも簡単に 崩れ落ちた。


こんなことは 
きっと想像してなかったんだと思う。

でも 同じ女ならわかる。
やるよ!この人は!

数々、
襲い掛かる想像をこえた出来事が
身に降りかかり
病名はうつ病だが
こうなると完全にPTSDだと思う。

フラッシュバックされる出来事
その度に感情は揺さぶられる。
誰かと会話していても
全く頭に入ってこない。
半分 
耳が聞こえなくなったんじゃないかと思った。

隠し子と同じ年齢くらいの子みると 
怒りが湧いてくる。

どこにいても 
何をしてても逃げ場などなく
安全な場所なんて、
居られる場所なんてどこにもない
と思っていた。

もうこれ以上の感情が揺れることを 
拒否した私は
まず食べ物に 
味を感じなくなっていた。
そして 口の中は 
いつも血の味
がした。

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