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【Vol. 11】大企業の中間管理職から中小企業の営業に転職した私の話

初めまして。野村と申します。

私は専門商社に7年間勤務(海外駐在3年含む)した後、転職して同業界の中小企業問屋で営業として働いています。

今回は、私が中間管理職を経験して「もう無理だ」とギブアップし、方向転換してプレーヤーとして生き続ける事を選択した時の葛藤や転職活動の振り返り、比較的小さな企業に転職した後のGAPなどを書かせて頂きます。

世の中には「管理職になりたくない若手社員」が増えているとよく聞きます。私はそれで全然いいと思ってます。

やりたくないにはそれ相応の理由や背景があります。自分にとって管理職になる事のデメリットの方が多いのであれば、管理職にならずに自分の強みを生かしていける様な道を歩んでいけばいいと強く思います。

管理職前後でキャリアに悩んでいる方々や、自分に専門性がないのではないかと悩んでいる方々に是非読んで頂きたいです。

●私の就職活動

私は地元に近い都立高校からMARCHに進みました。大学では必修科目だけをケアして、残りは楽単だけを狙って履修を組み、ほぼ勉強はせずにサークル活動やバイトに明け暮れていた学生でした。要領はいい方だったので遊びながらも特に単位を落とすこともなく、無難な大学生活を送っていました。

就職活動ではサークルの主要メンバー8人で協力し合い、お互いにESを添削し合い、面接練習も沢山して、全員が「サークル代表」の肩書を持って就職活動にのぞみました(笑)

TOEICだけは何とかしようとTOEICを鬼のように勉強して高得点をとっていたこともあり、就職活動は意外と上手く行きました。目指していた総合商社にこそいけませんでしたが、専門商社の中では志望度が高かった会社から内定をもらう事が出来ました。人生の大きな峠を無事に超えられたことに安堵し、大学4年生はこれまで以上にはっちゃけて遊んでいました。

こんな私が社会人になれるのだろうかと心配になりましたが、内定式→入社式→研修と一歩一歩社会人に近づいていく中で「もう学生じゃないんだ」という自覚が芽生え、研修が終わって部署に配属される頃には結構モチベーションの高い新人になっていました。

●すぐに海外に出された新人時代

入社してすぐにどの部署に行きたいかのヒアリングがありました。部署と言っても業界の中の商材で分かれているだけなので正直どの部署でもよかったのですが、キツイと噂のあった部署だけは綺麗に避けてヒアリングシートを提出しました。

そして、無事にゆるそうな名前の部署に配属となり、私の社会人生活がスタートしました。

OJTの方もとても優しく、上長も凄く自分の事を気にかけてくれ、チームに恵まれた私は何の問題もなく最初の半年程を過ごしました。

半年たったある日、急に上長に呼ばれ「ちょっと部長と話をしてくれ」と言われました。恐る恐る部長の席に行くと、海外に長期出張に行って欲しいと伝えられました。期間は約3ヵ月。選任理由はすぐに動ける人間の中でTOEICの点数が一番高かったからとのことでした。

私は海外経験が殆どなく、ただ就活で有利になるからとひたすらに公式問題集を解き、通学中はずっとTOEICのリスニングを聞き続け、1年程かけてTOEIC900点超えを達成しただけ。ほぼ海外童貞でした。

もちろん英語は全く喋れません。しかし、期待された事がうれしくて二つ返事で承諾し、翌月から3ヵ月の長期出張に出ました。

場所はタイ。3ヵ月間のホテル暮らしという商社マンっぽい響きに酔いつつ、「ちょっと3ヵ月タイに行くことになったので、飲み会とか参加出来ません」と、誘われてもいないのにドヤ顔で色んなLINEグループにコピペで打ちまくったのを今でも覚えています(笑)

しかし、いざ長期出張が始まると早朝から物流工場に出勤し、昼から夜まではオフィスに缶詰状態、アフター6では取引先との接待や取引先の出張者(自社ですらない)のアテンド業務、休日は慣れないゴルフばかりで本気で辛かったです。

英会話もまともに出来ない中、めちゃくちゃに訛っているタイ人の英語を聞き取る事は不可能で、もはや「Don't think, feel」の精神で彼らが伝えたいことを感じ取る毎日が続いていました。

まぁそれは半分冗談で、現場レベルではなくオフィスにいるタイ人はシンガポールや中国、韓国から来た人が多く、聞き取りやすい英語を話していたので徐々に英会話スキルは上がっていきました。

いつ休めているのかもわからない生活でしたが、何とか若さと気合いと勢いで乗り切り、トラブルばかりの3ヵ月の長期出張を終える頃には根拠のない自信がついていました。

●営業として結果を残し続ける

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