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『自分らしく幸せになる結婚運のつかみ方 ベストパートナーと結婚したいあなたへ』第1章・無料全文公開

9月15日発売の書籍『自分らしく幸せになる結婚運のつかみ方 ベストパートナーと結婚したいあなたへ』から、第1章「自分らしく幸せになるために知っておきたい基本」を全文公開!

今どきの結婚スタイル、あなたはどれを選びますか?

ひと昔前なら、「結婚して、子どもがひとりふたりはいて……」という年齢の人であっても、今どきはシングル生活をしている人が大勢います。

厚生労働省が発表している『令和2年人口動態統計の概況』によると、男女の平均初婚年齢は、男性が31.2歳、女性が29.6歳です。25年前と比べると、男女ともに約3歳も上がっていることになります。時代とともに晩婚化が進み、「いつかは結婚したい」という人でも、シングルでいる期間が長くなっているのです。
そもそも「結婚離れ」が加速しているのも事実。2021年の婚姻件数は、戦後最少を更新しました。それこそ昔は、結婚は9割超。男女が人生で一度は経験するライフイベントでしたが、今はすっかり様変わりして、男性の約4人に1人が生涯独身。女性も6人に1人が一度も結婚せずに人生を送る時代になっています。
 
ところが、これはネガティブな情報ではありません。結婚したい人たちにとっては、「素敵なシングルがたくさん存在している」ことになるからです。
離婚率の増加とともに、バツイチも増えています。つまり、生涯ずっとシングルの人だけでなく、結婚の時期を遅らせてシングルでいる人や、一度は結婚したものの再びシングルの道を選んだ人たちも少なくない、ということです。
 
そう考えたら、結婚に対して悲観すべきことばかりではなく、希望に満ちたいい時代だと思えてきませんか?

 結婚に対するリアルなメリットとデメリット

ところで、あなたはなぜ今、恋愛や結婚に対して真剣に向き合おうと思っているのでしょうか。
もちろん、恋愛や結婚に対して前向きに取り込むのは、とてもいいことです。そのうえで、ただ漠然と恋愛や結婚をしたいと思うより、「これからこういう人生を歩んでいきたいから、こんな恋愛や結婚をしたい」と具体的に考えると、より自分らしく思いどおりの恋愛や結婚がかなうようになるはず。そのためには、まず「結婚のリアル」を知る必要があるでしょう。
当然のことながら、結婚にはメリットとデメリットがあります。まずは男女共通のメリットから見ていきましょう。

■結婚のメリット1「家族ができる」

入籍届を提出して結婚すれば、社会的にも夫婦となり、家族として認められたことになります。恋人同士はどれほど仲がよくても他人ですが、結婚すると夫婦や家族としての絆が生まれることにもつながるのです。
また、結婚することで、法律上のいろいろなことも変わります。子どもが誕生した場合、入籍していることで夫婦共有の親権を得られます。年金や相続など、「今はまだ実感がわかない」と思うことでも、将来的に大きな問題になってきますので、入籍したいかどうかは自分なりの考えをもっておいてもいいでしょう。

■結婚のメリット2「親を安心させられる」

結婚することで、両親は安心するでしょう。自分たちが老いていく現実を前に、我が子がこの先しっかり生活していけるかを、心配に感じている親世代の人たちも多いのです。「結婚=安定」とは限らないものの、ひとまず我が子を愛してくれる相手と結婚し、何かあっても我が子を支えてくれる家族ができると思えることは、安心材料のひとつになります。

■結婚のメリット3「経済的に安定する」

結婚後に夫婦がふたりとも働くような、いわゆる「共働き」のスタイルを選択すると、それぞれ収入を得るため、家族全体の金銭面は安定するでしょう。「愛があればお金は要らない」と思えるのは新婚時代まで。その後は家を買ったり、子どもの教育費がかかったりと、ライフステージに合わせてさまざまな局面で、まとまったお金が必要になります。
シングル時代は、「もしも自分が働けなくなったらすぐに困る」と考えて不安になるものの、結婚して夫婦がともに稼ぐようになれば、「自分が働けなくなっても、しばらくは支えてもらえる」と安心感もあるでしょう。
子どもが生まれた場合も、結婚をしていれば、「夫がメインの収入、妻はアルバイトでサブの収入」というスタイルを選んでも、扶養控除制度などの優遇を受けられることもあります。社会保険における扶養控除とは、夫婦どちらか一方の収入の金額が一定範囲内であれば、もう一方は社会保険料を支払わなくてもいい、という制度です。 

■結婚のメリット4「心細くない」

意外と大きいと感じる結婚のメリットのひとつとして、「シングル時代と比べ、心細くなることが少なくなる」ことがあります。シングルの場合、おいしいものを食べたときや美しい景色を見たときなどポジティブな出来事に遭遇した場合に、「愛する人がいたら分かち合えるのに」と思うこともありますが、病気になったり天変地異に見舞われたりした場合にも、「一緒に乗り越えてくれる人がいたらいいな」と思うもの。いつでも安心して頼れる家族がいるという事実は、心の安寧にもつながります。

■結婚のメリット5「家事や育児を分担できる」

シングルでも、掃除や洗濯、部屋の片づけや料理など、「生活していくためには、やらなければならない家事」はたくさんあります。それらの家事も、結婚してひとつの家に住むようになれば、分担して作業することが可能です。
子どもができれば育児という共同作業も発生しますが、ひとりよりも結婚してふたりになったほうが効率化できることも多くなります。
一方で、結婚をするデメリットも考えてみましょう。

■結婚のデメリット1「自分の時間が少なくなる」

既婚者の不満として、「シングル時代と比べ、自分の時間が少なくなる」という声をよく聞きます。結婚して一緒に住むようになれば、ふたりで過ごす時間が自然と長くなり、相手のペースに合わせて自分のライフスタイルを変える必要が出てきます。「夕食に何を食べるか?」「お風呂は何時に入るか?」「何時に寝たり起きたりするか?」「お互いの実家への帰省はどうするか?」というように、細かいことでも夫婦で決めたルールに従わなければ、うまくいきません。すると、どうしても自分の時間が少なくなっていくものです。

■結婚のデメリット2「自由に使えるお金が少なくなる」

シングル時代は、「自分で稼いだお金は、自分のために使う」と考えていた人も、結婚後は生活費や将来のための貯金にあてる必要が出てきます。自分で自由に使えるお金がそれまでより少なくなる。そのことは覚悟しておかなければなりません。お金の使い方については、実際に結婚する前にふたりで話し合って決めておくと、その後のトラブルは軽減できます。
ここで私自身のお話を少しさせてください。
結婚も離婚も経験していて、まずは結婚のデメリットから個人的な感想としてお伝えすると、やはり「自由がないこと」に尽きるでしょうか。
相手が亭主関白タイプの男性だったこともあって、「夕食の支度はどうしよう」「出かける理由を考えなくては」などと、シングルの生活では必要のない気づかいが必要になりました。自由の心地よさを十分に知っていると、相手のペースに合わせて生活する息苦しさは、やはり感じるもの。それを超える愛情があって、はじめて円満な結婚生活が成り立つのかもしれません。
一方で、結婚のメリットもたくさん味わいました。幸せな経験の筆頭は、息子の誕生です。妊娠、出産、子育てという経験は、想像を超えるよろこびや感動を私に与えてくれるものです。
 
このように、結婚には多くのメリットと少しのデメリットがあります。「メリットがあるから結婚しよう」と考えるのは打算的に聞こえるかもしれませんが、「こんな素敵なメリットがあるなら、結婚という経験をしてみてもいいかな」と感じられるなら、結婚に前向きな気持ちになれそうだと思いませんか?

自分らしく幸せを感じられる結婚のスタイルを選ぶ

「自分の自由な時間がなくなるのはイヤ」「自分で稼いだお金を好きなことに使えなくなるのは困る」と、「自由がなくなる」という結婚のデメリットにとらわれ、婚活に消極的になる気持ちがまだ残っているなら、次のように考えるのもオススメです。「自分自身が幸せを感じられる、納得いくスタイルなら結婚も悪くないかも」という考え方です。
今どきは、昔ながらの「形式にこだわった結婚」という選択をしなくてもいい、多様化の時代。自分らしく生きていくために、幸せの選択肢も数多く用意されています。
 
ひと口に「結婚」といっても、「入籍して結婚式を挙げて一緒に住む」というかたちだけではありません。法律にこだわらないのであれば、さまざまな結婚のスタイルがあるのを知っていますか?

■法律婚

最も一般的な「法律婚」は、婚姻届けを提出して入籍する結婚のかたちです。戸籍が動くことで法律上の夫婦として認められます。
法律婚をすることで、配偶者控除などの税金の軽減措置や子どもの共同親権など、さまざまな権利を得られるようになります。

■事実婚

婚姻届を提出せず、入籍というかたちをとらない「事実婚」は、籍が入っているかいないかの事実以外は、法律婚の夫婦と変わりません。
今の時代、人気の結婚スタイルといわれています。とくにヨーロッパでは、事実婚を選択するカップルも多く、「結婚もしないから離婚もしない」ということで離婚率も下がる傾向があるようです。
籍が入っていない分、離婚することが簡単なのは、事実婚のメリットともいえるでしょう。というのも法律婚の場合、いざ離婚をするとなると、想像以上のエネルギーやお金、時間を費やすことになるもの。その点、事実婚は関係を解消するだけなので、ケンカをしたり泥沼になったりしても、法律婚ほど大きなトラブルに発展することは少ないのです。

■別居婚

入籍している夫婦が同じ家に住むことをしない「別居婚」。
別居婚のメリットは、「自由な時間がある」「パートナーの存在や役割の大切さを実感できる」「自立した関係でいられる」ことがあります。
一方、デメリットには、「コミュニケーションが不足する」「別居の費用がかさむ」「浮気や不倫の心配が増える」ことも考えられるでしょう。
 

■週末婚

別居婚と似ていて、入籍はしているものの平日は同居せず、週末だけどちらかの自宅に通い合うのが「週末婚」です。平日はお互いにシングル時代と変わらない生活を過ごすので、全力で仕事したり、友人と気兼ねなく出かけたりもできます。週末だけしか会わないことで、パートナーとも恋人時代の新鮮さが続く、というメリットもあります。
デメリットは同居婚と同じで、コミュニケーションが不足することでしょう。それにより、夫婦として絆や信頼関係を深めるのに時間がかかることも考えられるでしょう。

■通い婚

入籍はしていて法律上では夫婦と認められているものの、別々の家に住み、それぞれがお互いの家を行き来する「通い婚」。
シングル時代と同じように、ふたりのタイミングの合うときに相手の家に行き、そこで暮らします。お互いのプライベートが尊重されるメリットがあるものの、どちらかの気持ちが変わったときは、それまでのバランスが崩れやすくなるリスクもあります。 

■契約結婚

法律上の決まりはないものの、結婚生活に関するルールなどの婚前契約を夫婦間で決めたうえで結婚する「契約結婚」は、数年前のドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』が大ヒットしたことで注目を集めました。
結婚前に付き合っているカップルが「結婚したら子どもは2人つくろうよ」「結婚後は海の見える家に住もうね」といった口約束を、婚前契約として交わすイメージです。結婚してから「話が違う」といったトラブルを招かない、というメリットがあります。
とくに不規則な生活を送る人たちには、「すれ違いによるトラブル」を防ぐためにも合理的なスタイルといえるでしょう。
 
 
このように、夫婦の数だけ結婚のスタイルにもバリエーションがあります。大切なのは、「かたち」ではなく、自分が幸せを感じられるかどうかの「気持ち」です。
そのためにも、まずは自分にとってベストな結婚スタイルを考えてみましょう。

 カップルが抱える恋愛トラブル

幸せな結婚にいたるまでに、まずは交際期間があるもの。私は結婚した夫婦の相談に乗ることを専門としていますが、まだ夫婦になっていないカップルの段階の人たちからも、「こんな状況で結婚しても大丈夫でしょうか?」「こういう人と結婚しても失敗しませんか?」という相談を受けることも、よくあります。
カップルの悩みも夫婦問題と同じくらいいろいろあり、とくに近年よく聞く悩みをここで挙げてみましょう。

■コロナ禍によるスレ違い

2020年に流行した新型コロナウイルスの蔓延は、カップルにも大きな影響を与えています。
「会社と家の往復の毎日。リモートワークも増えて、友人や職場の人たちと食事に行く機会もほぼなくなったので、必然的に出会いのチャンスもなくなった」という声は、恋人がいない人たちからも多く聞きます。
カップルになってまだ日が浅い人は、「せっかく付き合うことになったのに、コロナのせいで行動が制限される。マスクをしていることもあり、コミュニケーションがいまひとつ盛り上がらない」。交際中の人でも、「なんとなく以前より会う頻度は減った気がする。私自身も『そうまでして会いたいわけでもないかな』と思い、家にいることが増えた」などと、後ろ向きになることも少なくないようです。

■モラハラ

交際中の彼氏からのモラハラで悩む女性も、依然として多い印象を受けます。「お前って本当にバカだよね」「オレがいなかったら生きていけなくない?」などと、モラハラ発言をしている本人は冗談のつもりかもしれないことが相手を深く傷つけている場合もあります。
暴言だけではなく、「あえて相手を無視する」「身近にあるものを破壊する」「わけもなく不機嫌な態度をとる」といった行動も、立派なモラハラです。
男性だけでなく、女性が付き合っている彼氏にモラハラ行為をするケースもあります。
仕事やプライベートでストレスを抱えているのは、モラハラをする側だけでなく、される側だって同じこと。モラハラは、絶対にしてはいけないし、許してはいけないのです。

■浮気

「浮気はいけない」とわかっていても、なぜかなくなることのない悩みでもあります。
浮気の問題が勃発したときに大切なのは、「なぜ浮気をしたのか?」を自分なりに考えてみることです。どうして浮気に走るような心境になったのか、そこには「浮気相手の誘惑に負けた」「浮気相手が魅力的に見えた」というほかに、カップルとしての問題や、自分の中の個人的な問題を抱えている可能性があるからかもしれません。
「浮気の理由」を考えることは、浮気相手を直接問い詰めるよりも、再発防止につながります。

■金銭トラブル

「『お金を貸して』と甘えられるのが苦痛」「相手に貸したお金が返ってこない」などと、金銭トラブルで悩むカップルもいます。
金額の大小もさることながら、お互いの信用問題にかかわってくるのが金銭トラブルの面倒なところです。相手からの借金の申し込みを断ると、「冷たい人間だ」「困っているのに」と恨みをかうものの、かといって拒めずに受け入れ続けると、いつの間にか結構な金額に膨れ上がっていた、ということにもなりかねません。
結局、どちらに転んでも、お互いが「信じられない」ことになり、信頼問題が揺らぐのです。

■DV(ドメスティックバイオレンス)

「愛しているなら、自分の思いどおりになるのが当たり前」と考え、相手をコントロールしようとする強引な態度や行動がDVです。DVというと、「殴る・蹴る」などの「身体への暴力」をイメージしがちですが、実はそれだけではありません。
大声で怒鳴る、行動を監視したり制限したりするなどの「心への暴力」。セックスを強要する、避妊に協力しないなどの「性的な暴力」。仕事を辞めさせる、デート代をすべて払わせるなどの「経済的な暴力」も、すべてDVに含まれること。自分だけではどうにもならないことが多いのも特徴です。「付き合っているのだし、自分にも悪いところがあるかもしれないから、DVは仕方がない」と思うのは間違い。「される側」が許すべきことではなく、明らかに「する側」が悪く、改善すべきことなのです。

■価値観の違い

価値観の違いは、家族や親しい友人のあいだでも感じるもの。とくに恋人同士では、トラブルの元になることが多いようです。
たとえば、仕事ひとつとっても、「本当は働きたくないけれど、生活をしていくためには仕方がない」と思っている人と、「自己表現できる場。好きなことをして一生それで食べていきたい」と思っている人が付き合ったら、「仕事の価値観がまるで違うカップル」になるでしょう。
だからといって、価値観が違う人と付き合うことが不可能で、交際が続かないわけではありません。トラブルが発生するのは、自分の価値観を相手に押しつけるからです。「ふつうはそう考えないでしょう」「まったく理解できない」などと頭ごなしに否定すると、ケンカに発展しやすいもの。「そういう考え方もあるのね」と相手の価値観を認めることは、トラブルを防ぐ「はじめの一歩」です。

■意識の違い

価値観の違いと似ていて、長く付き合っているうちにトラブルの火種になりやすいのがお互いの意識の違いです。
たとえば、「将来のことについて、どう考えている?」と質問をしたとき、あなたが「30歳で結婚をして、33歳までには第一子をもうけ、35歳までにはマンションを購入したい」という考えをもっているのに対し、相手が「結婚のことなんて、まだ考えたくないし、現実的に考えたことがない。このまま成り行きで付き合っていけばいいんじゃない?」などという場合、意識に違いがあるのは歴然としています。
相手に求める意識のレベルと、相手があなたに求める意識のレベルの差について、「じゃあ、そこをどうすり合わせていくか」を考えることによって、克服できる問題になる場合もあります。いずれにしても、相手に過度に期待しすぎるのは避けたほうがいいでしょう。

■収入格差

ふたりのあいだで収入に格差がある場合も、トラブルになりやすいものです。
「男性がたくさん稼いでいて、女性はそれほどでもない」場合ならまだしも、想像以上に深刻な問題に発展しがちなのが「女性がたくさん稼いでいて、男性はそれほどでもない」というパターンです。
多くの場合、トラブルが起こる傾向は2つあります。
1つは、「稼いでいる女性のほうが、稼いでいない男性のことを尊敬できなくなっていく」というものです。「なぜ、もっと稼げる仕事に就けないのか?」「どうして、もっと収入アップにつながる働き方ができないのか?」と不満が高まり、相手を尊敬する気持ちが薄れてくることもあります。
2つめは、「稼いでいない男性のほうが自分を卑下して、稼いでいる女性に対して引け目に感じるようになる」ことです。男女平等な社会になってきつつあるとはいえ、その考え方がまだ広く定着しているとはいえません。「彼女より収入が低いなんて男として恥ずかしい」などとイジけた考えをもって卑屈になってしまうことも、大いにあり得るのです。
 
カップルや夫婦は、より稼いでいるほうが偉いわけではありません。もしも収入の格差がネックになって結婚をためらっているのであれば、「ふたりの年収がこれだけあれば安心」と、個人単位ではなくチーム単位でとらえるように考えましょう。

■家族の反対

「私たちが付き合うことを、家族から反対されているんです」と相談を受けることもあります。結論からいうと、家族が反対する交際や結婚がうまくいく確率は30%。残りの70%はうまくいかない、という統計があるとされています。
反対する家族は、本人を子どものころからいちばんよく理解しているもの。家族が本人の幸せを誰よりも願ったうえで反対するということは、なんらかの根拠がよほどあるはずだからです。結婚後に夫婦問題でトラブルになったとき、「あのとき家族が反対したのは、こういうことだったのか」と、納得することも少なくありません。
 
うまくいく30%の人は、「それでも絶対に幸せになる」という固い決意のもとで交際を続け、有言実行できた人たちです。家族からの反対も、愛を貫いて結果を出すような努力を続けることで、やがて尊敬に変わる可能性もあるのです。

■年の差問題

男性が年上の場合と、女性が年上の場合でも変わってきますが、いずれの場合でも、年齢差がトラブルの原因になることもあります。
男性が年上の場合、付き合うときが体力や包容力のピーク。「こんな年下の女性と付き合える自分」に舞い上がってしまい、いつも以上に張り切って元気でやさしくなります。すると、付き合いが長くなるたびに、「はじめはあんなに元気だったのに」「あのときは、あんなにやさしかったのに」などと、女性の心が離れていってしまいます。
女性が年上の場合、年上男性より「年齢を重ねる不安」が大きいでしょう。年齢を重ねるたびに自分に対する自信もなくなり、相手のことを信じられなくなって、自分から関係を悪化させてしまうことも少なくありません。
 
どちらの場合も、「自分はどんどんおじさん(おばさん)になっていくのに、若い相手にはまだ恋愛のチャンスがある」と不安に思い、それがヤキモチとなってケンカに発展することも珍しくありません。

■マンネリ化

「付き合ってもすぐに別れてしまう」「交際が長く続いたことがない」という場合は、マンネリ化が原因かもしれません。付き合っても新鮮さが続かず、すぐにマンネリ化がはじまるために、ふたりでいる時間が退屈になり、結婚にはいたらず別れが訪れてしまう、というパターンです。
たとえば、次のようなことに心当たりがあるならマンネリ化に要注意です。
 
□ふたりで食事をするとき、それぞれスマホを見ている
□デートで2回続けて同じ服を着ても、相手は気がつかない
□「あれ」とか「それ」といった言葉で、最低限のコミュニケーションがとれる
□相手の誕生日やふたりの記念日を数日過ぎてから思い出す
□「今の相手と別れたら新しい出会いがあるかも」と、妄想を抱くことがある
 
このように、カップルになったからといって悩みから解放されるわけではありません。つまり、パートナーがいない人は「いない悩み」がありますが、いる人にも「いる悩み」があるということ。それを今のうちに知っておくことは、あなたの人間力を高める力にもつながり、幸せをつかみやすくなるのです。

こんな人とカップルになると苦労する10のタイプ

基本的には、恋愛や結婚を含め、人生は自分自身で舵取りをしていくものだと、私は思っています。誰かのためではなく、自分が幸せをつかむために、自分で考えて自分で決めて笑顔で前に進んでいく。そういう生き方をしている人に、幸せは舞い込むものだからです。
ただし、そうはいっても、はじめからリスクの高い恋愛や結婚を選択しないよう心がけることも大切。「君子危うきに近寄らず」という言葉も示すとおり、賢い人は、危ない人にはじめから近寄らないほうがいいことを知っているのです。
では、「こういう相手とは、幸せな恋愛や結婚を望めそうにない」人とは、どのようなタイプでしょうか。3万8000件以上の男女の相談に乗ってきた経験上、私が「やめておいたほうがいいのでは?」と思うタイプを挙げてみます。

1.俺様・女王様タイプ

DVやモラハラと特徴が重なりがちなタイプです。男性の俺様だけでなく、女性の女王様タイプもいるので要注意。「オレのおかげで幸せだろう?」「私と付き合えるなんてラッキーだと思いなさいよ」というのはまだかわいいもので、そのうち言葉の暴力にエスカレートし、最後は本物のDVやモラハラで苦しむことになる危険性をはらんでいます。
出会った当初はやさしい雰囲気を漂わせていることもあるので、油断はできません。ちょっとした言動にあなたを軽んじたり、小バカにしたりするようなことが見え隠れしないかどうか、付き合う前によく見極める必要があります。

2.ホラ吹きタイプ

ウソをつくのがクセになっているタイプは、付き合っていても相手を信用できなくなり、苦しい思いをするものです。
浮気はしてはいけないものですが、たとえしたとしても、すぐにバレるウソをつくのは最悪。相手のことを考えず、その場しのぎの小さなウソをつくことに罪悪感すらもっていないことが明らかだからです。
この手のタイプは、仕事先でも信用されないため、出世もなかなかできず、人望も厚くありません。将来性という意味でも、「小さなウソ」を見くびってはいけません。

3.転職ループタイプ

半年から1年といった短いサイクルで転職を繰り返すタイプも、信用面では今ひとつでしょう。
「転職することで収入アップにつながっているならいいのでは?」と思うかもしれませんが、意外と落とし穴もあります。たとえば、何かイヤなことがあると、すぐに「だったら辞めればいい」と場当たり的な転職を重ねるのは、決して段取りがいいとはいえない。付き合ったり結婚したりしたあとで突然無職になった場合、あなた自身も不安になりませんか?

4.浪費家タイプ

男女ともに浪費家タイプは、交際相手や結婚相手としては避けたいところでしょう。たくさん稼いで、たくさんお金を使うなら話は別ですが、問題になるのは「稼いでいるお金に見合わない金額を使ってしまうこと」です。これでは貯金ができません。
百歩譲って、「自分の稼いだお金だから、どう使おうと自由だから……」と、交際中は黙って見守れたとしても、結婚後はふたりの共有財産にかかわってくることになるので、見過ごすことはできません。貧乏暮らしが待っている将来は、幸せとはいえないでしょう。

5.借金上等タイプ

誰かからお金を借りることに抵抗がないタイプは、付き合ったり結婚したりすると必ず苦労します。
借金をする人は、浪費家よりもオススメできません。浪費家は、自分で稼いだお金が元手になってそれを使うだけですが、借金をする人は、誰かのお金を自分のものとして使うという図々しさがあります。
消費者金融で借りられなくなると、親や友人、交際相手や結婚相手の実家にまで借金の申し込みをする人もいます。「ほんの少し」のつもりが、気づいたら返しきれないほど膨らんでいた場合、あなたはパートナーとして一緒に返済していく覚悟がありますか?

6.偏食家タイプ

「トマトが苦手」「納豆は食べられない」「パクチーはちょっと……」などと、食べ物の好き嫌いにうるさいタイプとのお付き合いも、なかなか大変です。一緒に食べに行くお店選びや手料理を振る舞うときだけでなく、根本的にワガママな性格であることが多いからです。
しかも、ワガママの原因が子どものころに母親に甘やかされたことだった場合、かなりの確率でマザコンが疑われます。ワガママもマザコンも急にはなおらないことなので、交際や結婚には長い目で見て、育て、なおしていく決意が必要になるでしょう。

7.淡泊タイプ

交際してみないと判明しないデリケートなことになりますが、セックスに淡泊なタイプは結婚後に問題が出てくるケースも少なくありません。セックスは、相手に求められたら応じる思いやりがあるほうがうまくいきます。それを「したくないから」と断るような淡泊な態度をとることは、相手の気持ちを大切にできないことにもつながります。「たかがセックスで……」と思うかもしれませんが、セックスレスで悩んでいる夫婦は実際とても多いのです。

8.モテタイプ

シングル時代からモテるタイプの男女との交際や結婚は、絶対NGではないものの、「苦労しそう」という予感が当たることは多いでしょう。モテる人はパートナーがいようといまいと、モテるものだからです。
ただし、モテるタイプでも誠実であれば問題はありません。困るのは、モテることで自信剰になっている場合です。こういう人はパートナーができても、「自分はやさしくされるのが当然」と思い込んでいるので、あなたにやさしくすることを忘れがちになります。「好きな人に愛される」といった、恋愛や結婚で得られる充足感を満たしてもらえるかどうかに、疑問が残るところではあります。
 

9.過干渉タイプ

「今日は誰とどこに行くの?」「なぜ、そんな服を着るの?」「LINEの返事が遅かったけど、何していたの?」などと、いろいろと細かく干渉してくるタイプは、付き合っている時間が長くなるにつれ、面倒な気持ちになってくるものです。
はじめは「愛されているから仕方ない」「心配してくれるのはありがたい」と思えることでも、落ち着いてくると、それは愛情ではなく、「自分のことを信用していないからではないか?」と疑うようになり、相手の束縛が激しくなると関係が悪化します。

10.マイナス思考タイプ

個人的に最もオススメできないのがこのタイプです。度が過ぎるマイナス思考の人とは、一緒にいてもいいことは起こらないと思うからです。自分の中にあるポジティブなエネルギーまで、相手のマイナス思考に奪われてしまうのは、もったいないこと。幸せは、「幸せになりたい!」と、いつもポジティブに考えている人にしか引き寄せられません。
あなたがどうがんばってお付き合いしても、マイナス思考が陽転しない相手とは、距離を置いたほうがいいと思います。
 
 
いかがでしたか。
次の第2章では、相手選びを間違えて失敗したケースについて、実例を交えながら考察していきます。「人の振り見て我が振り直せ」で、ぜひあなたの恋愛や結婚に役立ててください。

*   *   *

第1章はここまで!
続きを読みたい方は、各電子ストアにて9月15日より随時発売になります。ぜひお買い求めください。
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なぜ、そうハッキリと断言できるのでしょうか。

それは、本書を読むことで、自分らしく幸せになる「結婚運」をつかめるようになるからです。

「結婚運」は、もって生まれたものではありません。
この本を読んで考え方のコツをつかめば、今日からいくらでも変えられるものです。

「結婚運」を高めるために必要なこと。それは、「自分自身のことを幸せにできるスキル」です。

どのような出会いが待っていようと、どのような結婚をしようと、自分で自分のことを幸せにできたら無敵で最強だと思いませんか?

幸運は、前向きな人のところに舞い込んできます。

思いどおりの恋愛や結婚することをあきらめる必要はありません。

自分らしく幸せになることに遠慮はいりません。

さあ、さっそく、はじめの一歩を踏み出しましょう!

【目次】

第1章 自分らしく幸せになるために知っておきたい基本
第2章 実録!「間違いだらけの婚活失敗談」
第3章 結婚運や幸せをつかむ8つのスキル&アビリティ
第4章 恋愛も結婚も幸せになれるかどうかは自分次第

【購入特典】

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■著者プロフィール

岡野あつこ

公認心理師/日本家族問題相談連盟理事長
33年前に恋愛、結婚、離婚相談室を設立、相談件数は4万件以上を手がけた、夫婦カウンセリングのパイオニア。マリッジ・夫婦問題カウンセラー養成講座で後進育成。マル秘テクニックを交えた的確なアドバイスが好評。テレビ・ラジオ・講演など幅広く活躍中。YouTube岡野あつこチャンネルも大人気。

*   *   *

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