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聞く、話す、書く。コミュニケーションで最も得意なのはなんですか?

しゅんしゅしゅんです。

コミュニケーションには「聞く」「話す」「書く」と大きく3つあります。(正確には「読む」もある)

この中で順位をつけるとすると、最も得意なものは何ですか?

世の中の人はどう思っているんでしょうか。

ちょっと検索してみると、こんな調査結果がありました。

Q:あなたの得意なコミュニケーション能力はなんですか?
A:聞く/44%、書く/29%、話す/14%、読む/13%

他にも類似の調査結果が見つかりましたが、結果は似たようなものでした。

なるほど。気持ちはとってもわかります。

「聞く」は受け身の行為だからでしょうね。「面識のない人に自分から気軽に話しかけたり、面白い話をしたり、大勢の前で堂々と話したり…そういったことは苦手だけど、聞き役ならできるし。」と、そんな風に思いますよね。

僕も少し前までは、「”聞く”なんて”聞く”だけだから、伸ばしどころも、伸ばしようもない」「コミュニケーションスキルを高めるなら”話す”と”書く”だろ」って思ってました。

でも最近は、伸ばすとしたら「聞く」だー!って思ってます。

だって、「聞く」はシンプルにみえて、じつに奥深い行為なんですもん。

なのに、みんなやろうと思えばできるからと伸ばそうとしない。チャンスですねチャンス。差がつくとしたら「聞く」なんです。

「え?そうかな?うーん、まあ言われてみればそうなのかも?」なんて、思った方はぜひこちら読んでみてほしいです。

これからの時代に欠かせない、これからの時代だからこそ輝く「聞くスキル」を鍛えたい!って思うと思いますよ。

本書での序文で、聞くには4パターンあると言います。

①きいていない。
②きいているようで、きいていない。
③相手に注意を向けて、批評的にきく
④相手の「肯定的意図」に注意を向けて、きく。

①はスマホやPCの画面に目がいっていて、相手の話に意識がほぼ向いていない。「え?今なんていった?」とか言っちゃう。

②は聞いているうちから、次は何を言おうかで頭がいっぱいの状態。相手の話の内容には意識がいっていない

③は入念に聞いているが、頭の中で「賛成」「反対」と自分視点でジャッジしながら聞いている。

④は「相手は何らかの肯定的な意図をもって言った」という前提に立って、相手の意図や背景・文脈を理解しようとする姿勢。そこにジャッジはなく受容の姿勢がある。

状況に応じて、自分は今「どの聞く」をしているのか、「どの聞く」をすべきなのかを意図的に使い分けることが大切なのですが、はてさて④の聞くをできる人なんてどれだけいるのだろうか、というはなし。

できる自分を見せたいなんて思惑が人の聞くを③とか②に陥れたりするもの。自分は聞いている、聞くのが得意だと思っていても、結局③でとまっていないだろうか?

上司が部下の話を聞く時でも、よくて③、結構②、①だってまあまあいますよねと、思います。

こうやってパターンを分類するだけで、自分の聞くは大丈夫か??って思ってきませんか?

聞くって全てのはじまりだと思います。営業も交渉もプレゼンもコーチングもファシリも、サービス作りも、全ては聞くことから始まる。

相手が分からないと、相手が考えていることが分からないと、どんな流暢に堂々と話したって、相手を慮っていない、相手のニーズとかけ離れた的外れの内容を伝えていたら、絶対にうまくはずがないです。

営業とか販売とかコミュニケーションを生業にしている人でも、大半の人は②とか③の聞くをやってると思います。お客さんが話しくれているのに、次はどう切り返してやろうか、なんて答えればいいんだろうってことで頭がいっぱい。お客さんの話をさえぎって自分が話したいことを話してしまったり。聞きたいことだけ質問したり。

企画プレゼン、交渉、1on1も全部同じです。

自分のことで頭がいっぱい。

対話の中で、一体いかほど、相手の肯定的意図とやらに注意を、どれくらいに向けられているか?

これは、話す、書くと同様に、一定の意識と訓練が必要な領域だと思います。意識だけでは難しい。訓練が必要。

さあ、「聞く」を超えた「聴く」の力を鍛えますか。



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