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◎明日から使える!小学校の先生として大切だった10のこと〜宿題はお手伝い◎


打ち上げや親睦会での飲み会での最中
近くで飲んでいるグループを見て、

「あの集団は、絶対先生やで。」


これは先生あるある。
先生には先生が雰囲氣で分かると言う。

まあ、先生は季節業なので、
打ち上げはよく被りますけどね。


《その5》
金曜の宿題は「お手伝い」だけ


宿題って何?

宿題が好きな子どもっているのかな。

先生としては、

「家での学習習慣をつけさせたい」
「その日の学習内容の復習は大切」
「予習は学習の意欲を高める」
「進んで学習の姿勢をとれるようになる」

など、宿題の目的はたくさんあります。

宿題を好きな子どもは少ないかもしれないけれど、大切な役割を果たしていることは事実。

けれど、家で泣きながらしている子や、
朝から宿題をしている子がいるのも事実。

「宿題」の意味を子どもたちが知らなければ、出されても効果がないのは確かです。


子どもたちの環境の変化

私が子どもの頃は、
いつも家には誰ががいて、寂しくなかった。

「宿題が終わったらおやつあるよー。」
「先宿題してから遊びに行ってねー。」

お母さんやおばあちゃんの横で、
仕方なく宿題をやっていたかな。


両親が働きに出ていて、学校から帰る頃には家に誰もいなかったり。

放課後にみんなと遊ぶ時間もないくらい、習い事や塾へ通っていたり。

学校外での、子どもたちの環境は大きく変わってきました。



私の出会った子どもたち

私立を受験する6年生。
毎日母親が宿題を代わりにしていました。

「うちの子の宿題だけなくしてください。」
保護者懇談で言われました。

テストでは毎回100点を獲る1年生の男の子。
「宿題ができない。」と泣きました。

1年生の女の子。
宿題の計算プリント
丸付けをすると、全部正解。
…あれ?
よく見ると、何度も何度も消しゴムで消された跡が。

両親に話を聞いてみると、父親が時間をかけて、丁寧に教え、やり直させているとのこと。
それも、毎日。



家族との時間をつくる宿題

私は金曜日、
正確に言えば連休の前日の宿題は、

「お手伝い」

だけと決めています。

連休なんだから、
たくさん家族との時間を作れるように。

家族とのコミュニケーションも自然と生まれるし、家族も喜ぶ一石二鳥。

さらに、
「ありがとう。」を言ってもらうという縛り付きなので、子どもたちも感謝されて嬉しい。

その上、
単調なことを嫌う子どもたちは、どんどん新しいお手伝いのレパートリーが増えていくという、創造力が高まる作用あり。


何が正解かは分かりませんが、
目の前の子どもたちのことをよく知ることで、その子たちにぴったりの「宿題」を見つけることができます。

「宿題」の意味も内容も、先生と子どもたちで創るものだと私は思います。




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