タール砂漠と城の街ジャイサルメール
【海外写真放浪記】 INDIA 9 ジャイサルメール
デリーのメインバザール駅からジャイサルメールまでは電車で約16時間、パキスタンとの国境に広がるタール砂漠の中心に街はある。
ジャイサルメール城を中心に街が形成され別名ゴールデンシティーの名を持つ。
街自体は交易などの物流の要所として栄え、お城はかつて王宮として使われていたが、インドーパキスタンの戦いの際に要塞としての機能を果たしていた。
寝台車の移動が初めてだった僕は、かつてインドを旅した友人から忠告を一つ受けていた。それは寝台車の場合2等ファン以上のクラスで必ずアッパーシートを選べと言う物だった。
列車にはシートの種類が沢山あり、3等から1等までの中にさらに種類がある。
スリーパーとは横に寝転べるシートの事で日本の電車でボックス席があると思うがアレの座席部分がロウワーシート、背もたれを跳ね上げて出来た部分がミドルシート、アッパーシートは荷物置きの様に初めから天井近くに固定されている。
簡単に言うと三段ベットなのだが、このミドルシート実は夜にならないと跳ね上げてもらえない。
そして2等迄は指定席の筈なのにインド人が勝手に乗ってくるので割とギュウギュウのまま座って夜を待たなければならない事があるのだ。
そこでアッパーのシートを予約しておくと、初めから横になる事が出来るし、空いている間はロウワーで車窓から景色を眺める事もできる。
これを知っていないと満員状態の時に逃げ場が無くなるのだ。ちなみに取っていても逃げ場が無くなる事もあるので、思い出したくも無いが思い出して次の機会に記事にしようと思う。
移動中16時間は割と暇なのだが、道中ではチャイワラーと呼ばれるチャイ売りや、サモサ屋など様々な売り子がやって来るので小腹を満たす事もでき、寝てしまえばそこはもう灼熱のジャイサルメールだ。
砂漠の街だけあって8月の気温は四十度を超えていて毎日昼間は出歩けない程暑かったのを覚えている。実際街人は日中はほぼ家から出ない。
暑いからか理由は不明だが、ジャイサルメールの人たちは明らかに黒い人が多い。そして山岳地帯の温厚なインド人に比べて物凄く人が悪い印象を持ってしまった。
それはこの日泊まった宿で起こった事件が原因なのだが、続きは長くなりそうなので次回に持ち越そうと思う。
次回 【海外写真放浪記】 INDIA 10 ジャイサルメール
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