【裏技】たった3千円で新品のiPhoneを買った話
みなさん、新しいスマホに買い換えるタイミングっていつですか?
新型のiPhoneが発売された時?
画像フォルダーが満杯になった時?
それとも、画面が真っ暗になって使い物にならなくなった時でしょうか?
私の場合、いつもバッテリーが上手く機能しなくなった時に、新しく買い換えます。
具体的には、
・ちゃんと充電したのに、全く充電できていない。
・100%から、一瞬で20%になる。
・そもそも、充電できない。
特に私は物持ちが良い方で、携帯の買い換えも4、5年置きと、本当にスマホが使えなくなる最後の瞬間まで、使い続けるといった感じでした。
しかし、時は流れ、携帯も、ガラケーの時代から、スマホの時代へ突入。
機能がどんどんアップグレードされるのは良いものの、それに応じて、新型スマホの値段も爆上がり。
いつの間にか、iPhoneの値段も10万円以上が当たり前になってしまいました。
そんな状況で、私に災難が降りかかります。
「今使ってるiPhoneのバッテリーが危ない!」
私がブルジョワなら、ここで、ドコモショップに殴り込み「お姉さん。新型iPhone一丁!」と叫べば良いのですが、なんせ、日夜白ご飯に磯自慢で空腹を耐え凌ぐ身分。
そう簡単には、10万するスマホは買えません。
ネットで旧型を買うという手段もありますが、どれでも6、7万と高額。
私には到底手が届かない。
そこで、どうしたら良いものかと考えた結果。「じゃあ取り敢えず、バッテリーが原因なら、普通にバッテリーだけ交換すれば良くね?」という結論に至りました。
グーグル先生で、一番近所のリペアショプを検索。
料金表を見ると、なんとたった3千円で、バッテリーを新品に交換してもらえるではありませんか。
それまで、「とうとう、10万はたいて、スマホを買う時が来たか。」と身震いしていた私は、一気に風呂の排水溝の底のような地獄から引き上げられた気分でした。
1.スマホを抱え、いざリペアショップへ!
とはいうものの、「本当にたった3千円で、バッテリーを交換してもらえるのか?」と疑いは晴れません。
なんせ、私にとっては、10万の出費が、たった3千円で済むかも知れないという、美味し過ぎる話なのですから。
「もしかしたら、3千円は、バッテリー本体の値段だけで、追加で、サービス料金、5万円取られるんじゃ?」とか
「店の真の狙いは私の個人情報で、修理中にこっそり抜き取るのが目的なんじゃ?」と、どんどん不安になって行きます。
しかし、待っていても、症状が良くなるはずはありません。
早く、買い換えるか、修理に出さないと、最悪、突然電源が点かなくなり、ゲームオーバー。
暖かい布団が私の足を掴み、「行くな!」と必死に引き止める中、とうとう私は、リペアショプに行く決心をしました。
普段、全く電車を使わない私は、初めて乗る5歳児のように、不器用に切符を握りしめ、おぼつかない足取りで、車内へ踏み込みました。
店は辺鄙な場所にありました。
ショッピングセンターの、奥の奥。
10分ほど、フロアを探し回っても、まだ見つかりません。
「まさか、あのステーキハウスは実は表の顔で、裏の顔は修理店。合言葉を言って、初めてスマホ修理屋に通されるんじゃ?」とまで考えましたが、世の中はそんな中二じゃない。
無駄な妄想を追い払いつつ、近くの雑貨屋の店員さんに直接場所を聞いてみることに。
そして、とうとう目的の修理屋に辿り着きました。
2.イケメンとの初対面!
修理屋は、道沿いにカウンターが一つあるだけ。人一人が立てるスペースの奥は、カーテンで仕切られ、広く見積もっても、四畳半ほどしかありません。
特に目立った看板もなく、「ここが本当に目的の店なのか?」と不安になりましたが、思い切って呼び鈴を押すことに。
すると、「いかにもジャンク屋」というような、髭ズラに頭に白タオルの怪しい男が・・・というわけもなく、普通に清楚な見た目のイケメン男子がお出迎えしてくれました。
「バッテリーの交換お願いします。」
「この機種だと、お値段は3千円ですね。」
私の不安はあっさり解決。どうやら、ネットで見た通り、料金は嘘偽り内容です。一先ず安心。
「修理に、お時間、10分ほどいただきますが、よろしいでしょうか?」
「はい。大丈夫です。」(目上の人に、「大丈夫です」というと失礼という話を聞いたことがあるが、これ以上語彙力がない私。)
「それでは、こちらの同意書にサインお願いします。」
ほう。なるほど。これでもう、私は逃げられないというわけか(大げさ)。
「パスコードは修理のため以外に利用しません。」などの注意書きを読みつつ、順番にチェックマークをつけて行きます。
「いいや。たとえ修理のためだとしても、俺のパスコードは絶対教えられないねぇ!!」という修羅場もなく、あっさり署名完了。
料金を支払い、修理が終わるまで、一先ずお店を後にします。
ここで普通の人間なら、楽しくウィンドウショッピングを楽しみつつ「キャキャウフフ」していれば良いのですが、なんせ私は物欲ゼロの引きこもり。
いきなり、キラキラ輝く黄金郷を見せられても、「俺はええわ。で、こたつは?」状態です。
まるで、浜辺に打ち上げられたアザラシのように、真顔でエスカレーターの前の座椅子に腰掛けます。
待つこと、100万年。ついに、修理が終わる時間になりました。(空気を読んで15分後に行った。)
(「定位置に戻ったか・・・」)
再び呼び鈴を押すと、カーテンの向こうから清楚系男子が現れました。
「これが古いバッテリーです。大分膨らんでましたね。」
抜いた親知らずを見せつける歯科医のようなそぶりで、私にパンパンに膨らんだ乾燥剤を見せるけるイケメン。(iPhoneのバッテリーは、古くなるとガスが発生して、袋が膨らむらしい。)
「わぁ、すごい!」
と反応するもなく、無言のまま会話終了。
何事もなかったかのように、クールにスマホを受け取り、颯爽と店を後にしました。
3.後日談
修理後、全く問題なく、まるで新品同様に生き生きと動いてくれます。
店に行くまでは、「安過ぎる。何か裏があるんじゃないか?」と不安でいっぱいでしたが、実際行ってみると、お店の人の対応もパーフェクト。何も問題ありませんでした。
モンストのアニメのように、「気づいたら、いつの間にか、知らないアプリを入れられたいた!」みたいなこともありませんでした。(イケメンのメールアドレスとかも勝手に登録されてたりしなかった。)
結果的に、行って大正解。むしろ、「なんで今まで一度も利用してこなかったんだろう?」とちょっぴり後悔しました。
次、またスマホが使えなくなっても、また同じ店に行こうと思えました。(※決してイケメンに会いたいからというわけではない。)
あなたも、スマホの調子が悪い時は、買い換える前に、まずはリペアショップに相談してみるのも、アリかも知れません。(同意書の半券は、しっかり保管しておきましょう。)
ではでは。
(はぁ、なんか寂しいな。スマホの画面でも叩き割るか・・・)