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論語のススメ...論語入門編まとめ②

⑦素読をする…味わうように読む
素読とは、意味や内容の理解はひとまず置いておいて、文章を声に出して読むことです。

何度も繰り返し読むことで
文章の真意を脳や身体に直接インプットします。
そして潜在意識の中に記憶させていき
理解を深めていく方法です。

江戸時代では、藩校や寺子屋で
人づくりや道徳教育の
適切な方法の一つとして、
明治の中頃まで盛んに行われていました。

声に出して読む
目で文字を見る
耳で音として聞く
身体と心で感じる
という、感覚器官を通じて心身に染み入るように読んでいくこと。
それが素読の本質なのです。

心身の感覚をフルに使って、論語の言葉を味わってほしいのです。

『感覚を磨き、自己を研ぎ澄ます』

⑧日本人は論語に育てられた…論語からの発展
日本人は過去から現代に至るまで
私達の生活や立ち居振る舞いは
「論語」の影響を強く受けてきました。

礼儀作法や、尊敬・感謝の気持ちの示し方、
謙虚な姿勢、他者への思いやりなど、
日本人が備える倫理観やマナーは
「論語」を通して身に付いてきたものばかりです。

また、四字熟語やことわざには「論語」が由来の言葉が多くあります。

『日本人らしさのルーツ、ここにあり』

⑨論語から生まれた言葉…四字熟語とことわざ
・学而第一
 「巧言令色」「切磋琢磨」
 「和を以って貴しと為す」

・為政第二
 「温故知新」
 「義を見て為さざるは勇なきなり」
 「五十にして天命を知る」

・公冶長第五
 「一を聞いて十を知る」

・雍也第六
 「博文約礼」

・泰伯第八
 「戦々兢々」

・顔淵第十二
 「克己復礼」

・子路第十三
 「剛毅木訥」

皆さんも聞き覚えのある言葉があるかと思います。
これらはいずれも「論語」から生まれてきているのです。

どの言葉も孔子の教えをコンパクトに凝縮した格言ばかりです。

四字熟語やことわざは
座右の銘やスローガンとして
現代でもよく使われていますね。

皆さんの好きな言葉、
座右の銘となる言葉を探すのも
「論語」の楽しみ方の一つではないでしょうか。

『論語は人生模様をも示す。あなたの人生を彩る言葉を見つけよ』

⑩迷い悩んだ時こそ論語…あなたの背中を押す言葉がそこにある
論語の篇や各章は、一つのテーマ別に分かれているわけではありません。
各編・各章に関連性はなく、単独のものです。

ですので、論語を読む時は
どこから読み始めても良いですし
どこで終わっても良いのです。

今悩んでいることの、解決のヒントとなるページを偶然開くかもしれません。

何気なく読んだ箇所に、今求めていた言葉や教えがあるかもしれません。

論語は背中を押してくれる言葉ばかりです。
悩んだ時、迷った時、あなたの役に立つ言葉がきっとあるはずです。

私達、論語普及会は
論語を広く親しんでもらい、
より良い生き方・考え方を磨き、
人間的成長と人生を豊かにするための学びの会です。

いかにも善人的な人間を目指すかのように感じられるかもしれませんが、そんなに大層なことではなく、“思いやりのある心を持った人”になろうということです。
これに関して論語では「仁」という言葉が使われます。
「仁」とはつまり、“真心”のことです。

自分中心の考えや
私利私欲の行動ばかりにならぬよう、
言葉と行動を誠実に、
周囲の人に対して真心ある人になりましょう。
そう伝えているのです。

『ともに共に、学ぼうではありませんか』

論語入門編はこちらのマガジンにも収録しています↓↓


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