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バイクにまつわる話

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私の書いたバイクに関する文章のまとめです
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#エッセイ

自己紹介

自己紹介

geek です。
おとなです。

ここでは、いくつかの話を公開していこうと考えています。

そのなかに、バイク乗りの話があります。バイク好きにはいくつかの系統があって、わたしはそのなかでも、ツーリングライダーというバイク乗りに属します。

バイク好きには系統がある バイク好きな人といってもいくつかの系統がある。

改造するのが好きな人がいる。いじるのが好きな人。
工具箱を広げて、手を真っ黒にして・

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バイクで年間3万キロ走る、ということ

バイクで年間3万キロ走る、ということ

わたしはそういう走り方だった。

ひとくちに
「ツーリングライダー」
といっても、どのくらい走るのだろう。

わたしは、ちょっと距離を走る人だった。

自分が当然のような顔をして過去やっていたことだから、
自分にとっては当たり前である。

しかしそれが、
自分以外の人にとって当たり前かどうかは別の話である。
どれくらい走ったのか、お知らせしてみるのである。

ある年のツーリング記録(残っているもの

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ライダーの記憶 いつもと違うお休みに

ライダーの記憶 いつもと違うお休みに

連休が来る。
今年の連休は、今までと違う。
相変わらず遠出がはばかられるような連休である。
わたしは自分の文章で、遠出した気分になる。それができるのは、全力で「バイクに乗って走る」という体験をしたからであった。

むかし、わたしは全国を走り回っていた。
11月も下旬の連休、どこを走っていただろう、と思いながら全く違うことを思い出していた。

*   *   *

港町ブルース、という歌があった。

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ライダーの記憶 お見舞いの話

ライダーの記憶 お見舞いの話

昔、メモをしていた。

*   *   *

バイクに事故がつきものだ、
とはあまり言いたくないのだけれど、
周りを見ると
車に比べて事故に遭う確率は高いように思う。

私の周りでは、私も含めてそれぞれがなにかしら事故の体験を持っていて、幸いなことにみな五体満足で生きている。

ある時
ツーリング友達が入院したと聞いた。
彼女は遠目から見ても
ひとめでわかるほどの美形である。
身長は150cmとち

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ライダーのいたずら

ライダーのいたずら

ライダーとはあれです。
バイク乗りのことであるよ。

ゴツゴツのプロテクターが入った上着を着ている。
プロテクターとは、肩パットとか、肘パットのことです。
そして、そのジャケットの素材は革だったりすることもあるね。
これを着ているだけで何か日常ならぬ雰囲気である。

あなたは日常、革ジャン着ますか。
夏はないだろうけれど、たとえば、冬は。
着る? 着ない?
着るのは少数派な気がするね。
そして、わ

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ツーリングの神様

ツーリングの神様

バイク乗りにとって、ツーリングの神様とは、どういう存在なのか。

私にとってのツーリングの神様は、行く先々で、前を走る地元の軽トラックやコンパクトカー。

目が血走るようなテンションで走り続けていると、農作業の車だったり、ちょっとそこまで買い物に行くのかな、と思う車だったり、そういう車に追いつくことがある。

「ああ、いい気分で走っていたのに」と思う。しばらく車の後ろを着いて走り、我慢をする。なぜ

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居酒屋ライダー

七笑を飲んだ。木曽のお酒であった。木曽は日帰りでよく走りに行ったところ。

昔のツーリングの話になった。

お酒のにおいに混じって、山のにおいがしたように思った。

「・・・その道を走ったあとにね、

壁に貼ってあるお品書きを眺めながら記憶を辿って話した。

何を話したのだろう。すらすらと口から言葉が出てきた。

アスファルトのきめの荒さを思い出した。

背中に伝わってくるエンジンの振動を思い出し

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みんなでツーリングにいく理由

ツーリング。
一人でいくか、みんなでいくか。
この選択でバイクの楽しみ方は大きく変わる。

 ある日、7人でツーリング。バイクを連ねて走ることが、なぜ面白いか。走っているときは会話も無いのに。

 途中のコンビニで休憩。目的地で温泉、おいしいご飯。
帰りも途中で休憩しつつ。

 例えば、みんな車に乗ってずーっと同じ時間を共有したら、最初は良いけど、だんだん疲れて眠くなってくる。話題もなくなってくる

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ツーリングの必需品

全国をツーリングしていたときの
お気に入りの持ち物。

高千穂神社で求めた
厄除御守

たんぽぽのような、くちなしのような
はっきりした黄色の御守。
刺繍の色は忘れてしまった。

ほかの御守とちがって
何年もの間
必ず
ジャケットの内ポケットに入れていた。

バイクに教えてもらったこと

ツーリングに出ていた頃に考えていたことをぽつぽつとメモしていた。
わたしはバイク乗りだったのであった。
そのわたしはバイクに何を教わったのか。

少々のことは「ふーん」と流せるようになったのであった。

天気予報は気にするけれど、あてにはならない。特に山あいは。
自分の目や鼻や皮膚感覚で、雨の雰囲気を察知する。
あと、対向車を見る。
だからといって、自分の予測がいつも当たるわけでもない。

楽観的

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