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#69【これから学校の先生になるあなたへ】『虹の足』授業実践

本記事を一言でまとめると、
「若手の先生よ、『虹の足』の授業実践の流れを公開します!」
です。


教職9年目、職場では中堅と言われますが、まだまだ若手の気持ちでいたい《たまちゃん》です😄

【これから先生になるあなたへ】では、教育実習生や若手の先生に向けて、お伝えできることをまとめていきたいと考えています。

「詩」から始まる年間授業

虹の足』という教科書教材は、中学2年生の教科書の単元配列の中でも一番に出てきます。
4月の初め、国語科授業開きをした後の初めの単元が「詩」になっているということです。

私の勤務する自治体の採用する教科書では、中学校3年全て「詩」の授業から始まります。

そこで、まずは国語科授業開きを行います。
その後、『虹の足』の授業に入ります。

『虹の足』授業実践(導入)

さて、『虹の足』の授業実践が始まります。(授業のイメージを持ってもらうために、会話形式でまとめてみました。)

「みなさんは、詩の勉強を今までしたことがありますか?例えば1年生の初めにやった詩は?」

「金子みすゞの『ふしぎ』をやりました!あとは、『河童と蛙』も!」

「『河童と蛙』は2学期くらいだと思いますが・・・。それでは、1年生の時に勉強した表現技法は覚えてますか?」

「直喩法とか隠喩法とか?」

「そうですね。後で資料集で具体的な意味や使い方を確認しておきましょう。それではこの単元の本題ですが、今回は、各自で詩を創作し、その詩と『虹の足』を読み比べてもらいます。」

「自分で詩を作るってことですか!?」

「そうです。条件として表現技法を必ず使うこと。テーマは”幸せ”についてです。」

このような流れで導入を行い、「詩の創作」を体験してもらいます。
「詩の創作」を行うことで、自発的に表現技法について各自が詳しく調べ、自分にとっての”幸せ”とは何かを考えていきます。

導入の際は教科書を開かせずに、教科書にどんな詩が載っているかを伝えませんでした。
中学2年生の感性で”幸せ”について考えながら、習得した知識をもとに詩を創作してもらうことを重視してみました。

(展開)

「それでは、各自が作成した詩を机の上においてください。時間を取るので、他の人たちがどのような詩を書いたか自由に読みに行ってください。」

同じクラスになった生徒たちが、それぞれどのような考えをもっているかを知るためにも、クラス内で自由に動きながら詩を読ませます。
(クラスの人間関係などに応じて、ペンネームを考えさせてから自分の名前がわからない状態で詩の回し読みをすることもあります。)

「友達の詩を読んで感じたことを、簡単にメモしておきましょう。メモし終わったら、教科書に載っている詩の『虹の足』を見てみます。」

ここで初めて教科書掲載の詩『虹の足』を読むことになります。一緒に音読をして詩を味わうのもアリかもしれません。

「『虹の足』の中で使われていた表現技法はどこにありますか?」

「直喩法が○○行目に、他にも隠喩法や擬人法があります。」

自分で表現技法を確認しながら詩を創作しているので、生徒からすぐに表現技法についての答えが出てくるはずです。

(まとめ)

「それでは最後に、詩の創作の際のテーマである”幸せ”について考えてみます。みなさんは、自分の詩の中でどのようなことを”幸せ”と捉えていますか?」

「友人との関係や自分が好きなことをしているとき、を幸せだと考えて詩を創りました。」

「では、『虹の足』の作者が考える”幸せ”とは何か見つけてみましょう。」

「自分には見えてないけど、幸せな時がある。と考えていると思います。」
「自分は周りの人間関係の中で、幸せに生きているんだな。と感じているのだと思いました。」

「作者の考える”幸せ”について考えられていて良かったです。」

まとめについては、教科書掲載の詩についても触れたいので、詩のテーマである”幸せ”についてまとめる形で終了としました。
プリントなでで、自分や他の人たちが創った詩と作者の詩の違いを考えて書かせ、より詩を味わうことに目を向けても良いかも知れません。

アドバイス(まとめ)

本記事を一言でまとめると、
「若手の先生や、『虹の足』の授業実践の流れを公開します!」
です。

今回は『虹の足』の授業の流れを会話形式でまとめてみました。
自分で考える授業のやり方には賛否あると思いますが、1つの実践方法として見てもらえれば幸いです。


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