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非認知能力を育てる理想のオルタナティブ学童をつくる!

はじめまして!

おそらくこの記事に目を留めてくださった方のほとんどが、これから小学校入学を控えたお子さんをお持ちの方々かと思います。

はじめましての今回は、ご挨拶の代わりにnoteを立ち上げた経緯や、noteでどんなことを伝えていきたいのかについて書きたいと思います。

理想の施設を目指して

私は首都圏で約300施設以上の保育園・学童保育所・児童館を運営する法人で、保育士→保育園園長→児童館・学童保育所施設長→児童館・学童運営統括担当と肩書きを変えながら約18年間子ども達やスタッフと関わってきました。

業務委託/指定管理事業者として公募に参加し、公設民営施設を複数受託することができており、運営面においては非常に高い評価を頂くことができております。

しかし
業務委託/指定管理事業者という制度の運営面で抱える課題は大きく、私の目指す「主体的・対話的で深く学べる(遊べる)最高に楽しい放課後の時間」は実現できそうにありませんでした。

そこで
この度みなさんと「理想の学童」を一緒に考える場として、noteを書き始めることにしました!

非認知能力との出会い

ここ最近よく聞くようになった言葉に「非認知能力」というものがあります。
岡山大学助教授の中山芳一さんが詳しく書かれておりますので下記引用を参考にしてください。

・非認知能力が子どもを伸ばす 点数化できない能力「非認知能力」

私はそれほど勉強ができるほうではないのですが、過去に経験してきた仕事において大きな挫折をしたことがありませんでした(失敗は山のようにしてきましたが…)。

楽観主義だからかな…位に思っていたのですが、「非認知能力」という概念を学ぶことによってその謎は解けました。

非認知能力を具体的な要素に分解すると
・自己肯定感
・自信
・自制心
・主体性
・好奇心
・柔軟性
・やりぬく力
・回復力
・楽観性
・共感力
・共働力
・社会性
等があるそうです。

私が昔、自己分析した時に書き出した「自分の強み」がほとんど入っていました。
これは、知識のある人(認知能力が高い人)に少なからぬ劣等感を抱いていた私にとっては まさに目から鱗が落ちる思いでした。

子ども達の非認知能力をもっと高めたい

私はなぜ自分の非認知能力が高いのかを、過去の原体験にさかのぼって思い返してみることにしました。

長野県の片田舎に生まれた私は、同じ地区に同級生が2人しかおらず、男子は私一人、上も2学年いませんでした。

小学校に入ると友達は増えましたが、相変わらず家に帰る方向には一緒に帰る同級生はほとんどいません。

けれどもその当時は集団下校や地区子ども会などといった地域の子ども達が集まって異年齢で過ごす時間がたくさんありました。

そのため、2年生になると下級生の友達がたくさんでき、4年生で最高学年になった私は、毎週地区の子どものまとめ役として空き地で遊んだり、子ども会のリーダーを務めるようになりました。

そして
5年生の時に、ファミリーコンピューター(通称ファミコン)を手に入れると、一気に子ども集団に火が付きました。

ファミコンが、私達を強い絆で結ばれた"ファミリー" にしたのです。
後輩との強いつながりは、高校に進学するまで続きました。

この小学2年生から中学3年生までの経験が、私の人生の根幹を支えてくれているのだと思います。

私は
大人ではなく、子ども集団から、人生に必要なものの多くを学びました
(もちろん大人の見守りあってこそですが)。

そして今、失敗を恐れ、人間関係に自信を持てない子ども達が増えている現状を打破するために、

子ども達の非認知能力を高める最高の居場所を提供したい!
と思っています。

子どもの「やってみたい」を大切にしたい

大人になるにつれ、知識(認知能力)が増え、先の見通しが立てられるようになるという成長と引き換えに、すり減ってしまう非認知能力が、好奇心や自信、挑戦する意欲ではないでしょうか。

最近の子ども達と話していると

「鬼ごっこは好きじゃない。すぐに鬼になるし、足遅いから…。」

「見てるだけがいい。やりたくない。」

など、特に運動能力にコンプレックスを持った子が、他の子と自分を比較し、消極的な発言をする姿をよく見かけます。

そういった子は、ゲームが得意だったり、折り紙やぬりえが得意だったりするのですが、現在の公設民営の学童保育所にはゲームはありませんし、折り紙やぬりえなども「一日2枚まで」などの制限があるところがほとんどで、育成中にはその子のスキ・得意を十分に発揮する場面がありません

ゲームばかりやるのは良くない、外で思い切り遊んで欲しい、そう思う保護者の方の気持ちはよくわかります(私自身も小・中学生の3人の子どもを育てる父親です)。

しかし
他の子と自分を比較し 自信を無くしている子に
集団遊びを期待したり、スポーツなどの競技に対する好奇心を掻き立てるのは非常に難しいと言わざるを得ません。

だからこそ、オルタナティブ学童では一人ひとりの子どもたちが
「いま、イチバンやりたいこと」
にフォーカスした育成を大切にしていきたいと思っています。


じぶんのなかの「ピカイチ」をさがそう!

一番やりたいことが見つかったら終わりかというと全くそんなことはありません。

なぜなら、子どもは「飽きっぽい」からです。

そして一番やりたいことが見つかったとしても
そこで一番をとれることもそうそうありません。

だから
子どもの好奇心のアンテナは「次のイチバン」を探して絶えず動いています。
そして本当にハマれるものが見つかったら、子どもたちは納得いくまで集中・没頭し、探究していきます。

「ピカイチ」とは、「いま、イチバンやりたいこと」

その「ピカイチ」探しを応援し
主体的に学ぶ子どもたちを伴走支援していくのが 私達スタッフの役目です。

「みつかった!」と思ったのに、1か月くらいで飽きてくることもあるでしょう。
でも新しい視点をみつけたらまたハマりだす、そんなことも多いです。

昔ハマったアレと、今ハマっているコレが、意外なところでつながって…
いきなり大人もビックリするような、新たな才能が開花したりすることもあります。

大人たちが関わり方を変えていけば
子どもたちの「自己肯定感」は高まり(低くなることなく保たれ)、
「非認知能力」はもっともっと伸びていきます。

だから私は
これから未来を切り開いていく子どもたちのために
今までの学童の常識を覆すオルタナティブ学童クラブを立ち上げたいのです。


いま、ココから、スタートします!

ここで語り始めた理想のオルタナティブ学童「ピカイチ(仮称)」は、まだ実在していません。

「今、ココ」から、スタートします!
皆さんの意見をお聞かせいただけると幸いです。

令和7年度には、新しい時代を生き抜く力を育む オルタナティブ学童を開設するぞ!

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