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#映画

映画『哀れなるものたち』を観て考えたこと

映画『哀れなるものたち』を観て考えたこと

『哀れなるものたち』を鑑賞してきました

成人女性の身体に赤ん坊の脳を移植し、蘇生された人物が、何を感じて、考えて、生きる意味と喜びを見出だしたのか?
その軌跡を余すところなく見せてくれる映画です

冒頭に登場した“彼女”は、美しい顔立ちに似合わぬ乳幼児のような話し方と仕草だったのが、
みるみるうちに成長し、言葉は滑らかに洒落た表現を身につけ、自身の身体の“幸せになるところ”を発見し、それを素直に

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Spotify部活動が楽しいぞって話(映画編)

Spotify部活動が楽しいぞって話(映画編)

以前より、時折Spotifyでプレイリストを作ってこちらの記事にしたり、フォローさせて頂いてる方のプレイリストを聞かせて頂いたりすることがあって
やっぱりプレイリストを作って聞くのも、人のを聞かせてもらえるのも、面白いですね! ってなったので、また新たに作ってみましたという記事です
今回は映画の中で使われている曲で、激しい曲と穏やかな曲のリストを作ってみました
ついでに曲にまつわる映画の話も、ちょ

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『ソラリス』と『伝奇集』と映画『インターステラー』の感想

『ソラリス』と『伝奇集』と映画『インターステラー』の感想

こちらの記事は、以前Twitterに上げた読了ツイートを再掲載し、ちょっとだけ加筆したものです

(2023年6月2日)

難解さに読み進められるか不安だったにも関わらず
ソラリスのふたつの太陽と『海』が傍にあるような、物寂しくも優しい語り口の訳文がとても魅力的で、ゆっくりと読めてしまった不思議な心地がしています
ソラリスは赤い太陽と青い太陽が交互に昇るという情景がとにかく美しく、この目で見てみた

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車を追突されたら相手が任意保険に入ってなくて大変だった話

車を追突されたら相手が任意保険に入ってなくて大変だった話

はじめに

こちらは、もう何年も前の話なのですが
実家の母が停車中に別の車に追突され、車の修理費を請求したものの相手は任意保険に入っておらず、請求がまったく上手く行かなくて大変で
こうしたトラブルの際に、車両保険のオプションにある弁護士特約に加入しておくと相談ができていいですという、まとめるとそういう記事です
以下、細かい経緯と大変だった事と、関連したちょっとした小話などが書いてありますが
大事な

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映画『Barbie バービー』の感想

映画『Barbie バービー』の感想


とりあえず全体のざっくりした感想から

どこから語ればいいか、あわあわしてしまう程に、様々な楽しい要素がこれでもかと詰め込まれた映画でした
自分はバービー人形で遊んだ体験はしておらず、そのカルチャーにも疎いのですが、バービー人形ってこんな歴史や種類があったんだ! という視点も楽しかったし
夢のような“理想“の世界であるバービーランドから、現実に出かけたバービーとケンに起きる変化と、その変化がバー

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オタクのための駄作上演会がやりてえって話

オタクのための駄作上演会がやりてえって話

『トクサツカガガ』という漫画がとても好きです
週刊ビッグコミックスピリッツに連載されていた漫画で、特撮オタクの女性に、取り扱いジャンルが近かったり遠かったりする様々なオタクの友人が出来て、色んなオタク活動の遊びをしたり、時にオタクならではの悩みを解決したりする話です(雑なまとめ)

コミック9巻に主人公と友人さんたちが集まって
『駄作品上演お泊まり会』という催しをやる回があって、そのエピソードがめ

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ジム・キャリーの代表作と言えば? (映画のよもやま話)

ジム・キャリーの代表作と言えば? (映画のよもやま話)

以前、なんかの拍子で映画に堪能な友人と、

「ジム・キャリーさんて、最近は出演作を観ないけど、どうなさってるかねえ」
「…うーんと、ジム・キャリーの代表作って言えば何になるかねえ」

と、微妙に噛み合ってない導入から、
ジム・キャリー氏の代表作を選出してみようではないか、という流れになり、それぞれで2作ずつ出すことになりました

友人が出してきたのは『マスク』『ライアーライアー』

自分が出したの

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テッド・チャン著 『あなたの人生の物語』と映画『メッセージ』の感想

テッド・チャン著 『あなたの人生の物語』と映画『メッセージ』の感想

こちらは以前、Twitterにのせた『あなたの人生の物語』に収録されている短編の各話感想です Twitterにのせた時のわりとそのままだし、ネタバレの感想もそのまま書いてますので、ご注意下さい

『バビロンの塔』

いきなりめっちゃファンタジーな話で度肝を抜かれつつ、長い長い塔を登り行く職人たちの息遣いが伝わるような導入に、あっという間に夢中になりました
塔の高層に適応した人達の生活の描写もたまん

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『君たちはどう生きるか』を観て一週間たった時点での感想

『君たちはどう生きるか』を観て一週間たった時点での感想

(映画の内容については直接の言及はしていませんが、この映画はポスター以外のプロモーションを行わなかった性質上、何を書いてもネタバレに触れてしまうと思われますので、#ネタバレ指定をしています)

約一週間前に、宮崎駿監督の最新作『君たちはどう生きるか』を鑑賞して
その時点では感想がどうしてもまとめられずにいました
何を書いたらこのドゥルドゥルした感覚がまとまるのかなあと、折に触れて考えようと思ったの

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『金星ロケット発進す』の感想

『金星ロケット発進す』の感想

Amazon primeで古典SF映画を観ました

『金星ロケット発信す』
原作はスタニスワフ・レム氏の『金星応答せず』です
あいにくと原作は未読で、同氏の作品は『ソラリス』しか読めてないのですが
何だか凄く、レムさんらしい! と感じてしまった映画でした

地球へ墜落した隕石から地球外の文明の証拠が見つかり、それは金星からの飛来物であることが判明し、地球側は通信を試みるものの応答がない…
ならば、

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『アラビアのロレンス』を午前10時の映画祭で観てきた感想

『アラビアのロレンス』を午前10時の映画祭で観てきた感想

全国各地の映画館で『午前10時の映画祭』という上演イベントが開催されています

往年の名作映画などがスクリーンで鑑賞できる素敵なイベントで以前から気になっていたのですが、
名作と知っていながら観れてなかった『アラビアのロレンス』を観るチャンスだと出かけてきました

『アラビアのロレンス』について

タイトルは知っていても、観たことはなく内容もよく知らない(でもきっと凄いのだろう)という映画でしたが

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