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スパイスのテンパリングが決め手!  #6北海道「北海道スープカレー」

スープカレーの発祥地?!北海道から、スパイスの香りが引き立つスープカレーをご紹介します!!

栄養士さんのアドバイス付きレシピとともに、
ご当地料理を楽しむ「お家で作る!ご当地の味★栄養士おすすめ料理」
第6弾は、北海道!
スパイスの風味が食欲をそそる北海道スープカレーをご紹介します。

こんにちは。グリーンハウスnote編集部のLVGsです。
今回は、管理栄養士の松榮 翔子さんに、「北海道スープカレー」のレシピとそれにまつわる栄養のお話を伺いました!

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【プロフィール】
松榮 翔子  まつえ しょうこ
株式会社グリーンハウス
新卒採用にて入社し、現在は東京・丸の内にある大手メーカーの社員食堂で管理栄養士として勤務しています。
さらに、昨年度は食堂での業務と並行し、特定保健指導にも挑戦。今後も、食を通して世の中に笑顔と健康を広めていけるよう、さまざまな取り組みをしてまいります。

◇季節の変わり目、体調不良になっていませんか

>>今回のレシピを紹介しようと思った理由を教えてください。
季節の変わり目などで体調不良になっていませんか?
今回の北海道スープカレーは、たくさんの食材を使っているので、免疫機能を維持するために必要な、良質なタンパク質やビタミン、食物繊維などを一度に取ることができ、また、辛いものや温かいものは、血行促進や代謝アップにつながるので、バテやすい体にピッタリだと思いました。

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◇「北海道スープカレー」レシピ

北海道スープカレーレシピ

◇自分だけのスープカレーを追求しています!

>>スープカレーとは
文字通り、水分が多いカレーです。スパイスを組み合わせて使い、具材は煮込むよりもトッピングで使用します。スパイスは大きく2種類(パウダー状のものとホール状<丸ごと>のもの)あります。
私の場合は、パウダー状のものは自分で配合を調節し、オリジナルのカレー粉を作ったりして楽しんでいます!ホール状のものは、油になじませることがポイントです。

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ちなみに私は、15種類以上のスパイスを保有しており、その時の気分などで組み合わせを変えたりしています。
私のおすすめの配合(1人前)はこちら・・・ガラムマサラ(小さじ1)、ターメリック(小さじ1)、パプリカパウダー(小さじ1)、コリアンダー(小さじ1)、クミン(小さじ1)

>>おいしいスープカレーはスパイスのテンパリングから!
今回のレシピで、特にポイントなのが、熱したオリーブオイルに入れるスパイスの順番です。この順番こそがおいしいスープカレーを作るコツなんです。今回のレシピでは、唐辛子、にんにく、しょうが、カレー粉、ガラムマサラの順に入れていますが、これは油に香りを移す(≒テンパリング)ことを主としています。スパイスとオイルにはとても親和性があり、ここでのひと手間が大きく味を変化させます。

>>とことん、うま味を追求してみる!
いろいろなスパイスを組み合わせて、自分だけのレシピを作ってみたりすることのほかに、スープカレーはだしをしっかり効かせることが大事だと思います。
例えば、昆布だし(グルタミン酸)やかつおだし(イノシン酸)を使って和テイストにしてみるのも面白いですし、トマト(グルタミン酸)とマッシュルーム(グアニル酸)などを使い洋風テイストにしてみるのも。うま味成分2種類あると、それが足し算ではなく掛け算となって、さらなるうま味が誕生します。どんな組み合わせでどんなうま味になるのか、、、想像するだけで楽しいですね。

◇スープカレーは栄養的に優秀なメニューなんです

>>カレーは栄養価が優れている!
今回ご紹介のスープカレーは、トッピングにかぼちゃや人参などを入れていますが、こちらは脂溶性ビタミン(油と一緒に調理することで 吸収率がアップする脂溶性ビタミン<ビタミンD/A/K/E>)が含まれる食材をトッピングしていただくのが◎。その際、レシピではレンジでの温めにしてますが、素揚げしていただくことでビタミンの吸収率がアップします!

スープカレーは、ビタミンのほか、多くの食材を使うので良質なたんぱく質や食物繊維も取ることができます。効果的にたんぱく質を取ることで、筋肉量が増え、熱を作る働きが強くなり、免疫機能の向上に寄与するといわれています。
たんぱく質を効果的に取るためには、ビタミンB6とビタミンCを一緒に取ることが必要です。
ビタミンB6が足りないと、摂取したタンパク質が吸収できる形に分解できず、ビタミンCが足りないと、体のたんぱく質合成能力が落ち、筋力・体力・免疫機能が低下します。

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>良質なたんぱく質とは
タンパク質を構成するアミノ酸は、大きく「必須アミノ酸(体内で合成されず、食物から補給する必要がある)」「非必須アミノ酸(体内で合成できるが、食物から摂取したい)」に分類されます。体内でたんぱく質が合成される際には、そのたんぱく質を構成する全ての必須アミノ酸(9種類)が存在することが必要です。どれか一つでも不足していれば、うまく合成が進まず、最も不足する必須アミノ酸によって合成量が決まってきます。数値が高いほど栄養価が優れていて、最大値は100となります(アミノ酸スコア)。今回レシピで使っているたんぱく質の卵・鶏肉・豆腐はアミノ酸スコア100になります。

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>栄養価を逃がさない工夫
スープカレーのいいところとして、彩りが良い=食欲をそそるところだと考えています。スープの方に具材を入れてしまうと沈んでしまい、カラフルな野菜がスープの中だともったいないのでご飯の上に乗せると良いです。栄養面では水溶性ビタミン類は熱に弱いため、スープに沈んで過加熱を防ぐためそうしています。
社食でも、お客様がメニューを選ぶときに見た目が良いとやはり食数も伸びますしね!

スープカレー社食

>>最後に、この記事を読んでくださっている皆さまへ一言お願いします!
今回はお家で簡単にできるスープカレーをご紹介しました。
たくさんのお野菜、ビタミンが取れて、良質なたんぱく質も一緒に取れて栄養的にも優秀なメニューです!
お好きなスパイスやだしを使って、自分だけのオリジナルレシピを作ってみてください♪
今回のレシピでは絹豆腐を使っていますが、これは私が好きな北海道のお店に揚げだし豆腐のトッピングがあり、それをヒントに、揚げない絹豆腐としています!

グリータスファミリーしめ用 (4)

他にもたくさんレシピや運動情報など掲載しています。
ぜひ日々の健康維持のヒントに、見てみてください!

次回のご当地料理もお楽しみに!

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