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神奈川の郷土料理なんです。 #30(最終回)神奈川県「けんちん汁」

栄養士さんのアドバイス付きレシピとともに、
ご当地料理を楽しむ「お家で作る!ご当地の味★栄養士おすすめ料理」
第30弾は、神奈川県が発祥の地といわれる「けんちん汁」です。
元々は神奈川県・鎌倉市にある建長寺で修行僧が作っていた汁を「建長汁」と呼んでおり、それがいつしか「けんちん汁」になったとか。。。
けんちん汁は、岩手県や大分県、茨城県でも郷土料理として定着しており、地域によって入れる具材の違いがある料理です。

こんにちは。グリーンハウスnote編集部のLVGsです。
今回は、管理栄養士の廣野結花さんに、「けんちん汁」のレシピとそれにまつわる栄養のお話を伺いました!

【プロフィール】 廣野 結花 ひろの ゆいか
株式会社グリーンハウス 神奈川県で生まれ育ち、現在も県内の営業所にて勤務しております。横浜や鎌倉、箱根など、さまざまな観光地がある神奈川県はそれぞれの地域においしいものがたくさん!今回は、鎌倉の建長寺で作られたのが始まりとされる「けんちん汁」をご紹介いたします!


>>今回のレシピを紹介しようと思った理由を教えてください。

神奈川の郷土料理ってなんだろう、、、といろいろ考えていたのですが、小学校の給食で初めて頂いた「けんちん汁」が、神奈川県発祥ということと、どこの家庭でも簡単に作ることができるものをということで、このメニューを選びました。
発祥の地といわれる「建長寺」の「建長まつり」では過去に5000杯のけんちん汁を提供したこともあるそうです。

◇「けんちん汁」レシピ

>>調理ポイント

けんちん汁は、元々精進料理なので肉や魚などは使用しません。そのため、だしも昆布や椎茸から取ったものを使います。
切った材料は、ごま油で炒めます。ごま油が野菜になじんだら、だし汁を加えるという点と、豆腐を入れる際は手でちぎって入れる方が、味がよくなじみます!
※昔、建長寺の住職が豆腐を落としてしまい、それを洗って入れたということが、手でちぎって入れる由来という説もあります

>>けんちん汁、おかずやごはんのおすすめの組み合わせは?

そもそもいろいろとお野菜がたくさん取れるので、けんちん汁自体でも健康には良いと思いますが、あえて言うならば、ビタミンDを摂取できる鮭や鯖などの主菜があるといいと思います。
また、副菜は色の濃い野菜(青菜の小鉢やトマトなど)があるとGood!!
さらに、きのこご飯などの炊き込みご飯でビタミンDを追加するものよいですね。理想の定食スタイルです!

きのこご飯を合わせてビタミンDを!

>>けんちん汁には豆腐が欠かせません!

豆腐には「大豆イソフラボン」や「カルシウム」といった『骨の健康』につながる栄養素が含まれています。大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た作用があり、骨粗しょう症の予防や更年期障害の緩和に効果があるといわれています。カルシウムは骨や歯を形成するミネラルで、どの年代にも必要な栄養素です。カルシウムの吸収率を上げるためには、ビタミンDを一緒に取るのが効果的なんです。そのため、先に書いたようなきのこご飯や魚を主食とする定食スタイルが良いのです~!

豆腐は骨の健康に欠かせません!

>>この記事を読んでくださっている皆さまへ一言お願いします!

今回ご紹介した「けんちん汁」は一般的に知られている料理で、神奈川県の郷土料理と聞いて、驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか?ホッとする味で体も温まる、寒い季節にぴったりな料理ですので、ぜひご家庭でもお好みの具材で作ってみてください♪神奈川県には建長寺のある鎌倉や、横浜、箱根など、魅力ある場所がたくさんあり、その土地ならではの美味しい食べ物もたくさんあります。ぜひ、けんちん汁以外の料理も味わっていただけたらうれしいです!

他にもたくさんレシピや運動情報など掲載しています。 ぜひ日々の健康維持のヒントに、見てみてください!


◇最後に

約2年にわたり連載してきました「お家で作る!ご当地の味★栄養士おすすめ料理」ですが、実は今回が最終回となります。日本全国46都道府県のご当地の味を全部ご紹介しきれていないのが心残りです、、、。

これまでの取材を通して、改めて日本のご当地の味、本当に奥が深いと感じました。料理を通して、その土地の歴史までも感じることができるような気がします。
ぜひ、これをご覧いただいた皆さまも、郷土料理の味を楽しみながら、その土地の歴史を感じてみてはいかがでしょうか。
 
グリーンハウスのnoteでは、また新しい連載?!企画を検討していますので、今後とも、よろしくお願いいたします。

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