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#青春

お兄ちゃん、走って…『バッテリー』を凌駕する青春小説の傑作! #5 ランナー

長距離走者として将来を嘱望された高校1年生の碧李(あおい)は、家庭の事情から陸上部を退部…

あの子が、悪いのよ…『バッテリー』を凌駕する青春小説の傑作! #4 ランナー

長距離走者として将来を嘱望された高校1年生の碧李(あおい)は、家庭の事情から陸上部を退部…

負けたままでいいの?…『バッテリー』を凌駕する青春小説の傑作! #3 ランナー

長距離走者として将来を嘱望された高校1年生の碧李(あおい)は、家庭の事情から陸上部を退部…

おれはもう走れない…『バッテリー』を凌駕する青春小説の傑作! #2 ランナー

長距離走者として将来を嘱望された高校1年生の碧李(あおい)は、家庭の事情から陸上部を退部…

歪んだゴールの白線…『バッテリー』を凌駕する青春小説の傑作! #1 ランナー

長距離走者として将来を嘱望された高校1年生の碧李(あおい)は、家庭の事情から陸上部を退部…

教室の隅にいる女が、不良と恋愛しちゃった話。5┃秋吉ユイ

高校で私と一番仲が良い男子は徳川くんだ。柔らかい栗色の髪に、整った目鼻立ち。雰囲気どおり…

教室の隅にいる女が、不良と恋愛しちゃった話。4┃秋吉ユイ

 高校3年生、クラスでは結構ハブ率が高かったけど、他クラスに高1、高2で培ってきた友達はいた。  その中に特に仲の良い男の子もいた。彼の名前は歴史的に有名な苗字で、「徳川(とくがわ)」といった。  廊下ですれ違うと、 「オッス! 徳川ー。オラ、シノ!」 「あ、悟空なシノちゃん、今日も元気にハブられてる?」  的な挨拶を交わすような関係だった。 「シノちゃんは佐山くんとはイチャイチャベタベタやってるの?」 「え!? 佐山と付き合ってること言ったっけ?」 「バカだなあ。もうみん

教室の隅にいる女が、不良と恋愛しちゃった話。3┃秋吉ユイ

佐山は不良である。紛うことなき不良である。たとえ本人が「不良じゃねぇ!」と否定しても、誰…

教室の隅にいる女が、不良と恋愛しちゃった話。2┃秋吉ユイ

佐山ケイジは、さまざまな面で男前だった。 「いい加減にしろ佐山!! いつも寝てばかりで、ま…

教室の隅にいる女が、不良と恋愛しちゃった話。1┃秋吉ユイ

「終わった……!」  私、朝(あさくら)シノの高校生活3年目って、いわゆる氷河期だった。1…

その日、朱音は空を飛んだ 5┃武田綾乃

金曜日の授業終わりを告げるチャイムの音は、いつもよりも甘美な響きがする。教室を後にする生…

その日、朱音は空を飛んだ 4┃武田綾乃

昼休みを告げるチャイムが鳴り、生徒たちは一斉に昼食を取り出した。スポーツバッグの底に沈ん…

その日、朱音は空を飛んだ 3┃武田綾乃

翌日も、天気は悪かった。降り続ける雨は次第にその勢いを増し、通学路は色とりどりの傘で溢れ…

その日、朱音は空を飛んだ 2┃武田綾乃

「お疲れさまです」   グラウンドに設置されたプレハブは、運動部の部室用に作られたものだった。サッカー部の部室に入るなり、ジャージ姿の一年生がこちらに頭を下げてくる。 それに手を振って応じながら、二人はロッカーに荷物を押し込んだ。室内の中央に並んだベンチでは、三年生たちが楽しげにゲームをしている。壁に貼られた日程表には基礎練習のメニューが書かれているが、それを律儀に守っている部員なんて一人もいない。ウチの弱小サッカー部に、本気で部活に取り組んでいる奴なんていやしなかった。