常識と価値観。
車をもっていないってかわいそうなことなのかな?
もっていない人たくさんいると思うんだけど。
地方は車社会。そのなかで偏った価値観をもっている人は少しおそろしい。
もちろん、みんながそうではないということは前置きしておきます。
車もってないの?かわいそうな人だね。
いやいや、あなたの方がかわいそうだよ!
故郷にもどり病院勤務していたころ上司に言われた言葉。
本人はなんとも思わず言ったのだろう。
私は、車をもっていないというより、運転免許を取得していない。
幼い頃に車に対してトラウマというか、悲しいことがあったから。
車うんぬんの前に、免許さえ取得しなければ車を運転することはない。
そしてなにより、車で誰かを傷つけたり、自分が傷つくこともない。
そう思って教習所に通うこともなく、高校卒業と同時に進学のため上京しました。
東京であれば、もちろん車の免許なんか必要ありませんでした。
数年前に故郷に戻ってきて、地方は車社会でやはり車がないと不便だなあと思ったのは事実です。
迷ったものの、歩けばいいじゃん!自転車もあるよ!!
いちおう「市」なので、かろうじてバスの便はよくバスで移動できるし、緊急時や凍え死にそうなぐらい寒いときは、タクシーを使えばよし!ということで。
確かに地方で働くうえで車の免許は必須であり、転職活動には相当苦労しました。ではでは、業務に車が必要なく、通勤のことを考えて職場に歩いていけるところに住みます!
東京時代の慣れなのか買い物した物もある程度はもてるパワーもある、歩くのもさほど苦ではない。
歩いて2分のコンビニに車で行く人のほうが私的にはまったくもって理解不能!
さすがに、大量の飲料や北国ならではの灯油とか、重いものは厳しい。
でもこのご時世、なんでも配達してくれるので本当にありがたいものです。
旅も人並み程度に楽しんでいます。
そんなわけで、もう車のない人生でよい!と決めたのでありました。
かわいそうと言った上司の価値観。
話はもどって、私のことを、
「車ももっていないかわいそうな人」と表現した上司。
車をもっていない=お金がない=かわいそう
そんな感じの価値観というところでしょうか。
病院なのでもちろんその上司も医療従事者ということで、しかも役付きのまあまあ偉い位置にいるかたです。
私はただただ嘆いているわけではありません。
それを言ったのが、
医療従事者だからこそ、えっ!?って驚いたわけです。
緑内障や白内障など目の疾患をもっているのかもしれない。
心臓疾患をもっているのかもしれない。
パニック障害などの精神疾患や喘息など発作をともなう持病があるのかもしれない。
その他、車の運転を迷ってしまうような疾患はたくさんあるわけで。
普通に働いているから元気なわけではありません。
薬でコントロールしながら生きている人はたくさんいます。
だから万が一を想定して自ら運転はしないという選択をする人もいるわけです。
医療従事者であるなら、そこを察知して寄り添うこころの持ち主であってほしかった。
いや、あるべきなのです。私はそう思います。
自分の当たり前は、世間の当たり前ではない。
無意識に自分の価値観を誰かに知らず知らず押しつけているかもしれない。
気づかないところで誰かを傷つけているかもしれない。
常にこころにその思いを持ち合わせ過ごしていきたいものです。