shibunori

色彩講師。 源氏物語千年紀の2008年から、源氏物語の色彩表現を調べている。 今まで書いてきたものなどを、noteにも残しておこうかと。 日本語の色彩表現を残していきたい。

源氏物語「明石」 ~恋文の色~

「明石」のあらすじ ―――光源氏が隠退していた須磨に嵐が襲い、落雷により邸も炎上するなど、この先どうなるかという時、光源氏の夢枕に亡き父桐壺院が立ち、須磨の浦を…

源氏物語「須磨」 ~月の光から見える色~

ーーー政敵である右大臣の娘、朧月夜との関係が発覚し、自身の情勢が不利になりつつある光源氏は、藤壺との子である東宮に累が及ぶことを恐れ、自ら須磨へ隠棲することを決…

源氏物語「花散里」 ~やすらぎの白~

ーーー橘の花が咲き、ほととぎすの鳴く五月。朧月夜との逢瀬が発覚し、光源氏の周りには不穏な空気が漂い始めていた。 五月雨の晴れ間に光源氏は、亡き父桐壺帝の妃のひと…

源氏物語「賢木」 ~二藍の意味するところ~

「賢木」のあらすじ ―――光源氏の正妻の葵亡き後、六条御息所は光源氏を忘れるために、娘とともに伊勢へ下向することを決意する。 光源氏は、生霊となって取りついた六条…

源氏物語「葵」 ~鈍色に込められた思い~

「葵」は、能「葵上」としても長く上演されるなど、源氏物語の中でも有名な帖の一つ。 六条御息所が生霊になって……と聞けば、「あの話ね……」と分かる人も多いはず。 …

源氏物語「花の宴」 ~ふたりをつなぐ桜色~

春、光源氏の父である桐壺帝主催の桜の宴が開催された。 その夜、光源氏は藤壺に会えないかと淡い期待を抱きながら、藤壺の局のあたりをほろ酔いでしのび歩いていた。する…