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月刊コグマ#1 Eat the Moon

新年、あけましておめでとうございます。

こんな20日以上も過ぎて、おめでとうございます というのもバカみたいだとは思いますが、一応、儀礼として。

そういえば、さっき友人に今年の抱負を聞かれました。

今年の自分はどうなりたいんだろう。
やりたいこと、なりたいもの、今パッとは思い浮かばないが、心の奥には確実にある。

あ、そうだ。

僕は、頭の中にある世界をしっかりとこの手で表現してみたい。
文でも絵でも写真でも。
だから、

今年はクリエイティビティにあふれた1年にしよう。

色んなものを作り出してやるぞ~!!


新人くん

12月31日はアルバイトをしているスーパーで、夜中22:00までせっせと働いていた。

お客さんもいつもの倍以上は居て、本当に通れる道もないほどだった。
値引きをしていると、横から手がたくさん伸びてくるくらい。

いつもはアルバイト2人で回しているのだが、この日は確実に忙しいのだろう。
3人+社員さんたちで一斉に作業だったり、値引きだったりを行っていた。

結局、帰りは22:30くらいで、家に帰って風呂に入って夜ご飯を食べている頃にはもうすでに1月1日になっていた。

そんな元旦を過ごした数週間後。
今日は1月7日。
新しいアルバイトの人がくるらしい。

マネージャーの人が言うには同い年らしいが、実際はどうなのだろうか。

今思えば、僕がバイトに入ったのが今年度2023年の6月で、その半年+αで新人が来たことになる。
すごい不安な気持ちではあるが、まぁこれでも先輩になるし?
しっかりと先輩面しなくては。

そう思い、部門の部屋に向かうと一人、背の高い人が社員さんと話していた。

遠くから聞こえる声に耳を傾けると、
アルバイトは何人だ~とか何時まで働くのか~とかそんな話をしているようだ。

少し気まずい。
しかし、このまま同じ場所でとどまっているのもなんか嫌だ。
そう感じて新人君の前にいざ立つことに。

適当に挨拶を済ませて、今のやることを教えて、ともに作業をしていて思ったのだが、
僕よりも明らかに背が高いぞ、コイツ。

僕の身長が、今161.5cmくらいの人権無し男なのだが、初見の感じ、少なくとも167はあるだろう。

…なんか羨ましいな。

どんどん話していくと、その子は今年高校を卒業する僕の一個下だということが分かったり、このアルバイトの中に知り合いがいたり、数々のことが分かった。

自分の高校生活と比べると、本当に天と地ほどの差というのがしっくりくるほどには全く別物の生活を送っているようだった。

まぁ、自分は毎週土日にバイトが入ってるからって土日は全く外に出ようとしないんだから、そうなるのも当たり前ではあるんだけど。

その日のバイトは結局、まな板の洗い方や値引きの機械の使いかたなど、単純なことを教えて、その日は終わった。

昨日は土曜日で、初めて新人君と二人きりでのバイトだった。

新人が入ったその1か月間は慣れるために3人でやっていたのだが、その日は一人が体調不良でお休みに。

なので、2人でやっていたのだが、
彼はもう1人前と言わんばかりに良いテンポで値引きをしていた。

もうすぐで約1か月なので、不思議ではないかもしれないが、個人的にはとてもびっくりであると同時に成長をこの目で見た感覚があり、感慨深いところもある。

これからもバイトは続いていく。

しっかりとお互いがやれることをさらに増やして、究極のコンビネーションを披露してやりたいぜ!!
と思うこともあるが、まだまだそれは飲み込んでおく。

僕も彼も、先輩たちも
いつまでこのバイトを続けるんだろうなぁ。



ソルト

この年、2023年度はいつも以上に色々と考えることが多いなぁと感じる。

たぶん、いつも以上に身の回りで大きなことが起こっていて、
自分自身もそれを見て、考えて、個人的な答えを出しているからだと思う。

本当にいろんなことがあった。

例えば、数年前から観ていた配信者が、自分の人生のこれからを見据えて、今このままでいいのかと悩んで、配信引退を決意していた。

彼はそもそも一つの配信者グループに新しく入った、いわゆる新人だった。

いままでいた人が結婚して配信を辞めるから、という理由でそのグループがオーディションをした結果入ってきた人だった。

そのグループのおかげで、自分は見てもらっている。
彼はそう語っていた。
無論、僕もそのグループから彼を知った中の一人だ。

彼がそのグループに入ってもうすぐで1年が経とうとしている頃、とある1本の動画が上がった。

それはグループ解散のお知らせ

正直、それもそうかと思った。
その年の企画はどれも「オワコン」という感じがしていたし、
どうにもYoutubeの波に乗れていないような感覚もあった。

解散してからもう2年と半年が経とうとしている。

そんなグループが最近、また復活するらしい。
けれど、
その中に彼は居ない。

彼は僕と年が近く、この1~2年で社会人になった、新卒にも近い人だった。
始めは、憧れのグループに入れて、会社にも内定をもらって、どちらもうまく両立しているように見えていた。

引退宣言をしていた彼は言った。

最近、グループ復活をするという話を聞いた ということ。
今の自分の生活を見て、グループとして活動するのは難しく参加は出来ない ということ。
参加できないのなら、自分は今まで通り配信していてもいいのかと悩んだこと。

色々なことを語っていた。

そのグループに参加したことで、自分は配信者として活動が出来たし、視聴者がいてくれた。
じゃあ、自分が完全にそのグループじゃなくなったら、”続けられる”意味って何なんだろう。

配信が自分の趣味だ。
今までのろくでもない人生の中で、一番輝いてたのはこの場所だ。

そう語ると同時に、だから、手放すとも言っていた。

未来が見えないから。

その話を配信で聞いているとき、途轍もなく自分は共感が出来た。
おんなじだ、と思った。

今このまま生きていて、世間的に言うような「幸せ」の位置に自分がいるとは思えない。

そのために、明るい未来のためにいろんな要素を集めるのだ。

彼女ひいては結婚だったり、仕事の成果だったり、可能性のある場所だったり。

彼は東京に行きたい と言っていた。仕事で転勤するのなら東京に行きたい と。
彼は彼女が欲しい と言っていた。配信を辞めたら彼女を作ることを頑張る と。

傍から見れば、ただの欲でしかないだろう。
視聴者にも同じようなことを言われていた。

でも、そうじゃないんだ。

自分には明るい未来があることを確信したい。
どうにかこけずに、いつまでも安心を抱いて生きていきたい。

そしてそれはたぶん、今のままじゃ手に入らない。

だから、一番好きなことを辞めてでも。

彼の声には、とても力がこもっていた。
分かってくれ
そう視聴者に言っていた。

苦しさはいつまでも続いていく そんな気がする。
救われる とか 報われる とかそんなのは全部嘘だと思う。

10年後、僕が30近くなったとき。
そんなときも同じように、未来が見えないと嘆いているんだろう。
もしかしたら、家族がいるかもしれないし、仕事でいい結果を残しているかもしれない。

でも。
それでも。

自分の思う、明るい未来とはたぶんほど遠くて、その位置まで自分が達しているとは思えなくて、いつまでも今の立ち位置から踏み外す可能性を考えていて。

ずっと悩み続けるんだ。
悩みはいつまでも続くんだ。

たまに、心の中でこんな苦しさも案外悪くないかもな、
なんてフォローをしながら。



仲間はずれ

僕はごくごく普通の平凡な人間だ。
特に突出した才能もないし、だからと言って極度の不幸体質というわけでもない。

とにかく、とにかく大きなことは何もない。
学校でもそうだった。
どれも曖昧で一般的な点数。
ちょっと体育がダメだったくらい。

みんなが楽しい と思うところで楽しいと思うし、
みんなが悲しい と思うところで悲しいと思う。

普通にイラっとするし、
涙だって流す。

だから、僕は普通だ。

そう思って生きてきた。
今までの月刊にも出てきたフレーズで言うなら

僕個人が考えることくらい、みんなも思っているだろう
だって僕には特別なモノなんて何ひとつとしてないんだから。

といったところだろうか。

最近、自分の身の回りで色々なことが起こった。
それを受けて、自分も今の自分を深く考えることになった。

今、自分は何を考えて生きているんだろう ということから始まり
自分は何になりたいのか、どうなりたいのか
自分の無意識の中にあるかもしれない、見たくない自分の姿を想像したり
自分から見た、周りとの比較をしてみたりもした。

あんまり、中二病みたいだしイタいことは言いたくないが、ここではあえて言わせてもらう。

僕は独りだ。

気づけばいつも独りだった。

友だちなんて聞こえはいいけど、その人たちと一緒にどこかへ遊びに行ったかといえば、そんなことなんてない。

学校の中だけで仲良くしてるようなそんな、見てくればかりの関係。

最初から今の今までそうだった。

「誰かが動かないなら、僕が動いたっていいんじゃないか」

違う。

誰も動かないんだ。
お前は独りなんだよ。

自分は独りなんだって信じたくないからそうやって考えてるんだ。

「もし、みんなに嫌われても僕だけは僕の味方なんだって」

その言葉は、「独りになりたくない」って言ってるようなものなんだ。
今の現状を信じたくないかのように唱えるのはもうやめようぜ。

そんな答えが自分の中で浮かんだ。

去年、教えてもらった/気づかせてもらった、「信じる」ということを忘れて。

「人の心なんて分かりっこないんだから」なんて、そんな考えも実際はいつまでも僕が独りだからに変わりないからじゃないのか。

本当は信じたい。
僕のことをしっかりと友達として認識してくれている人がいることを。
でも、どうにも信じられない。

そんな苦しさにいつまでも僕は苛まれている。

仲間はずれ ありがとう
切り捨てられ気づくと
自由を手にしてる
出会う かけがえない個

星野源|仲間はずれ(Live Session)

そんな風に悩んでいるときが去年、2023年の8、9月だった。

そこで僕はLIGHTHOUSEに出会った。

彼らはその名前の通りに、同じように悩んでいる僕たちに光を差してくれたように感じた。

生活の波間で
輝く羨みに背を向け
心の愛の舵を取れ

星野源|仲間はずれ(Live Session)

今の世の中は独りであることを良しとしない世の中で、だからこそ、そんな自分があぶれているように感じるのかもしれない。

でも、それが駄目だから輪の中に入ろうと努力するんじゃなくて、
もちろんそれも大事なんだけど、
独りになるべきところもあって。

そこのスイッチが今の世の中には大切なんだろうな。

自分もそんな風に、
スイッチして独りになったときに
他の独りを選んだ人の指標になれるように。

独りが不安で身動きが取れずにいる人に向けて、
灯りになれるようになりたい。



Eat The Moon

今、お腹が鳴った気がする。

現在、17:30。
もうすぐで、あと1~2時間もすれば夜ご飯の時間だ。

なのに、今とってもメロンパンが食べたい。

あのバター香る生地。
あのカリカリに焼き上げられた表面。
そしてまぶされた砂糖たち。

想像をするだけでよだれが溢れてくる。

メロンパンの好きなところを語るとすれば、やはり上の挙げた中でもバターの香る生地が一番だろう。

もちろん他のポイントもいいところが多いが、メロンパンと言ったらやはりこの香りだと思う。

今、僕は大学内でこの記事を書いているのだが、大学のすぐ側に、歩いて数秒といったところにコンビニ、NewDaysがある。

とりあえず18:00までは残って書こうかと思っていたが、ここで切り上げて、コンビニに直行し、メロンパンを買うのもアリだぞ。

というかそもそもの話、どうして丸い食べ物はみんな美味しいのだろうか。

例えば、目玉焼きにあんぱん。みかん系統にリンゴ。
たこ焼き、お好み焼きも丸いぞ。
ケーキのホールだって丸いじゃないか。
おせんべいだって丸いし、ドーナツも丸い。
あ、ハンバーガーも!

もちろん、メロンパンもだ。

まず、丸という形からしてチャーミングじゃなかろうか。

丸という形は昔から可愛い物として相場が決まっている。

昔の美人さんはみんな丸顔だったって歴史の授業で聞いた気がするし、よくあるマスコットキャラクターにも丸型は多いだろう。

ドラえもんやアンパンマンはまさに丸を基調としたキャラクターだ。

丸っこいものには人間も愛着を湧きやすい。
ネコや犬も丸っこい部分にCuteを感じる。

あ、今お腹が鳴ってしまった。
まずい、メロンパンが頭から離れない。

そんなことを思っていると、斜め右に座っているひとがレジ袋からパンを取り出す様子が見えた。

ここで自分はまさかと思ったが、そのまさかだった。

なんとメロンパンを食っているじゃないか。

これは今一番してほしくない飯テロだぞ。

ファミマ・ザ・メロンパン

…おいしそうだ。

いや、まてよ。
そんな都合の良いこと、起こるか?

メロンパンの想像をしたら目の前のやつがメロンパンを買うとか偶然にもほどがある。
もしかして、気付かないうちに
「メロンパン食べたいなぁ…」
とかって口に出したりしたのか?

まさか、そんなことは…
と言いづらいのも本音。

地味に独り言を言ってしまうからなぁ。
自分の気付いていない独り言を言っていてもなんらおかしくはない。

そういえば、メロンパンといえばこんな思い出がある。
とは言っても、深い話でもないのだが。

僕は当時から果物のメロンが苦手だった。
もちろん今でもそれは苦手で、あんまり自分から食べようとは思わない。

けれど、メロンパンは大丈夫だった。
まぁ、メロンパンは基本見た目がメロンに似ているからメロンパンという名前だという話を聞いたことがあるので、メロンは全く関係ないが。

とあるお昼の時間。
母親が買い物のついでにパンを買って帰って来た。
その中にはもちろんメロンパンが入っていた。

けれど、そのメロンパンはいつも見る形とどこか違う。
見た目は緑で、丸っこい形をしているのだ。

見た目はちょうどこんな感じ

匂いから不思議な感じのそのメロンパンを一口食べてみてびっくり。

メロンパンなのにメロンの味がするじゃないか。

よくよく考えてみれば、その匂いはメロンの匂いだったので、生地にもクリームにもしっかりとメロンが含まれていた、名前通りのメロンパンだったのだろう。

一口食べて、もう無理だと気付き、あとは親に全てあげたのを覚えている。

それから数日間はメロンパンを食べられなくなったのは言うまでもない。
だって、ワクワクしながら食べてもしメロンの味がしたら、もうショックもショックだもんね。

そんなことを思いだして書いていると、右斜め目の前の彼は既にメロンパンを食べ終わっていた。

彼の食べていた方のメロンパンはちゃんと網目状のクッキーみたいな見た目の方のメロンパンだった。

さすがに今日はもう、ここで買ったら夜ご飯が入らないのは目に見えているので、コンビニに入るのはやめておこう。

その代わり、明日だ。
明日、コンビニに行ってメロンパンを買おう。

バイト帰りにでも買って至福の時間を過ごそうじゃないか。

決心をした僕の目の前で
彼が次に取り出していたのは、ロールケーキだった。

またお腹が鳴った気がした。

それと同時に、僕の頭はあることをつぶやく。
あ、ロールケーキ食べたい!!



まとめ:宝の地図

今、悩んでいることの中に、10年後、20年後の宝の地図が埋まっているかもしれない。

LIGHTHOUSEの中で、星野源はこう語っていた。

今回の話でも自分の悩みを取り扱った話がいくつかあったが、この中にも、その「宝の地図」は埋まっているのだろうか。

未来が見えない苦しさ や いつまでも独りで居る感覚になる寂しさ に苛まれて今こうやって悩んでいる。

いつまでこうやってグダグダ考えているんだろうっって馬鹿らしくも思えてくる。

今、自分のいる位置からその宝の地図の存在に気づくまでの距離は
月とすっぽんと言わんばかりには離れているのだろうか。

彼らが抱えていた悩みが、必ずしも僕の悩みとリンクするわけじゃないのは分かっている。
彼らが20代のころに抱えたものは、僕のいまかんじている以上に重くのしかかっていたとも感じる。

生活が懸かっていただろうし。

そう考えると、今の僕の悩みと彼らの悩みは
まさに 月とすっぽん
なのではないだろうか。

けれど、まったく違う という物でもない気がする。
いや、気がしてきた。

この回で僕は メロンパン食いてぇ!!
って一種の悩みを持った。
(これを悩みと言っていいのかはおいておいて)

彼らもたぶん、近くでいい匂いさせながらメロンパン食ってるヤツがいたら、メロンパン食いてぇってなるだろう。

なんでか分からないけど、そんな気がする。
シンプルだけどそれでいいと思う。

あ。
もしかしたら、重く考えすぎていただけで、今までの
「みんなもそういう考えだろう」
っていう気持ちも
こうやってシンプルな考えから生まれたのかな。

そうだったら嬉しい。

そしてこの気づきがいつかの宝の地図になって行くのかしら。

なんか、少し希望が持てた気がする。

僕はこれからも悩み続けるだろう。
みんなも色んなことで悩み続けるだろう。

いつかこの悩みと気づきが、
いつかの宝の地図になることを信じて。

悩みと向き合っていかなきゃな。

…考えてたらおなか空いてきた。
なんかパンでも買いに行くか。

行ってきます!!


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