GB Taka

台湾在住日本語教師的雑感

GB Taka

台湾在住日本語教師的雑感

最近の記事

忙しさの回避術④

さて前回はプロフェッショナルな教師として如何にプラン変更をしたかについて述べたのだが、私も人の子である以上、少し傷ついたのである。というのも仮に100名の人間が応募したとして、一次審査か二次審査で落とされた場合、私は「不合格だった99人」のうちの1人であるのだから、他の98名の人たちと悲しみを享受できるのだが、中途半端に補欠合格だと、自ずと「1vs1」になってしまい、その結果として「合格しなかった方の金も地位も名誉も人望もない、妙に胸元の強調された女性のソロキャンプ動画を朝か

    • 忙しさの回避術③

      かくして某機関の最終面接へ挑む事になった私だったのだが、一つ大変気懸りな事があった。それは合格通知に添えられていた以下の一文であった。 ご存じだとは思いますが当機関には長期休暇がありません そんな事は勿論存じ上げていらっしゃらない私は酷く狼狽した。何せ以前の記事でも書いたように、長期休暇をこよなく愛しているからだ。 とは言え今更『じゃあ辞めておきます』とも言えず、一抹の不安を胸に最終面接の日を迎えたのだった。面接は時勢もありウェブで行なわれた。数名の面接官の前で簡単な自

      • 忙しさの回避術②

        というわけで私は現状の分析から始めた。なんの事か分からない方は前回の記事を参考にしていただいても構わないのだが、見て頂いたところでガッキーや石原さとみが結婚してしまった事実も、そして明日の会議で発表しなければならない前学期の成果報告と新学期の進度計画を何一つしていない事実も覆らない事は先に述べておく必要があるだろう。 ところで分析作業は思いのほかスムーズにいった。これもひとえに私が一流の教師である事に起因する。他にも以前「日本語教師は忙しい」というシリーズ記事を4本書いてい

        • 忙しさの回避術①

          後述する理由から一年近くもnoteを放置していた事に気がついた。このまま放置していても良かったのだが、更新をリクエストしてくれとの熱い声に後押しされ重い腰を上げる事にしたのだ。わたしに対する熱い声と言えば「頼むから締切期限は守ってくれ」という同僚たちからのものや、「うるさくて授業に集中出来ないから静かにしてくれ」という学生たちからのものが殆どなので、本当にそんな声があったのか疑問に思う方もいらっしゃるであろう。疑われるのも不本意なので、ここにキチンと証明しておく次第である。

        忙しさの回避術④

          日本語教師の夏休み

          過去数回の記事を読んでくださった奇特で危篤な方々はお気付きであろうが、私は夏休みを心の底から愛している。と言っても博愛主義者である私は冬休みや連休、給料日やボーナスも夏休み同様に愛している。しかし今一度ここで愛という概念について整理しておく必要があるだろう。愛とは時に厳しさを伴うものなのである。獅子は我が子を愛するが故、千尋の谷に突き落とすのである。従って私もスマホで石原さとみの鑑賞中に電話を掛けてくる空気の読めない金融会社の営業や私の漢字の書き間違いを得意げに指摘して来る学

          日本語教師の夏休み

          株主総会に出席して②

          (承前) 1.一社目 『自律学習実践研究会』今回のテーマであるタンデム学習だが、これは二人で行なわれるもので、従来の言語交換が「教え合い」だとすると、タンデム学習は「学び合い」(互恵性)を原則としているとの事であった。また、もう一つの原則である学習者オートノミーに基づき以下のサイクルで行なうのが理想的であるらしい。 ①目標を設定する ②自分でリソースを準備する ③予習する ④対面時に予習して分からなかったところを質問しながら学ぶ ⑤振り返りとセルフチェック ⑥以上を踏まえ

          株主総会に出席して②

          株主総会に出席して①

          去る8/1は私が把握しているだけでも6つほど日本語教育関連のセミナーなどが開催されていて、どなたかが「株主総会」と仰っていたが大変上手い例えだと思う。そんな株主総会に私も3社ほど出席してきたので、そのレポートを書いていく次第である。 一社目 「自律学習実践研究会」  台湾中部にある東海大学の日本語学科の先生方が定期的に開催しているもので今回のテーマは「タンデム学習」の実践報告であった。ここで先ず重要な事を述べておかなくてはならない。それは『HT棟の3Fね』という一言で辿り着

          株主総会に出席して①

          日本語教師は忙しい④

          巷で話題沸騰中のシリーズ記事「日本語教師は忙しい」だが、今回はいよいよラスト(の予定)の第4回である。何せ冒頭でも申し上げたとおり「この記事のおかげで日本語教育能力検定試験に1発合格出来た!」や「明日の授業のヒントが得られた。こんな良質な記事を無料で公開してくれるなんて、どう感謝して良いか分かりません」「シリーズ記事を目に通しただけで宝くじに当たって、可愛い彼女が出来た!」などと言った感想やご意見は当然なく、聞こえてくるのは「時間と電気代の無駄だった」「日本語教師の品を落とす

          日本語教師は忙しい④

          審判の日

           読んでも何ら得るものがない事で評判のシリーズ記事『日本語教師は忙しい』だが、我々現場教師が忙しいのは全て本日7/9に行なわれた聯合免試(通称:撕榜)の為だと言っても過言ではない。然しながらそこだけ聞いて「ああ、聯合免試ね」と理解できる人の数など毎朝欠かさずジョギングをし語学を勉強した後、新聞三紙以上に目を通し健康的な朝食を摂り、日中は仕事に励み夜は美しい妻と可愛い子供との時間を大切にしている男の数ほど少ない(つまり世界で15人ぐらいしかいない)ので説明が必要になるだろう。

          審判の日

          Bitmoji Classroomを作成してみた

          先週、もっちーずきさん(@mocchee_HK)が主催していて話題沸騰中の『zoomでシェア会』に参加させていただいた時の話だ、メインイベンターはつさん(@Hatsu_Oz)のプレゼンでBitmojiが使われていたのに乙女心ならぬオッサン心が揺さぶられたので早速自分用のアバターを作成してみる事にしたのだ。操作はいたって単純でアプリをダウンロードして自撮りすれば自動的に作成してくれる。後は身体や服装を選べば良いだけなのであるが、こんな感じの出来上がりを期待していたのにも関わらず

          Bitmoji Classroomを作成してみた

          地獄の2週間は終わらない

          地獄の2週間が始まり既に4週間が経とうとしている。「ちょっと待て、2週間の意味が分かっているのか?お前、顔が岡田将生に似てイケメンなだけで計算は全く出来ないバカなんだな」と思った方は素直に申し出て欲しい。旬真っ盛りの台湾産マンゴーをご自宅にお届けしたい。但し「バカ」は余計だったので代金着払いにさせていただく。因みに私が元々岡田将生似の塩系イケメンだったのは純然たる事実なのだが、ある時を境にやたら濃い顔のおっさんフェイスになってしまったのだ。詳しくは下記の記事を参考にしていた

          地獄の2週間は終わらない

          日本語教師は忙しい③

           以前「日本語教師は忙しいシリーズ」を②まで書いていて③を書くのを完全に忘れていた。別に書かなくても誰も興味は持っていないだろうが、「日本語教師は忙しい②」というタイトルにも関わらず真冬に裸で三線を弾いたという内容のまま終えてしまうと、私が支離滅裂で変態だという印象すら持たれ兼ねない。勿論それは誤解であって、正確には変態で支離滅裂なのだ。何事も順序は大切で、かの田中邦衛氏は「食べる前に飲む」と言っておられた(引用元:大正製薬) これが飲む前に食べてしまったら大問題になり、北の

          日本語教師は忙しい③

          緊急企画?オンライン授業とICTに関するアンケート結果

           前回の記事で「昨日(4/25)はICTについて考えさせられる一日だった」と発言したが、正確には「今週はICTについて考えさせられる一週間だった」です。訂正いたしますが、お詫びは申し上げません。人間誰しも間違う事はあるのです。特に私にはその傾向が強く、あまりの間違いの多さに偶に間違わないと、それが間違いなのではと思う程なのです。既にこの段階で「間違う」がゲシュタルト崩壊を起こし、人類は初めて木星に着き、ピテカントロプスになる日も近づき、ついでに中間テストの成績入力の締め切りも

          緊急企画?オンライン授業とICTに関するアンケート結果

          二元論的ICT教育推進への違和感

          昨日4/25と言えば当校の給料日である事は世界に3名はいて欲しい”Takaフーリガン”なら周知の事実である。なにせ私が一ヶ月で一番楽しみにしている日なのであるが、それに加え「ICTと教育」というテーマについて妙に考えさせられる一日であった。忘れる前に記載しておこうと思うが忘れるも何も、これを書いている段階で何か結論があるわけではない。わたしは何時だって書きながら考えてるのだ。なぜnoteをほとんど更新しないかお分かりであろう。なにせ面倒なので考えたくないのだ。考えながら書くと

          二元論的ICT教育推進への違和感

          授業中のスマホ弄りへの対処法

           今学期から受け持つ事になった眼鏡工学科の授業なのだが、当校では通常、授業中のスマホ弄りは厳禁で生徒はスマホを以下のような壁掛けのホルダー(?)に置いておかなければならない。  なのだが私はスマホ容認派、というよりは積極的に使っちゃおうぜ派に属するので勿論こんなことろには置かせない。なにせ初めての授業で「お前らスマホ使うのに変なホルダーに入れてるんぢゃねーよ」と指導したほどである。というわけで少なくとも私のクラスではスマホは机の上に置いておき、逐次使用してよいルールになって

          授業中のスマホ弄りへの対処法

          ID研修会を修了して

           「日本語教師のためのインストラクショナルデザイン」というウェビナーに参加させてもらい、本日が最終日だった。インストラクショナルデザイン(以下ID)…聞きなれない言葉だ。聞きなれないどころか言い慣れない。結局最後まで言い慣れなかったし、なんだったら、このPCまで変換してみると「インすと落書成るデザイン」となり、一見すると粗雑なデザインという印象まで与える。  そもそものきっかけは、ツイッターでお知り合いの方々が参加されていて一様に評判が良かったので自分も受けてみたのだ。主催

          ID研修会を修了して