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30代、北海道在住、転勤族→出張族へ転職したゲイがだらだら生きていく。 主に、というか…

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30代、北海道在住、転勤族→出張族へ転職したゲイがだらだら生きていく。 主に、というか全て、ゲイのお話です。

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【10,000ビュー記念】改めまして、自己紹介

noteの全体ビューが10,000になりました。 noteを始めたのが2021年の2月だったので、約3年。 一つのちょっとした節目の気分です。 いやでもですね、普通に月間10,000の人とかざらに見かけたりして、そんな世界で3年で10,000って...っていう感じなんですが、まあ僕は僕だからっていう。 始めた当初から、普段思ってることをどこかネットかSNSの隅の方に置いておきたいなっていう気分だけでやっていて、なんか思ったことがあったら書くというペースだけで。 最初の

    • そんな自分を剥がしたら

      4月。 もし前職を続けていたなら、たぶんどこかに転勤していたんだろうなということをずっと思っている。 今年はやや雪解けが遅かったが、北海道もだいぶ春めいている。まだ朝は普通に氷点下だけどね。でも北海道的には春だ。 冬の終わりと年度替わりの浮ついた雰囲気の街で、あったかもしれないことを考える。 違う場所、違う場所、違う場所。 場所を変えて、自分が変わった気になるもんじゃねえよ、と思う。 他力ではなく、自分を変えればいいだけの話なのだということは分かっている。 元彼から

      • 存在しないゲイ

        SNSで見かけるゲイ達は、いったいこの世界のどこにいるのだろうか? 最近アプリでめっきり足跡が付かなくて、はて、自分のことが見えているのだろうか?という被害妄想に駆られている。 誰彼構わず褒められたいわけではないし、不特定多数と出会いたいわけでもない。 だけど、時々自分がゲイの世界に存在していないような気分になる。 大それたことは求めていないつもりだが、実はそれはとてつもない努力の末に手に入れることが出来るものなのだという気が最近する。 この世で一番難しいことは、地

        • きっと、大丈夫

          新しい会社に入って3週間が経過した。 1週間丸々出張に出ていたこともあり、あっという間に過ぎた。 倍近くになった通勤時間や早寝早起きには慣れてきたが、仕事にはまだ全然慣れない。 今までの転勤の時もそうだったが、余裕がない時は悪く変わってしまったことに目が行きがちで、それを思い返しては溜息が出る。 良く変わったことに目が向けられるのはまだ少し先になりそうだ。 仕事のランチ先をだいぶ開拓出来た。 それぞれ3回くらい行ったので、認識されて話しかけられるようにもなった。 住

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        【10,000ビュー記念】改めまして、自己紹介

          to meet or not to meet

          久々に連絡した友人が引っ越していた。 彼も北海道に住んでいたから、自分の仕事が落ち着いたらゆっくり会おうと思っていたのだが。 お互い同じようなタイミングで転職したようだ。 僕は生まれ故郷ではない北海道で暮らすことを選び、友人は生まれ故郷の北海道を出て行くことを選んだ。 そして、友人がこれから暮らしていくのは、僕の生まれ故郷らしい。 なんの偶然なんだろう。 お互いが生まれ故郷から離れて、お互いの生まれ故郷でこれから暮らしていく。 なんか不思議だねって。 長い間連絡し

          to meet or not to meet

          エンドロールのその先を -『夜明けのすべて』-

          ちょうど、『きみの鳥はうたえる』のリバイバル上映と、『ケイコ 目を澄ませて』をDVDで観たタイミングだった。 僕は観る映画を監督では選ばない。 1番目がタイトル、2番目がストーリー、3番目が役者。 上映が始まってから、三宅唱監督作品だと知った。 僕が観た映画だけの特徴かもしれないが、やや粗い画面で撮っていて、その解像度が心地よく思う。 子どもの時に使っていたざら紙の手触りが懐かしい感じ?に近い。 『夜明けのすべて』の原作は未読。 原作に沿っているからかもしれないが、主人

          エンドロールのその先を -『夜明けのすべて』-

          有休期間、何やった?

          1月31日。退職日。 保険証を返却しに一瞬出社した。 ストレートで大学に行って、ストレートで就職した。 それはそれで悪くないことではあったけど、時間軸がきちきちに詰まった人生。 ここ2年くらい、平日は休日が待ち遠しくて、でもいざ来た休日の自分に失望して、また休日を待ち遠しく思う、なんのために生きてんだろ?って思っていた。 そんな自分に訪れた(というか自分で選んだんだけど)たっぷり休む時間。 そんな2か月、何やった? バンジージャンプ やったことがなくてやりたいこと

          有休期間、何やった?

          どっちも嘘がないんだなって

          なるべく嘘をつきたくないと思う。 誰かにというよりも、自分自身に。 嫌なものは嫌だと言うし、やりたくないことは仕事以外なるべくやらない。誰かが手を抜いていることも、自分がやらないとと思ったら、ちゃんとやる。 つまらないとかノリが悪いって言われるんだけど。 高校の修学旅行の時、海外だったからホテルは自室以外移動禁止だった。同室の友人は抜け出して別の部屋で盛り上がったらしいけど、僕は行かずに理解出来ない現地のテレビを見て寝た。 部屋を抜け出す楽しさや、一人で眠る寂しさより

          どっちも嘘がないんだなって

          2023年に観た映画

          今年観た映画の備忘録。 全て映画館鑑賞です。 恋のいばら ファミリア そして僕は途方に暮れる スクロール エゴイスト BLUE GIANT 湯道 Winny 零落  ロストケア  あなたの微笑み  わたしの見ている世界が全て  パリタクシー  高速道路家族  波紋  怪物  一秒先の彼  断捨離パラダイス  老ナルキソス  30S ほつれる  榎田貿易堂  アンダーカレント  白鍵と黒鍵の間に  ゆとりですがなにか イン

          2023年に観た映画

          左様なら

          12月1日。10年8ヶ月働いた会社の最終出勤日でした。 これから有休消化。退職日は1月31日。社歴としては10年10ヶ月になります。 10年以上いたとは言え、3か所転勤しているので、今の所の在所は3年ちょっと。 自分の社歴全てで一緒に働いた人もいないし、心境としては、異動する時と変わらない。というか、むしろ異動と違って転居がなくて、明日から会社に行かないことだけしか生活の変化がないので、異動よりもあっさりとした心境でした。 異動する時も、基本同じ事務所には戻らないので

          左様なら

          正常と異常とは何か -『正欲』-

          映画『正欲』を観に行った。 朝井リョウ原作、出演者も豪華なのだが、がっつり宣伝されているような感じはしない映画。 結論から言うと、めちゃくちゃ良かった。 初日のレイトショーで1100円で観て申し訳なくなったくらい良かった。 僕の中のオールタイムベスト3に入る。 前半は、登場人物それぞれのオムニバス形式のストーリーで進む。紹介される人物が多くて、結構頭の容量を使う。その後、ガッキーと磯村勇斗が絡み始める辺りから俄然面白くなる。 後半はそれぞれの人物が交差していくのだ

          正常と異常とは何か -『正欲』-

          順番待ちの恋

          転職が決まり、ひとまず定住する場所が決まったから、次は久々に彼氏でも作ろうかな、なんて思っていたけれど、まあそんな風にはいかない。 都合の良いタイミングで都合の良い男が転がっているわけもなく。 いつでも転がっている男は、誰かを都合良く使おうと思っている男だけ。 とは言えアプリは見てるけど、全然反応もお声がけもされないし、アプリ上に俺いるよね?ってなる。 透明人間になったのかよ。 ただ、実際リアルするのが億劫なのも事実。 とりあえず辞める会社の引き継ぎやら手続きやらがあ

          順番待ちの恋

          転職することになりました

          昨日はプロ野球のドラフト会議の日でした。 そして、何の因果か、僕も昨日、転職することを決めました。 なんだろう。ちょっと運命的なものを感じました。 僕も、ドラフトされたんだ...。 結構前から転職のことを何度か書いていたのですが、ようやく、というような実感はなく。 2月からエージェントと電話面談はしていたけれど、実際応募はGW明けから始め(重い腰過ぎる)、夏に体調を崩してお休みして、9月から本格的に再開、みたいな流れでした。 自分でもびっくりするんですけど、応募したの

          転職することになりました

          センチメンタルジャーニー

          長い休みを取って、友人と元彼の家に連泊するという迷惑な長旅をした。 久々に会った友人と元彼達。みんな彼氏持ちで、みんな犬を飼っている。 何の責任もなく、たまに現れるおじさんとして犬を可愛がるのは楽で楽しい。無責任だけど。 元彼は親子のラブラドールを2頭飼いしている。 成犬は僕の肩に脚を乗せられるくらいデカくて散歩に難儀するし、仔犬はわんぱくで言うことを聞いてくれないので大変だったが、何よりも可愛い。 犬がいると何時も目が離せないので大変だなと思ったが、子育てはもっと大変

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          飛行機からオーディオが消える日

          久々に飛行機に乗った。 この前乗ったのは去年の春だから、一年半振り。 その間、この島国の、更に端の島から出ていなかった。 最近は、空港に行く度にシステムが変わっているし、機内の設備も変わっている。 だから毎回ちょっと慣れない気分を味わうことになる。 今回は大型の機材で、設備も最新型。ひと席ずつディスプレイが付いているものは初めてだった。 僕は、座席に座ったらまず機内誌を読む。大手会社の機内誌は手が込んで作られていて、単なる暇つぶしだけではなく、面白い。裏面から読み始め、

          飛行機からオーディオが消える日

          『黒革の手帖』と女たち

          Youtubeで、『黒革の手帖』をsuggestされた。 松竹シネマPLUSシアターというチャンネルが9月1日に出来て、開設記念に山本陽子版の『黒革の手帖』が隔週で配信されている。 僕世代の『黒革の手帖』と言えば米倉涼子版で、武井咲版ともどもリアルタイムで観た口なのだけど、山本陽子版は見たことがなかった。 おおよその話の流れは同じだけど、細々と違う部分があり、結末は3つとも違うので、その違いが面白かったりする(山本版の結末は小説にわりと忠実なのだと思う)。 音楽をジャ

          『黒革の手帖』と女たち