たく

30代、北海道在住、転勤族→出張族へ転職したゲイがだらだら生きていく。 主に、というか…

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30代、北海道在住、転勤族→出張族へ転職したゲイがだらだら生きていく。 主に、というか全て、ゲイのお話です。

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【10,000ビュー記念】改めまして、自己紹介

noteの全体ビューが10,000になりました。 noteを始めたのが2021年の2月だったので、約3年。 一つのちょっとした節目の気分です。 いやでもですね、普通に月間10,000の人とかざらに見かけたりして、そんな世界で3年で10,000って...っていう感じなんですが、まあ僕は僕だからっていう。 始めた当初から、普段思ってることをどこかネットかSNSの隅の方に置いておきたいなっていう気分だけでやっていて、なんか思ったことがあったら書くというペースだけで。 最初の

    • 本筋には触れない30代ゲイの『THE BOYFRIEND』感想

      Netflixで配信された『THE BOYFRIEND』。 僕は友人を誘って、あーだこーだ言いながら毎週観ることが出来た。 そんな風に家に集まって、持ち寄ったものをつまみながら誰かと同じ画面を観ることが、なんか青春っぽいなと思いながら(遅い)。 誰がタイプとか、ここがひっかかるとか、そんなことは自分の好みの問題なだけなので、noteでは少し別のことを書きたい。 過去にフォーカスする時代は終わったのかもしれない 初リアルの場面で聞きがちなこととして、いつゲイだって思った

      • 2024年上半期に観た映画

        今年観た映画の備忘録。 今まで年間でまとめていたけれど、書くのが結構大変なので今回は半年で。 今年からDVDでもちょくちょく観るようになった。 まずは映画館鑑賞から。 Winter Boy 笑いのカイブツ 市子 女優は泣かない ゴールデンカムイ ファンファーレ きみの鳥はうたえる PERFECT DAYS 違う惑星の変な恋人 夜明けのすべて 熱のあとに 彼方のうた ゴールド・ボーイ 四月になれば彼女は 変な家 悪は存在しない ミッシング

        • After the dating

          久々にちゃんとしたリアルが出来た。 一度お話してみたいという流れから、土曜の夜に会うことだけは先に決めて、店は各々考えておくということで一旦話をまとめた。 金曜の昼休み。 店と時間を決めるメッセージを送ろうと思った同じタイミングで、相手からメッセージが来た。 相手が行きたい店を言ってくれて、店はすんなり決まり、店の開店時間に合わせて集合時間もすぐ決まった。 人と会う時の当たり前の流れのようで、こんなにスムーズに行くことは滅多にない。 色々理由をつけられて店が決まらず

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        【10,000ビュー記念】改めまして、自己紹介

          マッチョな会社とゲイ

          試用期間で働いている今の会社から、本採用の内示を伝えられた。本採用は8月からだから、随分早いような気がする。 断るべくもないので承諾したが、試用期間で辞められなくなったな、という気分になった。 今の職場は男性が多い職場だ。上の人は全員男性。元々業種的に男性しかいない会社だったから、その名残り。 複数人での出張、長時間の車移動が多く、そういう時は男の会社だなぁと思うことが多い。 単純に言えば、同じ苦労を共有することで絆が深まるというようなことが、コミニケーションのベース

          マッチョな会社とゲイ

          知ることは、痛みを知ること -『悪は存在しない』-

          タイトルを見た時、随分と結論めいたタイトルだと思った。 あらすじを読んでも、設定しか分からない。 勝手に『怪物』のような、各々の人物から立ち上がる正義感を描くのかなと思っていた。 観てみると、ドキュメンタリーっぽいなと思った。 演技というよりも実生活の感じが強く、自然体。これを演技でやっているのは凄い。 台詞前後の冗長としたカットが変わらない無音のシーンも多い。 ほとんどの映画は、そんな空白に余韻といった意味を持たせているが、この映画はそういう演出をしないことで、ドキュ

          知ることは、痛みを知ること -『悪は存在しない』-

          そんな自分を剥がしたら

          4月。 もし前職を続けていたなら、たぶんどこかに転勤していたんだろうなということをずっと思っている。 今年はやや雪解けが遅かったが、北海道もだいぶ春めいている。まだ朝は普通に氷点下だけどね。でも北海道的には春だ。 冬の終わりと年度替わりの浮ついた雰囲気の街で、あったかもしれないことを考える。 違う場所、違う場所、違う場所。 場所を変えて、自分が変わった気になるもんじゃねえよ、と思う。 他力ではなく、自分を変えればいいだけの話なのだということは分かっている。 元彼から

          そんな自分を剥がしたら

          存在しないゲイ

          SNSで見かけるゲイ達は、いったいこの世界のどこにいるのだろうか? 最近アプリでめっきり足跡が付かなくて、はて、自分のことが見えているのだろうか?という被害妄想に駆られている。 誰彼構わず褒められたいわけではないし、不特定多数と出会いたいわけでもない。 だけど、時々自分がゲイの世界に存在していないような気分になる。 大それたことは求めていないつもりだが、実はそれはとてつもない努力の末に手に入れることが出来るものなのだという気が最近する。 この世で一番難しいことは、地

          存在しないゲイ

          きっと、大丈夫

          新しい会社に入って3週間が経過した。 1週間丸々出張に出ていたこともあり、あっという間に過ぎた。 倍近くになった通勤時間や早寝早起きには慣れてきたが、仕事にはまだ全然慣れない。 今までの転勤の時もそうだったが、余裕がない時は悪く変わってしまったことに目が行きがちで、それを思い返しては溜息が出る。 良く変わったことに目が向けられるのはまだ少し先になりそうだ。 仕事のランチ先をだいぶ開拓出来た。 それぞれ3回くらい行ったので、認識されて話しかけられるようにもなった。 住

          きっと、大丈夫

          to meet or not to meet

          久々に連絡した友人が引っ越していた。 彼も北海道に住んでいたから、自分の仕事が落ち着いたらゆっくり会おうと思っていたのだが。 お互い同じようなタイミングで転職したようだ。 僕は生まれ故郷ではない北海道で暮らすことを選び、友人は生まれ故郷の北海道を出て行くことを選んだ。 そして、友人がこれから暮らしていくのは、僕の生まれ故郷らしい。 なんの偶然なんだろう。 お互いが生まれ故郷から離れて、お互いの生まれ故郷でこれから暮らしていく。 なんか不思議だねって。 長い間連絡し

          to meet or not to meet

          エンドロールのその先を -『夜明けのすべて』-

          ちょうど、『きみの鳥はうたえる』のリバイバル上映と、『ケイコ 目を澄ませて』をDVDで観たタイミングだった。 僕は観る映画を監督では選ばない。 1番目がタイトル、2番目がストーリー、3番目が役者。 上映が始まってから、三宅唱監督作品だと知った。 僕が観た映画だけの特徴かもしれないが、やや粗い画面で撮っていて、その解像度が心地よく思う。 子どもの時に使っていたざら紙の手触りが懐かしい感じ?に近い。 『夜明けのすべて』の原作は未読。 原作に沿っているからかもしれないが、主人

          エンドロールのその先を -『夜明けのすべて』-

          有休期間、何やった?

          1月31日。退職日。 保険証を返却しに一瞬出社した。 ストレートで大学に行って、ストレートで就職した。 それはそれで悪くないことではあったけど、時間軸がきちきちに詰まった人生。 ここ2年くらい、平日は休日が待ち遠しくて、でもいざ来た休日の自分に失望して、また休日を待ち遠しく思う、なんのために生きてんだろ?って思っていた。 そんな自分に訪れた(というか自分で選んだんだけど)たっぷり休む時間。 そんな2か月、何やった? バンジージャンプ やったことがなくてやりたいこと

          有休期間、何やった?

          どっちも嘘がないんだなって

          なるべく嘘をつきたくないと思う。 誰かにというよりも、自分自身に。 嫌なものは嫌だと言うし、やりたくないことは仕事以外なるべくやらない。誰かが手を抜いていることも、自分がやらないとと思ったら、ちゃんとやる。 つまらないとかノリが悪いって言われるんだけど。 高校の修学旅行の時、海外だったからホテルは自室以外移動禁止だった。同室の友人は抜け出して別の部屋で盛り上がったらしいけど、僕は行かずに理解出来ない現地のテレビを見て寝た。 部屋を抜け出す楽しさや、一人で眠る寂しさより

          どっちも嘘がないんだなって

          2023年に観た映画

          今年観た映画の備忘録。 全て映画館鑑賞です。 恋のいばら ファミリア そして僕は途方に暮れる スクロール エゴイスト BLUE GIANT 湯道 Winny 零落  ロストケア  あなたの微笑み  わたしの見ている世界が全て  パリタクシー  高速道路家族  波紋  怪物  一秒先の彼  断捨離パラダイス  老ナルキソス  30S ほつれる  榎田貿易堂  アンダーカレント  白鍵と黒鍵の間に  ゆとりですがなにか イン

          2023年に観た映画

          左様なら

          12月1日。10年8ヶ月働いた会社の最終出勤日でした。 これから有休消化。退職日は1月31日。社歴としては10年10ヶ月になります。 10年以上いたとは言え、3か所転勤しているので、今の所の在所は3年ちょっと。 自分の社歴全てで一緒に働いた人もいないし、心境としては、異動する時と変わらない。というか、むしろ異動と違って転居がなくて、明日から会社に行かないことだけしか生活の変化がないので、異動よりもあっさりとした心境でした。 異動する時も、基本同じ事務所には戻らないので

          左様なら

          正常と異常とは何か -『正欲』-

          映画『正欲』を観に行った。 朝井リョウ原作、出演者も豪華なのだが、がっつり宣伝されているような感じはしない映画。 結論から言うと、めちゃくちゃ良かった。 初日のレイトショーで1100円で観て申し訳なくなったくらい良かった。 僕の中のオールタイムベスト3に入る。 前半は、登場人物それぞれのオムニバス形式のストーリーで進む。紹介される人物が多くて、結構頭の容量を使う。その後、ガッキーと磯村勇斗が絡み始める辺りから俄然面白くなる。 後半はそれぞれの人物が交差していくのだ

          正常と異常とは何か -『正欲』-