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2023年に観た映画

今年観た映画の備忘録。
全て映画館鑑賞です。



恋のいばら

ファミリア

そして僕は途方に暮れる

スクロール

エゴイスト

BLUE GIANT

湯道

Winny

零落 

ロストケア 

あなたの微笑み 

わたしの見ている世界が全て 

パリタクシー 

高速道路家族 

波紋 

怪物 

一秒先の彼 

断捨離パラダイス 

老ナルキソス 

30S

ほつれる 

榎田貿易堂 

アンダーカレント 

白鍵と黒鍵の間に 

ゆとりですがなにか インターナショナル 

キリエのうた 

正欲 



カムイのうた

車軸

花腐し

きっと、それは愛じゃない

蘭島行

夜のまにまに

朝がくるとむなしくなる

PERFECT DAYS



エゴイスト、正欲は2回鑑賞。
36作品、38回鑑賞。



今年は転職活動で忙しく、観たい作品をかなり絞って観ました。
絞った分、自分好みの印象に残る映画は多かった(けど、二番手三番手で観に行ったものが意外とハマるっていうのが良かったりもする)。



個人的に良かったなと思う映画をいくつか。
今年は映画のnoteも結構書いてました。



「そして僕は途方に暮れる」

苫小牧ロケだったので観た。
主人公のどうしようも無さがやばいんだけど、皆んな一面ではそうなんだろうと思う。改心して終わりかと思ったが、ラストがまたどんでん返し。

苫小牧の風景はもちろん、大晦日にお節を食べたり、松ジンや六花亭の袋があったり、細々とした北海道ネタが散りばめられていて道民としては面白かった。



「エゴイスト」

ゲイを演じる鈴木亮平もリアルで凄いんだけど、ここは阿川佐和子でしょ。
僕には深い映画過ぎて、なんとも言語化出来ないのがもどかしい。



「BLUE GIANT」

アニメ映画じゃないわけ。これは音楽映画。実写じゃなくてアニメだからこその映画。長いコンサートを聴き終わったような興奮と充実感で観終えた。

レビューは結構賛否両論の模様。
まあ、音楽の凄さと勢いでストーリーの荒さが打ち消されている感はある。僕は音楽の勢いにハマった。



「湯道」

銭湯映画は欠かさず観る。内容は・・・だが、銭湯っていいなぁって思わせるだけで銭湯映画には意義がある。
天童よしみとクリス・ハートの組み合わせを思いついた人は天才。



「Winny」

やっぱり東出昌大って凄いわけ。どうしてこんなに似せてしまえるのかなぁ。



「零落」

斎藤工の、男の堕ち方が見事。
そして、堕ちてから復活した後に元に戻るもの、やっぱりそうかよってなる。



「波紋」

今年は水(お湯)を扱った映画がなぜか多かった。
宗教的な事柄を盛り込んで、結構攻めた内容。筒井真理子が凄い。

ラストは否定的なレビューを結構見た。見終えてすぐはよく分からない感じだったが、それまでの伏線と意味を後から色々噛み締められるスルメなラストで僕はありだなと思う。



「怪物」

今年一刺さった台詞は、やっぱり田中裕子の台詞かなぁ。



「老ナルキソス」

一生懸命生きたら、イタくなっちゃうのかもしれないね。



「ほつれる」

門脇麦主演というだけで見てしまう魔力がある。
映画全体の空気感もとても好み。内容的には、物足りない人もいるだろうな。



「榎田貿易堂」

リバイバル上映で観た。なぜ今やっていたのかは分からない。
喜怒哀楽、全部が詰まった良作で、ラストシーンからエンドロールのテロップの出し方まで、どれをとっても好み。
レビューではエロネタが過ぎるという意見があったけど、僕的には軽妙だった。が、ゲイの世界に慣れ過ぎて世間とズレているのかもしれない。

オーバーオールの渋川清彦、髭面の森岡龍、どっちも最高。



「キリエのうた」

なんとなしに見に行ったら、十勝ロケだった。広瀬すずと十勝はなにか縁があるのかもしれない。
ストーリーは壮大で、けれど時間軸が長いので、あまり無理のない繋げ方だった。ラストはちょっと陳腐。



「正欲」

観てすぐ感想noteを書いた。


そして2回目。
2本目のnoteを書けるくらい書きたいことがある映画。2回目で初めて気付く伏線も多かった。

オープニングで磯村勇斗が給水機を出しっぱなしにするシーン、ガッキーがベッドで水に埋もれるシーン。
初回はガッキーが寝苦しくて唸ってるのかと思っていたが、2回目に、これはどちらもエクスタシーのシーンなのかと納得した。

不登校児のサポート会社の人が、最近の子どもYouTuberは親の収入を超えることもあると言ったシーンが、児童買春される子どもが3万円を要求するシーンと繋がったり、その子どもの目が、妻にあたった自分を睨む息子の目と同じだと稲垣吾郎が気付くシーン。

でも、やっぱり僕は何よりもこの映画は佐藤寛太だと思う。
自宅仰向けのシーンは2回目でも唸った。

佐藤寛太と東野絢香が大学の教室で、最初で最後に分かり合えるシーン。ガッキーと磯村勇斗はお互いを分かり合えて一緒にいるわけだけど、分かり合えたとしても、必ずしも一緒にいれるわけではないというその比較なのだと思う。
東野絢香が去る間際の背中だけの演技もぞくぞくした。

一人謎多き人物は、検察官である稲垣吾郎の補佐役の、おそらく検察事務官である宇野祥平。
ほぼ喋らず、俯きと目線の演技だけなのだが、何かフェチというものに理解があるような気がしてならない。
そう言ったら、不登校児のサポート会社の右近さんも、何度も出てくる割に、結構謎。熱心という一言で片付けていいものか。

つまりは、宇野翔平や右近さんこそ日常生活の我々であって、普通のお面を被ったあなたも、実は色んな欲があるでしょう?ということか。

磯村勇斗とガッキーのベッドのシーンで、普通の人も大変なんだね、っていうシーンがあって、実はそこでも世界は反転している。

内容が内容だけに、今後地上波では放送されないんだろうなと思われるのが残念だが、間違いなく今年一の映画。



「月」

相模原で起きた事件を題材にした映画。内容は重いが、見ておくべき映画だと思った。

ここでも磯村勇斗。でもちょっと合っていなかった感じがした。
宮沢りえとオダジョーの夫婦は良かった。ラストが唐突なので、もう少しあったらなぁ。



「きっと、それは愛じゃない」

洋画だからか、字幕訳だからか、皮肉が効いた台詞の連発が小気味よい。こういう映画は邦画では作れない。ボリウッド的要素もありつつ、全方位にチクリとする作り。

後半はただ説教くさい感じになり、そうなるのは観る前から分かるよっていうくらい正着なラストは意外性皆無。
濃い顔のガッチリした男が結構出てくるから、その辺りは個人的に美味しい要素。



「PERFECT DAYS」

好きな人には好かれる映画だろうと思う。特に玄人層には。
個人的にはポーズと説教臭さが微妙。都会人が殺伐とした都会の中に見つけたほっこり人情噺的なイカニモさが、鼻につく。呑み屋も、スナックも、銭湯も、自販機すらない田舎からすれば、随分と都会じみた生活が、持たざる生活とされていることに違和感。

これを愛でている人は、一度そんな田舎に住んでみてから、自分の心が本当にPERFECTか聞いてみたい。



「正欲」はオールタイムベストに入るとんでもない映画だったけど、全体的には低調気味。なんだかラインナップを見ても惹かれる映画がないなぁという週が結構あった。
来年はもっとわくわく出来たらな。



また来年も良い映画を!

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