2024年上半期に観た映画
今年観た映画の備忘録。
今まで年間でまとめていたけれど、書くのが結構大変なので今回は半年で。
今年からDVDでもちょくちょく観るようになった。
まずは映画館鑑賞から。
Winter Boy
笑いのカイブツ
市子
女優は泣かない
ゴールデンカムイ
ファンファーレ
きみの鳥はうたえる
PERFECT DAYS
違う惑星の変な恋人
夜明けのすべて
熱のあとに
彼方のうた
ゴールド・ボーイ
四月になれば彼女は
変な家
悪は存在しない
ミッシング
見知らぬ人の痛み
かくしごと
告白 コンフェッション
違国日記
莉の対
PERFECT DAYSは去年に引き続き2回目、悪は存在しないは2回鑑賞。
22作品、23回鑑賞。
次に、DVD鑑賞。
冷たい熱帯魚
湯を沸かすほどの熱い愛
オーバー・フェンス
新聞記者
そこのみにて光輝く
横道世之介
ケイコ 目を澄ませて
二重生活
火口のふたり
ひとりぼっちじゃない
彼らが本気で編むときは
3月のライオン
地下鉄に乗って
手紙
梅切らぬバカ
15作品鑑賞。
個人的に良かったなと思う映画をいくつか。
今年の映画のnoteとともに。
「ゴールデンカムイ」
山崎賢人って、実写化俳優の定番だな、またか、くらいの印象しかなかったが、道民たるもの観なければの精神で観に行った。そして、これはハマってた。たぶん続編も見ちゃう。
第七師団の軍服がかっこ良過ぎる。
僕は、屯田兵と第七師団には畏敬の念がある。開拓という意味において。そういう意味で、第七師団が内地の人にも知ってもらえたことはとても良かった。
余談。これまでゴールデンカムイ好きの野田サトルファンに何人も出会ったが、野田サトルファンを自称しながら、スピナマラダ!を知らない人が多過ぎる。
野田サトルファンは、スピナマラダ!とドッグスレッドもちゃんと読もう。
「PERFECT DAYS」
去年もちょっと書いたのだけど、僕は割と批判的。
それはこの映画の内容的なことではなく、観客の大半がお年寄りということも含めて、この映画で描かれる生活美を褒めそやせる無自覚さ(と僕は思っている)への反感。
これは決して清貧などではない。資本主義に静かに反抗しているようで、主人公の生活は資本主義のおこぼれにどっぷり浸かっている。
都会で余った金によって無駄にデザインされた公衆トイレで働いてお金を貰うこと自体が、都会の無駄の恩恵に預かっているはずなのだが、そんな資本主義とは袂を分かったような顔をしているのが、どうも嫌い。
主人公が反目しているものによって自分の生活が成立していることに無自覚なのは、単純に幼稚だなと。
これがウケるのはやはり都会なのだろう。北海道の原野にぶち込まれたら、その清貧さはさっさと捨て去って帰ってしまうのではないか。
恵まれていることへの無自覚さとはそういうもの。でも生への実感ってそういう所にあるものだと思う。
「夜明けのすべて」
空気感が本当に好きだった。
「ゴールド・ボーイ」
岡田将生の真骨頂。いつからか、ふんわりイケメン役から、こういうサイコパスな役をするようになったよね。映画の良さの一つって、テレビでのキャラ売りとは外れた役柄が見れる所だと思う。
展開も最後までなかなか読めなくて楽しめた。
題字は謎に任侠映画っぽくて、?ってなったけど。
流行らなかったのが残念。
「四月になれば彼女は」
川村元気作品って、なんかいい感じの雰囲気で人を惹きつける魔力がある。雰囲気専みたいなもの。
藤井風の「満ちてゆく」がとても良い。あのエンドロールだけで満たされてしまう。
内容についてはコメントすることがないけれど、バーのママの仲野太賀は最高だった。
「変な家」
予告が面白さのMAXだった。種明かしが風俗・風習だと、いやいや、現実〜って思ってしまうのは僕だけ?それ系に全然恐怖を感じない(バチ当たり?)。
でも、近年の作品にはないロングラン上映で、本も売れてるのは率直に凄い。観客も子どもが多くて、最近の子どもの趣向は分からんなぁ。
「悪は存在しない」
こんなに考察と正解が分からない映画も珍しい。
悪は存在しない=ただ一つの正解も存在しない、ということなのだろう。
僕が一番好きなのは、芸能事務所の社員2人の高速道路走行中の車中での会話。
「ミッシング」
石原さとみ、遂にやったなって感じ。
青髭生やしたテレビマンの中村倫也にキュン。
「かくしごと」
違国日記と同日公開。通底するテーマが同じ映画が同じ時期に公開されるのは映画業界の謎の一つ。
「ゴールド・ボーイ」同様、読めない展開はなかなか面白かった。
奥田瑛二、これでなんか賞取ってほしいなぁ。いや、取るべき。
「告白 コンフェッション」
こちらは生田斗真の真骨頂。登場人物がほぼ2人だけ(たまに+1人)の作品で、こういう作品で面白さを出すのは難しいだろうなと思う。予告よりも結構ホラー味が強くて、しっかり怖かった。
なんで相方役を韓国人にしたのかは謎。
「違国日記」
昨年の「正欲」路線と近い役柄の新垣結衣。あんまりハマらなかった。
一方で、夏帆はこういう主人公の友人的な役柄が似合う。この路線に活路あり。
「莉の対」
言葉の意味合いはオープニングで説明されるので、その答え合わせをするように観た。
あるシーンの台詞や風景が、他のシーンと重なるように作られていて、かなり重層的な映画。失聴、発達障害、不貞、家族、同性愛。要素はてんこ盛りだが、てんこ盛り感はあまり感じない。物語ははっきりとは収斂しないが、これはスルメ。監督兼演者なのも凄い。
北海道の空気感が少しでも伝わる映画って、好きになる。透明であることが虚無感の東京に住む彼女と、透明になって北海道で写真を撮る彼。全てが吸収されるような冬の感覚って内地の人に伝わるかなぁ。
個人的に、これまで観た映画で、行動が胸糞悪かった主人公ナンバーワンは「寝ても覚めても」の主人公だったのだけど、それに匹敵するのが本作の主人公。胸糞の悪さは、ある意味魅力だ。
また下半期も良い映画を!
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