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闘病記録

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特殊陶芸家ガラダ堂巨四郎が50歳にて癌が発覚したので、治療やら変化した生活やらを記録していってます。 癌患者として何かを伝えたい、癌はこうすれば治る、とかそんな話は微塵もありませ…
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闘病記録:36 癌治療とお金と仕事とフリーランスのハナシ

闘病記録:36 癌治療とお金と仕事とフリーランスのハナシ

2024年6月1日(土)からの一カ月間なハナシ。

癌に限らず、大病を患うと心配になるのはお金。
サラリーマンだったとしたら…抗がん剤治療のために丸一日休まなきゃいけなくなるし、手術となると2〜3週間は入院となるし、退院後も以前と同じようには働けなくなりますわな。
ってことは、給料減るだろうし、出世コースから外れる、または外されるだろうし(実際昔、癌発覚で社長を降ろされたの見た)、ヘタすりゃクビで

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闘病記録:35 抗がん剤治療中の二カ月ちょっとで-20kgダイエットを達成したハナシ

闘病記録:35 抗がん剤治療中の二カ月ちょっとで-20kgダイエットを達成したハナシ

マッドマックス フュリオサの上映に盛り上がってた2024年6月1日(土)あたりからのハナシ。
ですが、そんなすごい話はないので、ここからはテーマに沿ってダイジェストにてお送りします。

まだ坐骨神経痛が残っていたので、日々整骨院通い。
担当の先生と、ひたすらマッドマックスと爬虫類とヒップホップについてトークしながら施術。
おかげで、大分楽になってきたなぁ。
坐骨神経痛あるままで作業するのは、なかな

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闘病記録:34 心筋梗塞や坐骨神経痛やらの入院生活から脱出しハードな業務をこなした後の抗がん剤治療と生活

闘病記録:34 心筋梗塞や坐骨神経痛やらの入院生活から脱出しハードな業務をこなした後の抗がん剤治療と生活

心筋梗塞やら坐骨神経痛やら強制ダイエットやらの入院生活から無事に出所して帰宅した翌日から日本最大級の爬虫類イベント東京レプタイルズワールドへの出展でバタバタした翌日2024年5月20日(月)からのハナシ(ここまで一気に早口で)。

釣り船に乗るかのような早朝5時30分に起床。
いや、船乗るならもっと早く起きないとアカンけど、その話は置いといて。
そら、確かに抗がん剤治療してるから、不特定多数が集ま

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闘病記録:1 癌の告白から考えるクソリプの定義と癌に至る経緯

闘病記録:1 癌の告白から考えるクソリプの定義と癌に至る経緯

癌の告白から二日経過し、そのツイート(今はポストか)が2.3万のインプレッションを記録。
正直、こんなに見られるとは思わなかったので、驚きと戸惑い、そして感謝の気持ちが入り混じっております。

てか、やはりインパクトある内容だったんだな、と改めて思ったわけで。
驚き、心配のコメントを沢山いただきました。
そして、励ましのお声、本当にありがとうございます。
いや、ほんと、マジで嬉しいすわ。

とはい

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闘病記録:2 PDCAと脳が消費するカロリーと癌検査

闘病記録:2 PDCAと脳が消費するカロリーと癌検査

PDCAってご存知ですか?
まぁ、今ではもう古い言葉かもしれないですが、いわゆるビジネス用語として一昔前はもてはやされた言葉です。
簡単に解説すれば

考案する(PLAN)→行動する(DO)→結果を考察する(CHECK)→対策をする(ACTION)→行動する…

という、継続的な改善策のサークルです。

別にビジネスに限らず、すべからくこれを念頭において行動するように心がけてますが…
これがなかな

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闘病記録:3 PET検査とヤシオリ作戦

闘病記録:3 PET検査とヤシオリ作戦

前置きが長すぎるのとテーマが分散しちゃうので、これからはワンテーマで書いていきましょ。

てなわけで、PET検査を受ける事に。
癌検査ではメジャーな検査らしいのだが、いかんせん初めて癌を疑われたわけだから、それがどんな検査なんだかわからずにOKしたんすな。
で、どんな検査かザックリ言うと、CT検査のように身体をスライスして癌になってるかどうかをチェックする、という事らしい。
なるほど、テクノロジー

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闘病記録:4 検査入院前に大阪でやらかした坐骨神経痛の惨劇

闘病記録:4 検査入院前に大阪でやらかした坐骨神経痛の惨劇

PET検査から二週間後、内視鏡による検査入院で病院へ。
先生のスケジュールがあるとはいえ、検査から検査の間までスパン長いなー。

って事は、そんな緊急でもないんか?
いや、緊急かどうかの前に、そもそも本当に癌なのか?
いかんせん、痛みも異変もないから、全然実感がない。
告げられた病名、胆管癌を調べてみると、症状として黄疸が出るらしいが全然出てない。
それよりも、PET検査の翌日くらいから痛み出して

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闘病記録:5 癌の検査で微睡む意識の中、聞いた声に震える

闘病記録:5 癌の検査で微睡む意識の中、聞いた声に震える

検査手術の前日から入院。
病室にて、担当の先生から手術やら病気について説明を受けたんだが、診察した人とは違うのってよくある事なん?
まぁ、別に誰でもええけどねw

それよりも、だ。
先生からトンデモない話を切り出される。
「患部が癌だと診断された場合、肝臓の半分くらいを切る手術をしなくちゃいけないんだけど…」
え、ちょ、そこで溜めないでwww
「言いにくいんですが、手術だいが…」
ん?それは高額っ

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闘病記録:6 癌の検査に現れた無意識化のクマ

闘病記録:6 癌の検査に現れた無意識化のクマ

癌の検査手術未遂から一夜明け。
病室で朝メシを食べてボケーっとしていたら、先生来訪。

「結論から言えば、今日で退院です」
え?退院も何も、まだ始まってもいねーだろがいw
「つまりですね、内視鏡を入れたところで息苦しくなり、それで暴れたんですよ」
え、は、はい⁈

「無意識化で巨四郎さんの体格の人が暴れたら、そりゃ、ねぇ」
いやいや、苦笑いしたくなる気持ちはわかるけど、すなよw
あ、ちなみにお伝え

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闘病記録:7 放浪の旅へ誘われる癌検査はわからない稚内

闘病記録:7 放浪の旅へ誘われる癌検査はわからない稚内

「それで、大変申し訳ないのですが…」

癌の検査をしに来たら、担当の先生から三行半を突き付けられた話の続きになるのだが…
いやいや、理由はわかるけど、そんなど真ん中ストレートに無理!と言われた後に、まだ何かあるんかい!

「巨四郎さんの体重に耐えられる手術台がある病院なんですが、わからないんですよ」
ふぁ⁈ わからない?WAKARANAI?
脳内では藤本卓也先生の名曲、稚内ブルースのサビ
「稚内わ

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闘病記録:8 異世界に転生してないけど癌検査してくれる病院を探さなきゃいけなくなった件

闘病記録:8 異世界に転生してないけど癌検査してくれる病院を探さなきゃいけなくなった件

「我が病院ではあなたを手術どころか、診察すら出来ん!何故なら、体重が重たすぎるからだー!」という、センセーショナルというかセンシブルというか、とにかく驚愕の事実を叩きつけられ、さらには

「受け入れ先の病院は己自身で探せー!」
という、何だか異世界に転生したら、いきなりいろいろと試練を与えられちゃった系戦士の気持ちになったわけです。

そんな、ありえんやろ!
受け入れ先、探すのはあんたらの仕事ちゃ

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闘病記録:9 癌検査の放浪旅の道標はワルノリデキマッテル

闘病記録:9 癌検査の放浪旅の道標はワルノリデキマッテル

癌の疑いがあると言われながらも
「ユーのボディはワガママすぎるから検査できないYO!」
と告げられ、一から病院を探す事になったわけだが…

正直、以前ならどうしよう、どうしよう、と不安になって落ち込み、ヘタすりゃもうダメだ、と塞ぎ込んでいたかもしれない。
いや、正直言えば多少はショックだった。
いや、少々かなw

だって、事実は事実。
無責任だ!ひどい!何とかしろ!とゴネたところで、そんな対応をす

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闘病記録:10 不平不満を撒き散らすよりもさっさと自分でやった方が楽

闘病記録:10 不平不満を撒き散らすよりもさっさと自分でやった方が楽

SNSで愚痴やら文句やら不平不満やらな感情を書き連ねてるような人ってのは、大体がヒマなんです。
忙しいとそんな事に時間や思考のリソースはさけません。
つまり、ある意味ではゆとりがありますw
ならば、よりよくするために思考すればいいと思うんですが、何故かそういう人らってしないんですよね。

誰々が悪い
誰々のせいだ
誰々さえいなければ

大体はこんな感じで、他人のせいにしています。
まぁ、実害を受け

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闘病記録:11 怒涛の展開とは別にホスピタリティと客筋を考える

闘病記録:11 怒涛の展開とは別にホスピタリティと客筋を考える

大学病院へ二回目の診察。
今回は消化器外科、麻酔科それぞれでの検診とCT、レントゲン、血液といった検査フルコース。

まずは消化器外科。
検査の内容、結果から想定される症状、そこからのフローについて説明。
いやん、もう、仕事出来る人大好き💕
話がわかりやすく、かつ論理的。
そして、スピーディ。
もうね、完璧ですよ、先生!

次に麻酔科。
前回失敗した事例を踏まえ、今回はどのように麻酔を実施するか

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